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憧れの国へ海を泳いで渡り、自らの足で歩き、野宿をして回るのならば、お金はかかりません。
しかし、海外を旅行しようとすれば飛行機・鉄道・バス・船といった交通機関や、ホテルなどの宿泊施設の利用が不可欠です。
限られた期間で旅行をするためには、事前にこれらの確保が必須になります。
多少業界用語っぽいですが、交通機関のチケットを確保したり、ホテルの部屋を確保することを「手配」と言います。
すべて自分自身で計画し、必要なものは自分で手配する旅行では、利用する航空会社・鉄道会社・ホテルなどに直接申し込むか、あるいは旅行会社を通じて購入をすることになります。
この場合、それぞれの料金は料金表に示されている定価になります。
ですから、航空券などは格安航空券を狙ったり、現地のタクシーなどでは金額交渉して安く済ますなど、いわゆる「貧乏旅行者」、「バックパッカー」といわれる人たちのワザを駆使しないと費用はかさんでしまいます。
もちろん現地ガイドはいませんし、ホテルの予約からレストランでの食事、現地での交通機関の利用など、すべてが完全な自己責任において行う旅行になります。
旅の原点であるともいえますが、未知の異国でこういうアグレッシブな旅行は勘弁、という人にはちょっと難しい旅行形態です。
しかしながら、海外旅行に出かける人がどんどん増加している現在、数度の海外旅行経験を積めば、日本からの観光客の多い国などは、飛行機とホテルだけ押さえて、あとは現地で自由に過ごす人も増え、「自由旅行」などという言葉も出てきています。
旅行会社に旅行プランの作成と、そのプランに従ったチケット類を一式手配してもらう、オーダーメイドの旅行商品です。
旅行会社は、旅行者が希望する観光地、イベントや予算などの要望を聞いてスケジュールを作ります。
一般に旅行者は夢があるので予算の割りに欲張りな希望を出しますが、旅行会社側はクールに予算と期間から可能な線を出してきます。そのために、両者で何度かの調整が入ります。
価格は、旅行中に使う飛行機などの交通機関利用料金やホテル代などの実費、有料施設の入場料、現地ガイドを頼む場合はその費用などを合計し、旅行会社の利益分を加えたものが提示されます。
この算式では、余計な「利益分」だけ割高になるように見えますが、実際はそれほどでもありません。
実費の部分は、交通機関各社やホテルから旅行会社への「仕入価格」で計算します。
もちろんこれは一般の料金から何%か低い価格になっていて、これに旅行会社の儲けとなる利益分を乗せる仕組みになっています。
もちろん計算された価格は、似たような内容のパッケージ・ツアーの価格も勘案して、顧客の納得しそうな額に調整します。
このようなからくりですから、それほど高くつく買い物にはならず、旅行会社側としても顧客側にしても、リーズナブルな提示になっているはずです。
その結果といってはなんですが、旅行会社の利益分といってもそう多いものにならず、結局旅行業は儲けの薄い業界になっています。
注意すべきことは、納得できない繰り返しで決まらないと、手配が間に合わなくなって旅行ができなくなってしまう可能性があることで、あまり欲張りに固執しないようにしましょう。
この形態は、ある程度人数のまとまった団体での旅行を企画する場合に使われるのが一般的ですが、個人や家族、グループの旅行でも、自由旅行はイヤ、パッケージ・ツアーにも満足するものがないといった場合に利用が可能ですから、選択肢のひとつとして覚えておきましょう。
パッケージ・ツアーは旅行会社がプランを用意して広告で参加者を募り、旅行者がそれに参加するという、おなじみのレディメードの旅行です。「パック・ツアー」、「パック旅行」などとも言います。
旅行者にとっては、行程が決められて、同じ参加者と団体行動しなければならない制約がある反面、価格が割安、現地での案内はすべてお任せという、面倒くさがり屋には大きなメリットもあります。
さらに団体なので個人では入れないような観光スポットが組み込まれることもありますし、実際世界には個人では見学不可というスポットもあります。
最近のツアーでは、フリータイムや現地でのオプショナル・ツアーが入っているものも多く、個人行動が取れる部分も結構あります。
ものによっては、飛行機と宿だけが決められ、あとはすべてフリーといったものもあります。
価格が安いのは、まさに数の原理で、航空会社やホテルにとって座席や部屋が確実に埋まる「おいしい」商品のために仕入単価はかなり下げられているからです。
また、ツアーの中で土産物屋に連れて行かれることがあります。
興味のない人にとっては迷惑なことですが、これも客を案内することで手数料収入を稼いで低価格を実現している要因となっています。
従って、パッケージ旅行と同じ内容で、個人の自由旅行やオーダーメイド旅行で同等の価格を実現しようというのはかなり困難になります。
パッケージ・ツアー購入で注意が必要なのは、「最少催行人員」が設定されている場合に、応募者がこの数に達しない時はツアーがとりやめになるケースがあることです。
パッケージ・ツアーの価格は、通常は 「2名で1部屋を使う場合の1名分」 のパンフレット表記です。
1名で参加の場合はそれでホテルの1室を使いますので、追加料金が上乗せされます。
3人以上で一室を使う場合も、ベッドを部屋に追加したりするので、そのやりかたに応じて追加料金が上乗せされます。
このことは頭に置いておきましょう。
またパッケージ・ツアーの価格は出発日によって異なっています。
当然ながら、旅行に出かける人が多い時期は高く、少ない時期は安くなっています。
具体的には、1週間の中では週末の金・土曜の出発分が高く、月〜木曜と日曜日出発分が安くなっています。
季節的には、年末年始、ゴールデンウィーク、お盆の時期は高く、特にこれらの初日前後を格段に高く設定しているケースも見られます。
国によって特に観光客が集まる季節があれば、その期間も特別高い価格が設定されます。
ひとつの商品で、一番安い出発日と一番高い出発日ではおよそ2倍近くの価格差ができることもあります。
パンフレットにはたとえば「上海3日間 65,000〜108,000円」などと大きく書かれていますが、サービス内容が同じで、これだけの価格差を平気で提示できる商品は、旅行パッケージをおいて他にはないでしょう。
とにかく価格設定はきめ細かく、需要の大きさに比例して高くするという、見事なほどの経済論理がはたらいています。
世間一般の休みにあわせてこのツアーを購入するつもりなら、まず上限値近くの金額になるものと考えておきましょう。
なお代金の支払いの際に、空港使用税的な費用や、燃油サーチャージという費用も徴収されます。
数あるパッケージ・ツアー商品の中には「格安ツアー」、「激安ツアー」とうたった商品があります。
同じ目的地、日程ながら、他のツアーとは格段に安い値段が設定されています。
もちろん金額にウソはありませんが、激安になっているだけの理由がありますので、内容はよく吟味する必要があります。
まず客足がばったりと落ち込む出発日が中心になっています。
飛行機やホテルをがら空きにするのは不効率なので、値段を大幅に下げても客を確保しようというコンタンです。
添乗員もなく、「空港からホテルへは各自で」といったケースもあります。
ホテルの部屋もランクが低いもの中心ですから、居住性で満足することは期待しないほうがいいです。
1つのツアーでも多くの候補ホテルがあって、自分ではホテルを選べないことが多く、旅行会社の裁量で参加者を候補ホテルにばらまくようになっていると思われます。
料金を追加すると多少グレードの高いホテルに泊まれるケースもありますが、これも多くの候補の中でばらまかれるようです。(結局追加料金を払うと、一般のツアー料金に近づいたりします。)
さらに、日程の中に特定の土産物屋などでのショッピング・タイムが何度か設定されていることがあり、その場合はすべて参加が強制されます。(拒否したい場合は追加料金が請求されるかも知れません。)
というような内容になっていますので、「とにかく安ければいい」、「多少のがまんはする」という方は検討してもいいでしょう。
「安かろう、悪かろう」というのは言いすぎですが、飛行機座席やホテルの部屋、サービスなどで不満の残る部分があることは確かです。
とにかく、コストを徹底的に削減した旅行商品であるという認識で検討して下さい。
パンフレットでは最も安い価格が強調されています。
パッケージ・ツアーですので出発日によって価格が違いますから、値段ににつられず、自分の出かける日の価格をよく調べましょう。
またさまざまな制約事項がありますから、旅行条件の説明はすみずみまでよく読んだほうがいいです。
全国各地に多くの旅行会社があります。
全国展開する名の知れた大手の会社から、家族でやっているような小さな会社までさまざまです。
いろんな業種の中で、会社の大小にかかわらず消費者に提供される商品の質に差がないのが旅行業でしょう。
旅行会社はプランを用意して手配をするだけで、実際の移動、宿泊などは、予約した航空会社やバス会社、個々のホテルなどが消費者に価値を提供するわけです。
旅行会社は第1種から第3種まで分けられています。
基本的にどの種別でも、顧客の要請に基づいた個別の旅行プラン作成や、ホテル、交通機関などの手配は行ってくれます。
ただ異なるのは、自社独自のパッケージ・ツアーを企画して、販売、実施(これらをまとめて「主催」といいます)できるかどうかの違いだけです。
第1種は国内・海外いずれのパッケージ・ツアーも主催できます。
第2種は国内のパッケージ・ツアーのみ主催できます。
第3種はパッケージ・ツアーの主催はできません。
これに加えて、種別ごとに会社の資本力の下限も決められていますので、おのずと第1種=大企業、第2種=中企業、第3種=小企業という色分けになっています。
なお第1種が国土交通省、第2、3種は都道府県の認可となっており、会社を調べる時はその表示を見ればいいです。
もちろんどの種別の会社でも他社のパッケージ・ツアーを受託して販売することは可能となっていますので、小規模な第3種の会社でも、たとえばJTBのような第1種の会社が主催する海外のパッケージ・ツアーを販売していたりします。
ですから、海外旅行のパッケージ・ツアーはどこの旅行会社で買おうが、旅行者はそれを主催・募集した旅行会社のパッケージ・ツアーのメンバーとして参加することになります。
また、会社が大きいから安心、小さいから不安という考え方を持つ必要はありません。
第1種の会社は確かに豊富な品揃え、広範な地域をカバーしますが、商品としてはどれも平均的なものになっています。
第3種の会社では、たとえばダイビング・ツアー専門だとか、特定の国に強いとか、特色を打ち出している会社が多く、第1種の商品とは一味違う商品を扱っているところが多いです。
経営者自らが、現地との人的パイプを持っていて、他にはまねのできないような内容を盛り込んでいるケースもあります。
結局のところ、どこの会社に頼むかということになれば、認可の確認のほかには、自分の気に入った商品を扱っているところ、対応のいい会社、といった観点でいいのではないでしょうか。
大手旅行会社の店舗でもぶっきらぼうな対応をするところもありますし、小さな会社でも親身に対応してくれる店も実際にあります。
インターネットでのツアー購入も制度的にはまったく同じで、商品を販売しているのは認可を受けた旅行会社で、申し込みがインターネット画面からできるだけに過ぎません。(ものによってはインターネットでのみ募集というツアーもあります。)
海外の旅行会社の発売する旅行商品もネットで買うことができますが、連絡の取り方、支払いの方法など、手続き面でかなりハードルが高く、また英語でのコミュニケーションが必須となります。
もちろん、日本の旅行業法は適用外なので、トラブルの対応は全くの自己責任になります。
ところで、2017年に発生した「てるみくらぶ」社の経営破たんのように、旅行会社が突然消えてしまうということもありえます。
申込金が返ってこない、ツアーでの旅行中に飛行機の搭乗やホテルの宿泊が不可能になったという顧客が続出して大問題になりました。
顧客にとって会社が突然つぶれるなどというのは全く予測不可能ですが、申し込む前に、ネットなどでその会社の怪しいうわさや口コミなども丹念に調べておくことも必要かと思います。
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