地方空港から海外へ

日本国内には実に多くの空港があります。

国際空港が立地する周辺のいくつかの県を除けば、各県には必ず空港があるといってもいいほどですが、逆に路線の誘致が進まずに利用客が増えず、赤字をかかえて悪戦苦闘しているところもあります。

ただこの中の多くの地方空港が、国際空港扱いではありませんが、韓国、台湾、中国を中心とした近距離の国際線（定期便やチャーター便）も発着しています。

もちろん便数は少ないですが、もし地方にお住まいなら、わざわざ国際空港のある大都市まで行かなくても、日本からのスタートポイントとしては一つの選択肢になります。

国際空港のように混雑せず、施設もコンパクトなため、出入国手続きや搭乗手続きなどはスピーディです。
(ただ地方空港とはいっても、新千歳空港や福岡空港などは国際空港並みの規模です。）

さまざまな海外の国の行先が表示されたフライトボードや、雑踏の中には多くの外国人の姿など、大空港には「海外旅行にこれから出発するんだ」という気分を高揚させるものがあります。
しかし、地方空港にそういう演出は望むべきもありませんが、地方には地方なりの便利な出発点の一つとして検討してみてください。

ただ利用客の少なさから、現在就航している路線も将来にわたって維持される保証はありません。
採算が取れないようだと、航空会社も早期の運休や撤退に踏み切る場合がありますので、先々に利用するプランがある場合は、その空港や航空会社のホームページで最新の動きを把握しておきましょう。

下表が国際線の定期便が飛ぶ地方空港です。

ソウルや台北、上海へは多くの空港から行くことができますし、グアムなども行きやすいです。
ロシアの極東各地へは、北海道や日本海側の都市からルートがあります。

旅行会社のツアーで、定期便以外の行先に飛ぶケースもあります。
また、チャーター便はこの他の空港からも発着する場合があります。

	ソウル	台北	北京	上海	グアム	その他の都市
新千歳空港						釜山、香港、ホノルル、バンコク、ユジノサハリンスク
旭川空港
函館空港
青森空港
秋田空港
仙台空港						ホノルル
福島空港	×			×
茨城空港
新潟空港						ハルビン、ウラジオストク（▲）、ハバロフスク（▲）
富山きときと空港			×			大連
小松空港
富士山静岡空港						武漢
岡山空港
広島空港						大連、成都
米子鬼太郎空港
高松空港						深セン
松山空港
福岡空港						釜山、済州、大連、青島、広州、武漢、香港、マニラ、バンコク、ハノイ、ホーチミン、シンガポール、ホノルル、アムステルダム
有明佐賀空港						深セン
大分空港
長崎空港
阿蘇くまもと空港
宮崎空港
鹿児島空港						香港
那覇空港						釜山、台中、香港

（注）▲は不定期便、×印は震災、原発事故の影響、あるいは国家間関係の悪化で、現在運休中です。