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ラオスは、インドシナ半島の内陸部にある北西から南東に伸びるに細長い国です。
東はベトナム、西はタイにはさまれ、北の一部は中国やミャンマー、南の一部はカンボジアに接します。
もともとこの地域は、中国の雲南から進出してきた民族が国を建てていましたが、14世紀にタイ民族の一派であるラーオ族がここにラーンサーン王国を建国したのが、実質的にラオスの始まりです。
隣接する国々もいくつもの王国が興亡し、ラーンサーン王国もそのせめぎあいの中で国を保っていました。
しかし18世紀になって国は3つに分裂し、周辺国を巻き込んでの混乱に陥りました。
19世紀にはタイの支配下になっていましたが、そこから抵抗するため、当時進出してきていたフランスの力を借りての戦争の末、フランスの保護領になりました。
第二次大戦中には南進してきた日本が占領、日本の協力で独立宣言を行いましたが、日本の敗戦後に再びフランスが保護領にしようとしたため、1946年に第一次インドシナ戦争が勃発、1953年に独立を果たしました。
独立後も内戦は絶えず、1980年代にはタイとの国境紛争もありましたが、1991年には社会主義の一党独裁体制が固まり、ようやく安定した国家になりつつあります。
国土は山がちですが、西側のタイとの国境を大河メコン川が流れ、重要な通商路となっていて、淡水魚の絶好の漁場ともなっています。
林業や農業が主な産業ですが、経済規模は小さく、世界でも貧しい国の一つとなっています。
1995年に古都のルアンパバーンが世界遺産に登録されてから、観光も経済の柱となりました。
まだ知名度は低いですが、国民性は穏やかで親切、それゆえの治安の良さもあります。近代的なホテルや施設も少なく、素朴な風情を見ることができます。
また、ラオスにとって日本は最大の経済援助国であり、独立を助けたという歴史もあって、親日度は非常に高いです。
日本からラオスへの直行便はなく、近隣のタイのバンコク、ベトナムのハノイ、シンガポールといった主要空港で乗り継いで、首都ビエンチャンやルアンパバーンへ入るのが一般的です。
面積: 24万ku(日本の3分の2)
人口: 664万人(2012年)
人種: ラオス人(ラーオ族、他多くの少数民族)
言語: ラーオ語(ラオス語)
宗教: 仏教(6割)、その他アミニズム、キリスト教
熱帯気候で、日中は40度にもなる暑期が3〜5月で、雨季が6〜10月、乾季が11〜2月と季節が分かれます。
日本標準時 − 2時間です。
キープ(キップ)(Kip、通貨コード:LAK)
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