ブータン旅行のいろいろ情報
ブータンの料理
特徴
ブータンの料理は、地理的にチベットの料理がベースです。
基本的に米飯が基本で、主に使う米は赤米。大量の水で米を煮込み、ゆであがる前に水を捨て、その状態で加熱し続けて水を飛ばすという作り方をします。
男性で1日1kgは米を食べるといわれるほど、米食いの国です。
料理の特徴としては、エマと呼ばれる唐辛子をスパイスではなく、野菜として多用します。市場を覗いても、さまざまな唐辛子が大量に売られているのが見られます。
当然、料理は相当な辛さになり、「世界一辛い料理」というのがブータン料理の特徴となっています。
ただ、ホテルやレストランなど外国人観光客向けの料理では辛さを抑えて調理しているようです。
農業国のため野菜は豊富、森が多いのできのこも多いです。
牧畜も盛んなので、豚・鶏・牛のような肉類もあり、チーズやバターも作られていて、料理によく使われます。
魚はあまり食べません。
ブータンの名物料理
- エマ・ダチ (Ema Datshi) = 唐辛子をチーズで煮込んだものです。
- ケワ・ダチ (Kewa Datshi) = ジャガイモをメインにいくつか野菜を加えて、チーズと唐辛子で味付けして煮込んだものです。
- パクシャパ (Phaksha Paa) = 豚肉、特に脂身を大根と唐辛子で煮込んだものです。
牛肉を使えば「ノシャバ」、ヤクの肉を使えば「ヤクシャバ」という料理になります。
ブータンの酒
- アラ (Ara) = 米、麦、粟などの穀物から作る焼酎(蒸留酒)で、家庭で作られます。
蒸留する前の濁り酒(どぶろく)は「シンチャン」で、こちらもよく飲まれています。
ブータン・旅の雑学
- ブータンのお茶
- ブータンの人はお茶好きで、1日にかなりの量を飲みます。
「スジャ」というのが一般的で、発酵茶を固形化したものが使われ、それを煮出してそこにヤクのミルクから作ったバターと塩を加えます。
要するに "バター茶" ですが、塩味なのでお茶というよりスープといった感じです。
最近は、砂糖を入れたミルクティーもよく飲まれているようです。
- 国民総幸福量
- 1972年に国王が提唱、導入した国民のレベルを測る尺度です。
一般に使われる GNP(国民総生産)や GDP(国内総生産)と同様に、GNH (Gross National Happiness) という略語を持っています。
抽出された数千人の国民と直接面談を行い、72項目の指標に対する評価を数値化してデータ化するというものです。
2005年の初の国勢調査からデータ採取が行われているそうで、その時は、45.1%が「とても幸福」、51.6%が「幸福」だったということです。
- ゾン (Dzong)
- ブータンの各町には必ず「ゾン」という建物があり、観光の対象になっています。
もともとは町を防衛するための砦という位置づけでしたが、現在はそれを役場として使っていて、さらに宗教の中心施設も併設しています。
通常、執務室のある回廊で四角く城壁のように囲み、中庭があり、その中央に塔があるという構造です。
- ブータンの民族衣装
- ブータンの民族衣装は、男性が「ゴ (Gho)」、女性が「キラ (Kira)」です。
ゴは、日本のどてら(丹前)に似ていますが、腰で帯を締め、すそは膝上のところまでになっています。国王だけ膝下までおろします。
キラは、インドのサリーの流れを汲んで、一枚の大きな布を体に巻きつけていって帯で留めるという形態ですが、腕を覆うために「ウォンジュ」というブラウスを下に着て、さらに「テゴ」という上着を着ます。
何となく和服にも通じるところがあり、2011年に日本を訪れたワンチュク国王夫妻が京都で和服で登場した時には、顔立ちが日本人に似ていることもあり、まったく違和感がなかったといことです。
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