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中国の国旗 華南西部、桂林、貴州省と海南島(中国の観光地 8)

桂林(クイリン)

桂林は、広西壮族自治区の北東部、漓江(リージエン)河畔にある町です。
町全体が山水画の雰囲気があり、昔から「桂林の山水は天下一」と言われた景勝地です。
石灰岩が多く分布するためカルスト地形を形成し、奇岩や鍾乳洞が多くあります。

独秀峰(トゥシウフェン)
市街の中心にあるツリガネ状の岩山で、「紫金山」とも呼ばれます。広西師範大学のキャンパス内にあり、麓は明代に置かれた靖江王府の跡があります。
高さ70mで、300段余の階段で頂上に登れます。
100を越える古くからの石刻も残っています。
伏波山(フーポーシャン)
独秀峰の東、漓江の河畔にそびえる岩山です。
高さ30mで頂上から市内を眺めることができます。
還珠洞という鍾乳洞もあり、周囲は公園になっています。
畳彩山(ティエツァイシャン)
伏波山の北、漓江に臨む高さ223mの山で、四望山、于越山、仙鶴峰、明月峰の4峰があります。
登山道の途中の洞窟には唐代から宋代に彫られた石刻が多く残っています。
市街の北にあたり、頂上から市街や遠くの山々を眺めることができます。
象鼻山(シアンピーシャン)
市街の南部、桃花江が漓江に合流する地点にある岩山です。
岩に「水月洞」とよばれる丸い穴があいて、象が鼻で漓江の水を飲んでいるような姿に見える桂林のシンボルです。
背中にあたる岩山の頂上には宝塔があり、普賢菩薩の線刻があります。
七星公園(チーシン・ゴンユエン)
市街の東1km、漓江の対岸にある公園です。
普陀山4峰と、月歯山3峰のあわせて7峰が北斗七星の並びに似ているため名付けられました。
ラクダの形にそっくりの「駱駝山」、多くの碑刻を集めた「桂海碑林」、「花橋」を初めとする建築物、パンダのいる動物園など、多くの見所があります。
芦笛岩(ルーティーヤン)
市街の北西5kmにある鍾乳洞です。
光明山の山腹にあり、全長500mで、内部見学ができます。
漓江下り
桂林市内を北から南へ流れる漓江を、遊覧船で下流83kmにある陽朔(ヤンシュオ)まで下るクルーズです。
川の左右に奇岩がそそり立つ独特の山水風景を満喫できます。所要時間は約5時間です。
龍脊梯田(ロンジー・テラス)
桂林の北北西80km、龍勝(ロンシェン)各族自治県にある壮(チアン)族の千枚田です。
標高差数百mの山地を古来から開墾して造り上げてきたもので、「龍の背」とよばれるような美しい縞模様の耕地が起伏のある地形に広がっています。
三江(サンジアン)
龍勝の西40km、貴州省、湖南省との境に近い少数民族のトン族が多く住む村です。
木造で屋根付きの楼閣がある長さ76mの橋「程陽風雨橋」や、高さ13mで9層の木造の塔「馬胖鼓楼」など、トン族独特の建造物を見ることができます。

貴陽(クイヤン)

貴陽は、貴州省中央部にある標高1000mの高原の省都です。
市街の人口200万人の大都会で省内の交通の要衝ですが、省内は山岳地域で交通の便が悪く、国内でも貧しい省のひとつです。多くの少数民族が住んでいます。

甲秀楼(ジアシウロウ)
市の中心部を流れる南明河の畔に建つ、高さ20mの3層の美しい楼閣です。
明代の1597年に、科挙を目指す秀才たちを激励するために建てられたといわれています。
黔霊公園(チャンリン・ゴンユアン)
市の北西部にある高さ300mほどの峰が連なる山々を中心とする自然公園です。
古木がうっそうと繁り、奇岩や湖なども点在します。
頂上付近には1672年創建の「弘福寺」があります。
紅楓湖(ホンフェンフー)
貴陽の西30km、省内最大の人造湖で景勝地です。
島や半島が192あるといい、遊覧船で周遊ができます。
周辺は豊かな自然が残り、「高原明珠」と呼ばれます。
ミャオ族、トン族、ブイ族の民族村が建てられ、歌や民族舞踊を見物することができます。
安順龍宮(アンシュン・ロンクオン)
貴陽西南西90kmにある町、安順の南30kmにある広大なカルスト地形の作る鍾乳洞群です。
90以上の水の流れる鍾乳洞があり、地下を流れる川は全長15kmに達します。
見学は小舟に乗って行います。
黄果樹(フアンクオシュ)
安順の南60kmにあるアジア最大の滝です。
高さ74m、幅81mで、周辺にもいくつか滝があります。
カルスト地形のため、滝の裏側に長さ134mの鍾乳洞「水簾洞」があり、洞窟の裂け目から滝の落ちる水を見ることができます。

海南島

海南島(ハイナンタオ)は、中国本土の南、南シナ海に浮かぶ東西300km、南北180km大きな島で、九州よりやや小さいサイズです。島全体が海南省になります。
南部に険しい山地がありますが、最高峰でも1840mの高さです。
全体的に熱帯の気候です。しかし北部は大陸の影響を受けて冬に多少は気温が下がりますが、南部は年間を通じてトロピカルな気候になります。

海口(ハイコウ)

海南島北岸の省都で、本土からの海の玄関です。
古くは流刑の地でしたが、現在は経済特区に指定され、「ココナッツ・シティ」と呼ばれる南国の近代都市です。

五公祠(ウーゴンシー)
市の南東郊にある唐・宋代に島流しされ、島の文化発展に貢献した5人を祀る廟です。
清代の1889年に建立され、他に、5公の石像や明代以降に造られた古建築群もあります。
海口市博物館も併設しています。
海瑞墓(ハイシュイムー)
市の西部にある16世紀明代の政治家・海瑞の墓です。
清廉潔白で、時の皇帝に直に政治の諌めを述べて怒りを買い投獄されましたが、その皇帝の没後に再び登用されたということです。
東寨港紅樹林(トンツァイコン・フンシューリン)
海口の南西30kmの湾、東寨港の海岸部に生育するマングローブ林で、中国で最初に保護区となったところです。
ボートでめぐることができます。

三亜(サンヤー)

海南島南端にある中国では数少ない熱帯のビーチリゾートタウンです。
近代的なホテルが整備され、空港は国内各地と結ばれ、海口からも高速道路がつながるなど、アクセスも便利です。

三亜のビーチ
市街の南東3kmにあり、約3kmの長さの浜をもつ「大東海ビーチ」、西4kmにある「三亜湾ビーチ」、南東30kmにあり、水の透明度が高く美しい白浜が10km続く「亜龍湾ビーチ(亜龍湾国家旅游度假区)」があります。
鹿回頭(ルーフイトウ)
三亜の南3km、大東海ビーチ西端の小高い丘の頂上にある公園です。
三亜の市街地が見渡せ、夜景もきれいです。
昔、青年が1頭の鹿をこの山の断崖まで追い詰めた時、鹿が振り返ると美しい少女に変わり、青年と結ばれたという伝説があり、若いカップルが多く訪れるといいます。
天涯海角(ティエンヤーハイジャオ)
三亜の西25kmにある、巨大な岩が点在する海岸です。
「天の果て、海の果て」の意で、これらの岩に「天涯」「海角」「海闊天空」「南天一柱」などの文字が清代に彫られたものが残っています。
海岸周辺は公園になっています。
なおここの景色は2元紙幣の図柄になっています。
南山寺(ナンシャンスー)
三亜の西40kmにある寺で、日本に渡航の途中に嵐で漂着した高僧・鑑真が滞在したところです。
広大な敷地は仏教のテーマパークのように整備され、園内をカートで移動できます。
沖合いには世界最大の高さ108mの海上観音像があります。
精進料理も名物となっています。
小洞天(シャオトンティアン)
南山寺の近く、奇岩が点在する景勝地「海山奇観旅遊区」内にある、鑑真和尚が漂着して上陸したところです。
鑑真をはじめ5人の僧の石像が立ち、「小洞天」と刻まれた石碑の下には洞窟があります。


中国の観光地

華南西部の地図


桂林市中心部の地図


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桂林の市街桂林の市街
(Photo by チャイ語なび)

桂林、漓江の風景桂林、漓江の風景
(Photo by チャイ語なび)

桂林、象鼻山桂林、象鼻山

龍脊梯田龍脊梯田
(Photo 3. 龍勝_梯田 by K.K.Chu)

貴陽、甲秀楼貴陽、甲秀楼
(Photo Guiyang 貴陽 200702 by Dayou_X)

黄果樹黄果樹
(Photo 黄果樹瀑布 200702 by Dayou_X)

海口、海瑞墓海口、海瑞墓
(Photo Haikou: Hai Rui Tomb 6 by Pavel Kromer)

三亜、天涯海角三亜、天涯海角
(Photo DSC_4535 by lwtt93)

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