ロッキー山脈各地(アメリカの観光地 7)
ロッキー山脈 (Rocky Mountains) は、北はカナダ西部から、南はアメリカ南西部まで、約4800kmにも及ぶ大山脈です。
アメリカ国内でも3千m級の山々が続き、4千mを超える峰もいくつかあります。
豊かな自然を持ち、国立公園に指定されている地域が多くあります。
観光地としても、さまざまな景観のスポットが多くあります。
ラピッド・シティ周辺
ラピッド・シティ (Rapid City) は、ミネアポリスの西900km、ミシシッピ川の西方に広大に広がる大草原「グレート・プレーンズ (Great Plains)」の西端にあるサウス・ダコタ州の小さな町です。
西には「ブラック・ヒルズ (Black Hills)」という山地が迫り、かつてはインディアンの発見した金鉱をめぐって西部開拓の白人との間で争いが頻発した地域です。
周辺にはいくつも観光スポットがあります。
- マウント・ラシュモア (Mount Rushmore)
- ラピッド・シティの南西30km、ブラック・ヒルズの一角にある、花崗岩の山の頂上に4人の歴代大統領の胸像を彫りだした記念公園です。
像は左からジョージ・ワシントン、トーマス・ジェファーソン、セオドア・ルーズベルト、エイブラハム・リンカーンで、それぞれの高さは約18mあります。
アメリカ建国150周年を記念し、1927年から14年かけて造られたもので、彫刻家ガッストン・ボーグラムが400人の作業者を使って完成させました。
「民主主義の神社」といわれ、国内から多くの観光客が訪れます。近くまで行ける遊歩道があります。
- カスター州立公園 (Custer State Park)
- マウント・ラシュモアの南15kmにある州立公園です。
東西15km、南北20kmの広大な地域は起伏のある草原が広がり、多くの野生生物が生息しています。
特に絶滅の危機にある野生のバッファローが1500頭生息し、他にもカモシカやロバ、羊、シカ、七面鳥などを見ることができます。
遊歩道や、ドライブしながら回れるルートもあります。
- ウィンド・ケイブ国立公園 (Wind Cave National Park)
- マウント・ラシュモアの南40km、カスター州立公園の南に続く国立公園です。
東西、南北とも15kmに及ぶ広大な草原の地下に、総延長176kmにも及ぶ鍾乳洞があります。
洞窟から外へ常に風が流れるのが名前の由来で、茶色の箱を並べたような方解石の組成が多いことが世界でも珍しい洞窟になっています。
レインジャーの案内でのみ見学が可能です。
- クレージー・ホース記念碑 (Crazy Horse Memorial)
- マウント・ラシュモアの西南西15kmにある、インディアンの英雄クレージー・ホースの巨大な彫像です。
西部開拓で侵入してきた白人とたびたび戦い、特に1876年にはカスター将軍の隊を全滅させて英雄となりました。
白人の偉人が彫られたマウント・ラシュモアと同様、インディアンの英雄像の建設を1948年から始め、1998年にようやく顔の部分が完成しました。
最終的には高さ170mの世界一の像になる予定ですが、完成は何年後になるか不明ということです。
- バッドランズ国立公園 (Badlands National Park)
- ラピッド・シティの南東70kmにある国立公園です。
「荒地」の意で、ラピッド・シティ周辺に広がる草原が途切れて荒々しい岩山が広がる地です。
地質が軟らかいため侵食が進み、他の惑星にいるような光景を目にすることができます。
いくつもトレッキング・コースが設定され、変化のある景観を楽しむことができます。
- デビルズ・タワー国定公園 (Devils Tower National Monument)
- ラピッド・シティの西北西140km、ワイオミング州北東部にある、平原の中にただ一つ屹立するすそがやや広がった円柱状の溶岩の岩山です。
6千万年前の火山のマグマが周囲の岩の侵食で取り残されてできたものといわれ、高さ264m、頂上は南北91m、東西55mで、根元は直径約300mです。
映画「未知との遭遇」でUFO着陸の舞台となった所です。
デンバー周辺
デンバー (Denver) は、セントルイスの西1300km、コロラド州中北部にある人口約60万人の州都です。
西にロッキー山脈、東にグレート・プレーンズの大草原が広がる地で、標高約1600mにあるために「マイル・ハイ・シティ」とも呼ばれます。
近くにスキー場も多く、ロッキー山脈への観光拠点ですが、一方でハイテク産業の成長で工業都市へ変貌しつつあります。
なお北西50kmには学園都市で、日本のマラソン選手がしばしば高地トレーニングを行うことで知られるボルダー (Boulder) があります。
- 州議事堂 (State Capitol)
- 市街の中心部にあるコロラド州の議事堂です。
ワシントンDCの国会議事堂に似た造りで、中央には金箔が貼られた黄金のドームがあります。
正面階段の途中には「海抜1マイル」の金色の標識があります。ガイドツアーで見学ができます。
- デンバー美術館 (Denver Art Museum)
- 州議事堂の西、文化施設が集中する地区「シビック・センター (Civic Center)」の一角にある1893年創設の美術館です。
3万5千点以上の美術品を収蔵し、近代から現代にかけてのヨーロッパ絵画の他、アメリカ・インディアンの150部族に及ぶ美術品コレクションは世界一を誇ります。
- サクラ・スクエア (Sakura Square)
- 州議事堂の北西2kmにある1ブロックほどの日本人町です。
明治末期から日本人が住み始め、周辺地域に最盛期は1万人もの日本人が住んでいました。
1970年のダウンタウン再開発で現在の地域ができあがり、小規模ながら日本食レストランをはじめ、美容室や書店、骨董品店などが並ぶ町並みを形成しています。
- デンバー自然科学博物館 (Denver Museum of Nature and Science)
- 州議事堂の東北東4km、動物園などがある広大な公園「シティ・パーク (City Park)」内にある科学博物館です。
ロッキー山脈で発見された恐竜の骨格や、鉱物の展示が有名です。また野生動物のジオラマも見所です。
- レッド・ロックス公園 (Red Rocks Park)
- デンバーの西20kmにある自然公園です。3億年前にできたといわれる巨大な褐色の砂岩が層を成して地表に現われています。
夏にはここを舞台に野外コンサートが開かれます。
- ロッキー山国立公園 (Rocky Mountain National Park)
- デンバーの北西、ロッキー山脈の中心部に位置する山岳公園です。
東西約40km、南北約70kmの範囲に4千m級の峰が約20そびえ、中心部にあるロングスピーク山 (Longs Peak) が最高標高の4345mです。
氷河や湖などの自然景観のほか高山植物や多くの野生生物が見られます。
デンバー北北西90kmのエステス・パーク (Estes Park) が東の入口で、南西入口にあたるグランド・レイク (Grand Lake) まで約70kmのロッキー山脈超えの山岳道路が走っています。
ソルトレイクシティ周辺
ソルトレイクシティ (Salt Lake City) は、ロッキー山脈の西麓にある、人口20万人弱のユタ州の州都です。
標高約1300mにあり、乾燥した空気で雪質の良いスキーリゾートがあります。
1847年にモルモン教徒が拓いた町で、現在もモルモン教の中心地となっており、治安は非常に良いということです。
2002年に冬季オリンピックが開催されました。
- テンプル・スクエア (Temple Square)
- 市の中心部にあるモルモン教の総本山です。
スクエアの中心にはモルモン教徒だけが入れる6つの尖塔を持つ寺院「ソルトレイク・テンプル (Salt Lake Temple)」があり、周辺にいくつも付属施設があります。
近くには当地へ開拓者を導いた「ブリガム・ヤングの像 (Brigham Young Statue)」があります。
宣教師による無料の見学ツアーもあります。
- 州議事堂 (State Capitol)
- テンプル・スクエアの北北東0.7kmにあるユタ州の議事堂です。
ワシントンDCの国会議事堂をモデルに1915年に完成したもので、全米でも屈指の美しさを誇る建物です。
ガイドツアーで見学ができます。
- グレート・ソルト・レイク (Great Salt Lake)
- 市街の西方に広がる琵琶湖の7倍の広さを持つ塩水湖です。
死海に次ぐ25%という塩分濃度を持ち、生物はわずかしか生息していないといわれます。干上がって塩の平原となっている部分もあります。
スイミング・ビーチもあり、驚くほどの浮力を体験することができます。
- ビンガム銅山 (Bingham Canyon Copper Mine)
- ソルトレイクシティの南西30kmにある世界最大の露天掘り銅山です。
人類が掘った世界最大の穴といわれ、直径4km、深さ900mの巨大なすり鉢状の採掘現場で現在も操業が行われています。
展望台からは、人間の2倍ほどの直径のタイヤをはいた巨大ダンプカーもミニチュアカーように見えます。
イエローストーン国立公園
イエローストーン国立公園 (Yellowstone National Park) は、ワイオミング州北西端、ロッキー山脈中にある国立公園で、1872年に世界初めての国立公園指定を受けていて、世界遺産にも登録されています。
ソルトレークシティの北500km、デンバーの北西700kmに位置します。
東西80km、南北100kmの広大な地域に、森林、草原、湖沼、滝の他、多くの温泉も湧出しています。バイソン、エルク、ムースをはじめ多くの野生生物も生息しています。
公園への入口は東・西・南・北と北東の5ヶ所があり、園内は "8" の字形に周遊道路が走り、基本的にはこのルートを巡って観光を行います。
- イエローストーン・レイク (Yellowstone Lake)【世界遺産】
- 国立公園の南東部にあるカルデラ湖です。
広さは琵琶湖の半分強で山岳湖としてはアメリカ最大、標高2357mはこの規模の湖としてはアメリカで最も高いところにあります。
ミズーリ川からミシシッピ川へ流れていく水系の水はここが水源です。
北西岸から北岸を周遊道路が走っています。
- オールド・フェイスフル (Old Faithful)【世界遺産】
- イエローストーン・レイク西端から西30kmにある間欠泉が集中する地域です。
100年も前から80分毎に熱水を40mも吹き上げ続ける「オールド・フェイスフル間欠泉 (Old Faithful Geyser)」を中心に、間欠泉や温泉の池が集まっています。遊歩道で見て回ることができます。
なお北8kmには「ミッドウェイ・ガイザー・ベイスン (Midway Geyser Basin)」、北30kmには「ノリス・ガイザー・ベイスン (Norris Geyser Basin)」という間欠泉の集まるスポットがあります。
- マンモス・ホット・スプリングス (Mammoth Hot Springs)【世界遺産】
- オールド・フェイスフルの北60km、国立公園の北部にある温泉湧出地帯です。
温水に含まれる石灰分が長い間に石灰石に変わり、岩盤表面を覆っており、白い階段状のデコレーションケーキのように見えます。トルコの「パムッカレ」と同じ成因です。
- キャニオン (Canyon)【世界遺産】
- イエローストーン・レイクの北岸の北30km、国立公園のほぼ中央部にある峡谷です。
イエローストーン川が作りあげた谷で、両岸に黄色っぽい色の岩があるところから「イエローストーン」の名前の由来となっています。
また落差94mの「ロウワー滝 (Lower Falls)」、落差33mの「アッパー滝 (Upper Falls)」も見所になっています。
グランド・ティートン国立公園
グランド・ティートン国立公園 (Grand Teton National Park) は、イエローストーン国立公園の南に隣接する国立公園です。
東西35km、南北70kmの地域の中央に「ジャクソン湖 (Jackson Lake)」、その南に「グランド・ティートン山 (Grand Teton, 4197m)」がそびえ、園内は原生林や湿原が広がっています。
多くの野生動物も生息しています。
険しい山頂の山々を背景にした景観がアメリカで最も美しい国立公園といわれ、映画の名作「シェーン」の舞台にもなっています。
公園の入口は、南のジャクソン (Jackson) から、または北のイエローストーン国立公園からが一般的です。
- アンテロープ・フラッツ・ロード (Antelope Flats Road)
- 園内の南端近くにある本線から分かれた道路です。
沿線から見える景色が映画「シェーン」で見られるものです。映画に登場する小屋はありませんが、自然景観は変わっていません。
野生のバッファローも時々出没するということです。
- スネーク・リバー展望台 (Snake River Overlook)
- ジャクソンから北35kmの本線道路にある展望台です。蛇行するスネーク川 (Snake River) を見下ろし、遠方に山脈を望む景観が見られます。
20世紀の著名な写真家アンセル・アダムスがここから撮った写真が有名です。
ユタ州の自然公園
- アーチズ国立公園 (Arches National Park)
- ソルトレイクシティの南東300km、ユタ州東部にある国立公園です。浸食によって穴があいたアーチ形の岩が大小1700もあることで知られます。
最も有名なものは「デリケート・アーチ」で高さ約14mの岩に直径11mの穴があいています。またマッシュルームのような形の「バランスト・ロック」のような奇岩もあります。
映画「インディー・ジョーンズ〜最後の聖戦」のロケ地にもなった地です。
観光拠点は、南部の町モアブ (Moab) になります。
- グレン・キャニオン国立レクリエーションエリア (Glen Canyon National Recreation Area)
- アーチズ国立公園の南南西200km、コロラド川 (Colorado River) をダムで堰きとめてできた世界第2の人造湖「パウエル湖 (Lake Powell)」のほとりにある保養地です。
長さ300kmに及ぶ湖に沿う谷をグレン・キャニオンと呼び、赤褐色の岩肌の峡谷が多くあります。
南30kmのパウエル湖畔には高さ88mの巨大なアーチ形の岩「レインボーブリッジ (Rainbow Bridge)」もあります。
湖上遊覧や釣り、カヌーなどが楽しめます。映画「猿の惑星」のロケ地にもなった地です。
宿泊施設は、パウエル湖西端の中心地のページ (Page) に集中しています。
- モニュメント・バレー (Monument Valley)
- グレン・キャニオンの南東100km、ユタ州とアリゾナ州にまたがる地域に広がる平坦な峡谷です。
起伏の少ない広大な赤茶色の大地に、巨大な岩山の台地(メサ)と残丘(ビュート)が17個ぽつりぽつりと点在しています。
インディアンのナバホ族の聖地で、多くの映画のロケ地にもなったアメリカ西部の原風景です。
最寄りの観光拠点は、40km南の小さな町カイエンタ (Kayenta) です。
- ブライス・キャニオン国立公園 (Bryce Canyon National Park)
- グレン・キャニオンの西150kmにある国立公園です。
赤茶色の砂岩や石灰岩が浸食を受け、無数の尖塔となってそそり立っています。
橋や石柱など、自然の造形ながら古代遺跡を思わせるために「石の都」ともいわれています。
園内のメインスポットを結ぶドライブ・ウェイの他、ヘリコプターによる遊覧飛行もあります。
- ザイオン国立公園 (Zion National Park)
- ブライス・キャニオン国立公園の南西100kmにある国立公園です。
世界最大の御影石の一枚岩「グレート・ホワイト・スローン (Great White Throne)」があり、高さ500mの岩壁を谷底から見上げるのは壮観です。
公園の入口には周辺の国立公園を紹介する巨大スクリーンのシアターがあり、公園内の移動用にシャトルバスも運行されています。
最寄りの観光拠点はスプリングデール (Springdale) になります。
グランド・キャニオン周辺
グランド・キャニオン (Grand Canyon) は、グレン・キャニオンのパウエル湖から150km下流、コロラド川が長い年月をかけて大地を浸食してできた大峡谷で、世界遺産に指定されています。
全長は450kmに及び、最大幅は30km、深いところでは谷底まで1600mあり、平均でも1200mの深さがあります。人工衛星からでもその姿をとらえることができるといわれます。
谷底付近には20億年前という地層が存在し、土砂の堆積と隆起、浸食を繰り返して頂上付近は2億年前の地層となっています。
その後の堆積はなく、200万年前の氷河期からコロラド川が流れ始め、これが現在の大峡谷の浸食になったといわれています。
ほぼ東から西に流れ、北壁のほうが南壁よりも高くなっています。頂上は冷帯のような気候ですが、谷底は南部の砂漠地帯のような高温、乾燥の気候になっています。
朝日や夕日で岩壁の色が変化していくさまは絶品です。
西200kmにラスベガスがあります。
- サウス・リム (South Rim)【世界遺産】
- グランド・キャニオンの中央から東寄り、南壁側にある展望台です。ビジター・センターがあり、最も観光客が集まるポイントです。
ビジター・センターを中心に東西に遊歩道が整備され、所々にある展望台で峡谷を眺めることができます。またスポットを結ぶ無料のシャトルバスが平行して走っています。
南10kmの空港からは、遊覧飛行機やヘリコプターが出ています。本格的なハイカーならば谷底まで下りることができます。
アクセスは、空路でラスベガス、フェニックスなどから入れます。
陸路でも南100kmのウィリアムズ (Williams)、南南東120kmのフラグスタッフ (Flagstaff) までハイウェイ、そこからサウス・リムまで道路が直通しています。
- ノース・リム (North Rim)【世界遺産】
- サウス・リムの北20km、峡谷の対岸にある展望台です。
南に向かって逆光で峡谷を眺めるため、サウス・リムとは違った雰囲気になります。
サウス・リムのようにシャトルバスはなく、展望台まで車で入り、遊歩道を歩いて散策することになります。また雪のため毎年11〜4月は閉鎖されます。
アクセスはユタ州のザイオン国立公園やグレン・キャニオン国立レクリエーション地区方面からになります。
- ウェスト・リム (West Rim)
- サウス・リムの西180kmにあるコロラド川渓谷のビュー・ポイントです。
グランド・キャニオン国立公園から外れた位置にあり、正式には「グランド・キャニオン」と称することはできません。周辺はインディアンの居住地区です。
ラスベガスからサウス・リムへ行くよりずっと近く、手軽にグランド・キャニオンらしい雰囲気を味わえるため、駆け足ツアーなどに組み込まれることが多いスポットです。
とはいえグランド・キャニオンの下流にあたるため、谷底まで数百m、対岸まで数kmの峡谷の姿を見ることができます。
また国立公園の規制がなく、ヘリコプターによる谷底遊覧や、コロラド川下りなどのアトラクションもあります。
正式な観光地ではないため、施設は十分に整っておらず、現地の地図でもこの地名は登場しません。
- スカイウォーク (Skywalk)
- ウェスト・リムにある2007年3月にオープンした展望台です。
崖の上からせり出すようにU字型に造られた空中歩道で、床と側面は透明の強化ガラスになっており、足のはるか下1200mにはコロラド川が流れる谷底を望むスリル満点のスポットです。
総工費3千万ドルをかけ、風速45mにも耐える構造になっています。
古くからインディアンのハラパイ族の土地で、観光収入増の期待の一方、建設には反対の声もあったということです。
- メテオ・クレーター (Meteor Crator)
- グランド・キャニオンの南の入口フラグスタッフの東60km、アリゾナ州中央部の砂漠地帯にある大隕石孔です。
5万年前に直径30mの隕石が衝突してできたと考えられ、直径1.2km、深さ170m、外縁の高さ50mあります。乾燥地帯のために長い年月原型が保たれた貴重なクレーターとされています。
なお、鉱山エンジニアだったバリンジャー氏が土地を購入して調査を行ったことにちなんで「バリンジャー・クレーター」ともいわれます。
アメリカの観光地