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カンボジアは、インドシナ半島の南部、西にタイ、東にベトナムにはさまれた国です。
国の中央を大河メコン川が貫通し、中央付近には大きなトンレサップ湖が広がり、概して平坦な国土となっています。
6世紀ごろにクメール人による国が興り、9世紀から13世紀のアンコール王朝が最盛期で、アンコール遺跡はこの頃に造られたものです。
15世紀ごろに西のシャムに侵攻されてアンコールの地域を放棄、プノンペンを中心とする中部から東部が国となりました。
しかし、周辺のタイやベトナムによる侵攻の継続や、それらの国自体も王朝が勃興したりして19世紀まで安定することはありませんでした。
19世紀に入ってフランスがインドシナ半島の植民地化を始め、1867年に保護国となって実質的にフランスの植民地となりました。
1940年には第二次大戦の中、フランスがナチスの侵攻を受けたため、日本がカンボジアに駐留、そして日本は1945年3月にシアヌーク王に独立の宣言をさせました。
しかし日本の敗戦で再びフランスの保護下に戻り、そこで一旦独立は消滅しましたが、シアヌーク王の粘り強い努力で1953年に完全独立を果たしました。
1970年のロン・ノルによるクーデターを皮切りに、ポル・ポト派を中心とした内戦状態となり、ベトナムやアメリカの介入もありましたが、1990年にようやく内戦は終結しました。
現在長い戦争による疲弊からの復興途上で、全土にまだ多数の地雷が埋まったままという困難な状況であり、近代国家としての建設途上にあります。
日本も、特に現地の子供たちが地雷の犠牲にならないような指導や、地雷除去活動の支援などを行っています。
産業としては農業や漁業などの第一次産業が主流で、GDPも低く、世界の最貧国の一つとなっています。
最大の観光スポットであるアンコール・ワットはカンボジアの観光産業のほぼ唯一の目玉ですが、内戦時代に破壊されたものを、世界遺産に登録された1992年からようやく日本やフランスなどのチームによって修復が始まって現在に至っている状況です。
首都のプノンペンや、アンコール遺跡の最寄空港であるシエムリアップへは、日本からの直行便がありません。
近隣のタイのバンコク、ベトナムのハノイやホーチミンといった主要空港で乗り継いでカンボジアに入るのが一般的です。
面積: 18万ku(日本の半分)
人口: 1430万人(2011年)
人種: クメール人(9割)
言語: クメール語
宗教: 仏教
熱帯に位置し年間を通じて高温多湿です。季節風の影響を受け、4〜10月が雨季になります。
日本標準時 − 2時間です。
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