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スイスの国旗 アルプス北麓(スイスの観光地 2)

ルツェルン

ルツェルン (Luzern) は、チューリヒの東南東50km、スイスのほぼ中央に位置する人口6万人ほどの町です。
1332年にスイス連邦に加盟し、1798〜1802年のフランスの傀儡国家「ヘルベティア共和国」時代にはその首都になりました。
町の東にフィーアバルトシュテッテ湖が広がり、市内を横切って西方へロイス川 (Fluss Reuss) が流れ出しています。
チューリヒからインターラーケンへのアルプス観光の中継点として、観光客が多く訪れます。
<ドイツ語圏>

カペル橋 (Kapelbrücke)
ロイス川の湖から流れ出る地点近くにある木造の橋です。1333年建造で長さ200mの屋根付きの橋で、木造の橋としてはヨーロッパ最古です。
要塞として造られたため、川に斜めに架かっており、中ほどに八角形の見張り台「水の塔 (Wasserturm)」があります。
屋根の内側に17世紀に飾られた110枚の板絵があります。
なお、1993年に火災で半分以上が焼失し、現在のものは再建されたものです。
イエズス教会 (Jesuitenkirche)
カペル橋の南西にある大規模なバロック様式教会です。
この様式としてはスイス最古の1666年の創建で、チャペルにはスイスの聖人ブルーダー・クラウスの衣服が保存されています。
ホフ教会 (Hofkirche)
市街の北東部、湖の北岸にある市内最大のルネサンス様式の教会です。
8世紀に修道院として建てられ、1633年に火災で焼失、1645年に再建されたものです。
2本の尖塔が特徴で、16世紀のレリーフがある装飾が美しい祭壇があります。
ライオン記念碑 (Löwendankmal)
ホフ教会の北西0.5kmにある砂岩に彫られた瀕死のライオンのレリーフです。
1792年のフランス革命時に、ルイ16世一家を守るために死んだスイス傭兵を記念して1821年に造られたものです。
作家マーク・トウェインは「世界で最も悲しく、最も感動的な岩の彫刻」と評しています。
氷河公園 (Gretschergarten)
ライオン記念碑の横にある公園です。2万年前の氷河が削った穴や、氷河に運ばれた石などがそのまま残されています。
化石の展示などがある博物館も併設されています。
ムゼック城壁 (Museggmauer)
ホフ教会の西にある城壁です。1386年に造られた町を囲んでいた城壁で、約800mほどの長さが残り、9塔が残されています。
塔は「時計塔 (Zeitturm)」など3塔が公開されて中に入ることができます。

ルツェルン近郊

スイス交通博物館 (Verkehrshaus der Schweiz)
ルツェルン市街の南東5kmにある、ヨーロッパ最大の交通博物館です。
交通機関の歴史のほか、古い機関車や本物の航空機などの展示、プラネタリウムや無重力体験ができる「コスモラマ」などのアトラクションなどが楽しめます。
ピラトゥス山 (Pilatus)
ルツェルンの南南西10kmにある標高2120mの山です。
した岩山の山容から「悪魔の住む山」とされてきました。登山ルートとしては、ルツェルン南郊のクリエンス (Kriens) からロープウェイ、または、山の南のアルプナッハシュタット (Alpnachstadt) から登山鉄道という2つのアクセスがあります。
大な眺めを楽しむことができ、ホテル、レストランもあります。
リギ山 (Rigi)
ルツェルンの西15kmにある標高1798mの山です。
夏には王族や貴族の山岳リゾート地となり、山頂は中央アルプスでは古い展望台となっています。
アルト・ゴルダウ (Arth-Goldau) と南麓のフィッツナウ (Vitznau) から、1871年開業の登山鉄道で登ることができます。
ティトリス山 (Titlis)
ルツェルンの南35kmにある標高3238mの山です。ら一番近い万年雪や氷河のある山で、スノー・レジャーが手軽に楽しめるスポットとなっています。
エンゲルベルク (Engelberg) から世界初の360度回転式のロープウェーで標高3020mの展望台に登れ、展望台周辺には、長さ130mの「氷河洞窟」や、ソリやスノースクーターなど雪遊びができる「グレッシャー・パーク」があります。

ベルナー・オーバーラント

ベルナー・オーバーラント (Berner Oberland) は、首都ベルンやルツェルンの南、アルプス山脈北部の山脈「ベルナー・アルプス (Berner Alpen)」北斜面の高地地方一帯をいいます。
アイガー (Eiger, 3970m)、メンヒ (Mönch, 4099m)、ユングフラウ (Jungfrau, 4158m) といった秀峰が連なり、山麓には氷河湖が点在しています。
リゾート地があちこちにあり、登山鉄道や、ロープウェーが観光地を結んでいます。
<ドイツ語圏>

インターラーケン (Interlaken)
ベルン南東50km、ルツェルン南西60kmにある標高約560mの町です。
西にトゥーン湖 (Thunersee)、東にブリエンツ湖 (Brienzersee) に挟まれ、ユングフラウ方面の観光拠点としてホテルが集まっています。
国鉄の駅が東 (Ost) と西 (West) の2駅あり、その間1.5kmの通り沿いにレストランや土産物屋が建ち並んでいます。登山鉄道はすべて東駅から出ます。
シーニゲ・プラッテ高山植物園 (Alpengarten Schynige Platte)
インターラーケンの南東5km、シーニゲ・プラッテ山頂にある国内屈指の高山植物園です。
1929年の開園で、約600種の高山植物が自然と同じような環境で栽培され、この地になかった植物も自生地の土を運んで栽培しているそうです。
インターラーケンから登山鉄道でビルダースビル (Wilderswil) 乗り換えで行くことができます。
ラウターブルンネン (Lauterbrunnen)
インターラーケンの南10km、氷河に削られたU字谷にある標高約800mの村で、切り立った崖の上から落ちる滝があちこちにあります。
村のすぐ南にある落差300mの「シュタウプバッハの滝 (Staubbachfall)」、南3kmにある10層の滝が洞窟を流れ下る「トリュンメルバッハの滝 (Trümmelbachfall)」が主なスポットです。
ミューレン (Mürren)
ラウターブルンネンの南南西4km、高低差800mもの高さを登った谷の崖上にある標高約1630mの村です。
ラウターブルンネンからはケーブルカーと登山鉄道を乗り継いで行くことができます。
谷を挟んだ東には「シュバルツメンヒ山 (Schwarzmönch, 2648m)」がそびえます。
ガソリン車の乗り入れが禁止されて、きれいな空気と素朴な雰囲気が漂う村です。
村の西5kmには「シルトホルン (Schilthorn, 2970m)」がそびえ、ロープウェーで登ることができます。ここから、アイガー、メンヒ、ユングフラウの三山を望むことができます。
また、村の北方の展望台「アルメントフーベル(Allmendhubel, 1938m)」へはケーブルカーが通じ、高山植物の谷など、アルプスの風景が満喫できます。
ヴェンゲン (Wengen)
ラウターブルンネンの北東2km、山の斜面にある標高約1270mの村です。古くから山岳リゾートとしてホテルやシャレー(別荘)が多く集まっています。
北東にそびえる「メンリヒェン山 (Männlichen, 2343m)」に登るロープウェーがあり、ユングフラウヨッホへの拠点としても便利な場所です。
クライネ・シャイデック (Kleine Scheidegg)
ヴェンゲンの南東4km、インターラーケンからラウターブルンネン、ヴェンゲンと登ってきた登山鉄道路線の終点の駅です。
標高2061mで、ユングフラウヨッホやグリンデルワルト方面の路線の乗り換え駅となっています。眼前にアイガーの北壁が大きく立ちはだかっています。
アイガー (Eiger)
標高3970mのアルプスの名峰です。氷食によって角錐状に切り立った峰が特徴です。1858年にイギリス人のバーリントンが初登頂しました。
標高差1800mに及ぶ北壁は、「アルプス3大北壁」の一つで最も登攀が困難な登山ルートとして知られ、初登頂は1938年になってからです。
ユングフラウヨッホ (Jungfraujoch)【世界遺産】
クライネ・シャイデックの南4km、登山鉄道でアイガーをトンネルで抜けて到達する、ユングフラウ山とメンヒ山の間の鞍部にあるアルプスで最も人気のある展望台です。
標高3454mで、鉄道駅としてはヨーロッパの最高地点にあります。
1996年完成の「スフィンクス展望台」からは眼前にユングフラウ山やアレッチ氷河を望みます。
氷河の下に作られた氷の宮殿「アイスパレス (Ice Palace)」の他、レストラン、郵便局などもあります。
ユングフラウ (Jungfrau)【世界遺産】
ユングフラウヨッホの南西2kmにそびえる、標高4158mのこの地域の最高峰です。
「乙女」の意味で、1811年にスイスのマイヤー兄弟が初登頂を果たしています。
アレッチ氷河 (Aletschgletscher)【世界遺産】
ユングフラウヨッホから南へ延びる、アルプス最大の氷河です。全長22km、最大幅1.6km、深さは1000mにも及びます。
ユングフラウヨッホの氷の宮殿もこの中に造られています。
グリンデルバルト (Grindelwald)
クライネ・シャイデックの北東7kmの村です。標高約1030mで、ホテルが多く集まる観光拠点です。
クライネ・シャイデックとインターラーケンから登山鉄道が通じています。
北方の「フィルスト (First, 2168m)」へはロープウェーで登れ、アルプスの風景を写す小さな2つの湖「バッハアルプゼー (Bachalpsee)」や「グローセ・シャイデック (Große Scheidegg, 1961m)」へのハイキングコースがあります。
トゥーン湖 (Thunersee)
インターラーケンの西に細長く延びる湖です。東西約20km、幅4kmほどの氷河湖です。
北西端にトゥーン (Thun)、南岸の中央にシュピーツ(Spiez)といった中世の雰囲気を残す美しい町があります。
インターラーケンから遊覧船が出ています。
ブリエンツ湖 (Brienzersee)
インターラーケンの東から北東方向に細長く延びる湖です。
東西約15km、幅4kmの氷河湖で、美しい水の色から「ベルナーオーバーラントの真珠」とも言われます。
インターラーケンから遊覧船が出ています。
ブリエンツ (Brienz)
ブリエンツ湖の北東岸にある町です。
「木彫りの里」として知られ、スイス唯一の木彫り職人養成校の「木彫り学校 (Schnitzelerschule)」があり、1835年創業の工房兼ショップの「ジョバン (Jobin)」が見学スポットとして有名です。
また、標高2252mの展望台「ロートホルン (Rothorn)」に古いアプト式蒸気機関車の引く赤い客車でのんびりと登る旅も人気です。
マイリンゲン (Meiringen)
ブリエンツの東15kmにある山間の町です。菓子の「メレンゲ」発祥の地で、地名がなまった命名と言われます。
またコナン・ドイルが「シャーロック・ホームズ最後の事件」の舞台とした地で、ホームズの書斎を再現した「シャーロック・ホームズ博物館 (Sherlock Holmes Museum Meiringen)」があります。
町の南には、氷河の水が流れ落ちる美しい滝で、ホームズ終焉の地とされた「ライヒェンバッハの滝 (Reichenbachfall)」、南東3kmには、深さ200mの垂直の断崖が1.4km続くアーレ川の渓谷「アーレシュルフト (Aareschlucht)」があります。


スイスの観光地

ルツェルン周辺の地図


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ルツェルン、カペル橋ルツェルン、カペル橋

ルツェルン、ライオン記念碑ルツェルン、ライオン記念碑
(Photo Löwendenkmal Luzern by CHRISTOPHER MACSURAK)

ピラトゥス山展望台ピラトゥス山展望台
(Photo Pilatus, Luzern by lisibo)

インターラーケンからユングフラウ、アイガー周辺の地図


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シーニゲプラッテから見下ろすインターラーケンシーニゲプラッテから見下ろすインターラーケン
(Photo DSC02174 by Philip Larson)

ラウターブルンネンラウターブルンネン
(Photo Lauterbrunnen by Noel Reynolds)

クライネ・シャイデックからアイガー北壁クライネ・シャイデックからアイガー北壁
(Photo Scheidegg Hotels again [Kleine Scheidegg / Swiss] by d'n'c)

ユングフラウヨッホから見るユングフラウユングフラウヨッホから見るユングフラウ
(Photo View From Jungfraujoch by edwin.11)

グリンデルバルト、登山鉄道の駅グリンデルバルト、登山鉄道の駅
(Photo Our Wengeneralp Bahn train at Grindelwald by Bods)

ブリエンツ湖ブリエンツ湖
(Photo Looking back towards Brienz by Bods)

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