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ブータンの国旗 ブータン - Bhutan -

ブータンの地図

ブータンは、インドの北、ネパールの東方にあるヒマラヤ山脈の南麓に位置する小さな国です。

北側にヒマラヤ山脈がありますが、それほど著名な山はなくて、最高点はガンカー・プンスムという7561mの山で、これはまだ未踏峰となっています。
国土全体はこれらヒマラヤの山々の南斜面になっていて、南の国境沿いが標高100m前後の山ふもととなっています。
全般に山ばかりの国土です。

7世紀に国が興り、8世紀にチベット仏教のニンマ派が伝わりました。
13世紀にはドゥク派が伝わって、これが主流になりました。

17世紀はじめに ドゥク派の座主職をめぐって内紛が発生、以後チベット・ダライラマ派とたびたび衝突が起こり混乱しました。

19世紀半ばには、インドを支配していたイギリスとの戦いに敗れ、南方のアッサム地方などの領土を失い、ほぼ現在の領土となりました。

20世紀に入って1907年、ワンチュクを国王とする王国体制になり、イギリスの保護国になりましたが、1949年のインド独立にあわせて保護国の位置づけを解消、実質的な独立国となりました。
ただインドとともにイギリス支配にあった関係から、現在もインドとの結びつきは強く、国民は相互にビザなしで行き来ができます。

国家としてあいまいな位置づけであったことから、日本との国交樹立は比較的新しい1986年ですが、ブータンは非常な親日国です。
2011年の東日本大震災の翌日に、2005年に即位した若きワンチュク国王がその「供養祭」を主催しました。
そして国王はその年の10月に結婚した王妃とともに、翌11月、震災後の最初の国賓として日本を訪れています。その端正な顔立ちから「イケメン国王」として話題になりました。

農業が産業のほとんどで、国民総生産 (GDP) は小さい貧しい国ですが、幸福が国家の究極の目標とする国民総幸福量 "GNH" (Gross National Happiness) を世界一にするという斬新な概念で国づくりを進めています。
まだ数は少ないですが、実際に旅行した旅行者もほとんどが「行ってよかった」という感想を述べています。

ブータンは、バックパッカー的な風任せ旅行を許可していません。
旅行は必ず旅行会社を通して手配し、現地ではガイドが同行する必要があります。
ただし、どういうプランであろうが、交通費、ホテル代、食事代、ガイド代をまとめた価格が1日あたり 200〜290米ドル(約2〜3万円、同行人数や季節で変動)というユニークな固定料金制度になっています。

国際空港は西部の町パロにあります。
パロへ入る便も、ブータンの国営航空であるドゥルック航空しかなく、所有する2機だけを使いまわして、タイのバンコクやインドのデリー、ネパールのカトマンズなどと結んでいます。
日本からはそれらの都市を経由して入ることになりますが、上記の理由からフライト・スケジュールも限られていますので、上手にプランを組む必要があります。




ブータンの概要

主要データ

面積: 3.8万ku(九州程度)
人口: 74万人(2012年)
人種: ガロン族(チベット系、50%)、ローツァンパ(ネパール系、35%)
言語: ゾンカ語(チベット系、25%)、ネパール語(40%)、ツァンラカ語(チベット系、25%)。準公用語として英語。
宗教: チベット仏教(ドゥク派、ゾンカ語を話す)、チベット仏教(ニンマ派、ツァンラカ語を話す)、ヒンズー教

気候

主要な町は高原地帯にあり、比較的過ごしやすい四季のある気候です。
北部は高山の気候、南部は亜熱帯の気候です。

時差

日本標準時 − 3時間 です。

通貨

ニュルタム(通貨コード:BTN)


ブータンの観光地

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