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UAEの国旗 アラブ首長国連邦 - United Arab Emirates -

UAEの地図

アラブ首長国連邦は、アラビア半島の東部の一角を占める国です。

首長(アミール)と呼ばれるイスラムの君主が統治する首長国が7つ連邦した国で、英語の頭文字をとった "UAE" という略称もよく知られています。

北側はペルシャ湾に面し、対岸はイランです。

南はサウジアラビア、東はオマーンと国境を接しますが、国土の大半は平坦な砂漠で、オマーンとの国境付近に一部山岳地帯がある程度です。
そのため、人口はペルシャ湾沿いに集中しています。

7つの首長国のうち、アブダビ (Abu Dhabi) が面積の8割を占め、残りの6首長国は北東部のとがった三角形の半島に集中しています。

アブダビは広大なだけでなく、そこから産出する石油が富を生み、アラブ首長国連邦内のリーダー的存在で、その中心となるアブダビ市が首都として政府が置かれています。

他の6首長国のうち、アブダビの北東に接する ドバイ (Dubai) は、アブダビよりも人口が多く、中東屈指の金融と観光の都市となっています。

この地域は、メソポタミア文明の発祥地に近く、古くから人が住んでいました。
紀元前6世紀には、現イランに興ったアケメネス朝ペルシャの影響を受けています。
7世紀にはイスラム化しています。

16世紀には、バスコ・ダ・ガマなど世界に雄飛したポルトガルがこの地域を支配しましたが、17世紀からはオスマン帝国の支配下になりました。
この時期にアラビア半島の各地からいくつかの部族がこの地域に移住してきて、現在の首長国のもととなりました。

このころからペルシャ湾を通るヨーロッパの船に対して海賊行為を行うようになり、各国から恐れられるようになりました。
しかし1819年にイギリスが掃討作戦を開始して成功、1835年に休戦条約を結びました。
その結果、この地域は交易や真珠の採取といった経済をベースに生きていくことになりました。

そして20世紀中盤に石油が発見され、湾岸地域で一躍有力な国家となり、散在していた首長国が統合して1970年代までに現在のアラブ首長国連邦となりました。
当時は西方にあるカタールやバーレーンも統合対象でしたが、この2国は独立の道を選んでいます。

住民はもともとのアラブ人は2割しかおらず、残りの8割は石油関連の仕事で出稼ぎにきた外国人で、アラブ人の数に匹敵するインド人をはじめ、アジアやヨーロッパ出身の人が多くいます。
ただ、これらの人々も単身が条件で居住しているということです。

こういう状況のため、イスラム教の国でありながら信教の自由が認められ、服装や飲酒の習慣なども比較的自由になっています。

日本からアラブ首長国連邦へは、アブダビ、ドバイへの国際線が飛んでいます。
アブダビへは成田と中部から、ドバイへは成田、羽田と関西から定期便が出ています。
所要時間は、11.5〜13時間程度です。




アラブ首長国連邦の概要

主要データ

面積: 8.3万ku(北海道よりやや広い程度)
人口: 920万人(2012年)
人種: アラブ人(2割)、その他イラン人、インド人などアジア、ヨーロッパ各地からの人々が居住
言語: 公用語はアラビア語。
宗教: イスラム教

気候

亜熱帯性気候で、夏は50度を越えることがありますが、冬は20〜30度で過ごしやすいです。
海岸地域は年間を通して湿度が高いですが、内陸の砂漠地帯は乾燥しています。

時差

日本標準時 − 5時間 です。

通貨

UAEディルハム(通貨コード:AED)


アラブ首長国連邦の観光地

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