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イギリスの国旗 スコットランド他各地(イギリスの観光地 4)

エジンバラ

エジンバラ (Edinburgh) は、イギリス北部、東海岸のフォース湾 (Firth of Forth) の奥に位置する人口40万人ほどの古都です。
1492年から1707年のイングランドとの統合までスコットランドの首都で、多くの歴史的建造物が残っています。
町の中心を東西に走る目抜き通り「プリンシズ通り (Princes St.)」を境に、南がスコットランド王国時代に造られた「旧市街 (Old Town)」、北が1770年から計画都市として建設された「新市街 (New Town)」となっており、この両者の街並みが世界遺産に登録されています。
最近は「ハリー・ポッター」の世界的人気で、作者が作品を書いていたというカフェが有名になっています。

エジンバラ城 (Edinburgh Castle)【世界遺産】
プリンシズ通りの南、旧市街にそびえる高さ130mの岩山の上に建つ城塞で、城壁からは市街が一望できます。
7世紀にエドウィン王が創建し、12世紀に現在の形になったといわれています。
城壁の内部には「宮殿 (Palace)」や「聖マーガレット礼拝堂 (St.Margaret's Chapel)」、国家会議に使われた「グレート・ホール (Great Hall)」などがあり、「国立戦争記念館」も併設されています。
城の前の広場は15〜17世紀に魔女狩りで300人もの人々を火刑にした場所で、幽霊出没の話が数知れずあるといわれます。
ホリールードハウス宮殿 (Palace of Holyroodhouse)【世界遺産】
エジンバラ城の東2kmにある、スコットランドで最も美しいといわれる宮殿です。
12世紀に僧院として建造され、1501年に宮殿としたもので、以後スコットランド王族の住居として使われました。
現在はエリザベス女王のスコットランド滞在中の邸宅として使われ、王室行事のない時は内部が公開されています。
ロイヤル・マイル (Royal Mile)【世界遺産】
エジンバラ城とホリールードハウス宮殿をつなぐ約1マイル (1.6km) の通りの通称です。
通り沿いには1120年創建の「聖ジャイルズ大聖堂 (St.Giles Cathedral)」をはじめ歴史的な建造物が点在し、アンティーク・ショップやレストランが集まっています。
スコッチ・ウィスキー・ヘリテージ・センター (Scotch Whisky Heritage Centre)
エジンバラ城の東にある、スコッチ・ウィスキー生産に関する紹介をする施設です。
スコッチの歴史や生産工程の見学ができ、大人はスコッチの味見ができます。ウィスキー・ショップもあります。
国立スコットランド美術館 (National Gallery of Scotland)【世界遺産】
エジンバラ城の北東に建つネオ・クラシカル様式の建物の美術館です。
ルネサンス期から印象派に至るラファエロ、フェルメール、ゴーギャン、ドガなど巨匠の作品を収蔵しています。
カールトン・ヒル (Carlton Hill)
プリンシズ通りの東の突き当たりにある丘です。
頂上にはギリシャ神殿風のモニュメントがあり、市内や北方にはフォース湾が一望できます。

スコットランド各地

スターリング城 (Stirling Castle)
エジンバラの西北西60kmにある町スターリングの高台にある城塞です。
12世紀に創建され、15世紀頃に現在の形になったといわれています。イングランドとの戦いでスコットランドの拠点となった城塞です。
スコットランドの中で最も壮大な城といわれ、ルネサンス様式の宮殿やゲストハウス、チャペル・ロイヤルといった建物が見学できます。
グラスゴー (Glasgow)
エジンバラ西80kmにある人口70万人のスコットランド最大の産業都市です。近年、文化と芸術の街に変貌し、1999年には「英国建築デザイン都市」に選ばれました。
「ケルビングローブ美術館&博物館 (Kelvingrove Art Gallery and Museum)」をはじめ20以上の美術館、博物館があります。
エジンバラと同様、スコットランド観光の拠点となる町です。
ローモンド湖 (Loch Lomond)
グラスゴーの北西35kmにあるスコットランド最大の湖です。南北に40kmほどある細長い三角形の湖で、多くの島が浮かぶ景勝地です。
スコットランド初の国立公園に指定され、湖の周辺は森林公園に囲まれた緑の多い地域です。
南端のバロッホ (Balloch) が観光拠点で遊覧船が発着します。
セント・アンドリュース (St.Andrews)
エジンバラの北東60km、北海に面する町です。
ゴルフ発祥の地として、5年に1度全英オープンゴルフの会場になります。
500年のゴルフの歴史を展示する「ブリティッシュ・ゴルフ博物館 (British Golf Museum)」があります。
インバネス (Inverness)
スコットランド北部、北東に開くモレー湾 (Moray Firth) の奥にある中世の街並みが残る古い町です。
ネス湖観光の拠点で、宿泊施設も充実しています。
ネス湖 (Loch Ness)
インバネスの南西10kmにあるイギリス最大の淡水湖です。
氷河湖で、南西方向に38km、平均幅2kmという細長い形をし、230mという深い最大水深があります。古くから巨大生物「ネッシー」の伝説で有名です。
中央部の西岸には13世紀建造で、17世紀に政府軍が破壊した城跡「アーカート城 (Urquhart Castle)」があり、観光客向けにバグパイプの演奏があります。
スカイ島 (Isle of Skye)
スコットランド北西部、大西洋に連なるヘブリディーズ諸島 (Hebrides Islands) の最大の島です。本土と狭い水道で近接し、橋でつながっています。
フィヨルドの海岸線や浸食された険しい山、広大な草原など大自然がそのまま残っています。
中心地は島中部の東岸にあるポートリー (Portree) です。

北アイルランド

ベルファスト (Belfast)
アイルランド島北東部にある北アイルランドの中心都市です。
北東に開くベルファスト湾 (Belfast Lough) の奥にあり、人口30万人弱のこじんまりした町で、北アイルランド観光の玄関口です。
プロテスタントとカトリックの対立で武力衝突がたびたび起こる地域にあります。
1903年に完成で市のシンボル的な建物「シティ・ホール (City Hall)」や市の北郊にある「ベルファスト城 (Belfast Castle)」などがスポットです。
ジャイアンツ・コーズウェイ (Giant's Causeway)【世界遺産】
ベルファストの北北西90km、アイルランド島北部の奇岩が広がる海岸です。
直径50cmほどの六角形の石柱が約8kmにわたってぎっしりと海岸を埋め尽くしています。
太古の火山活動で形成された「柱状節理」で、巨人がスコットランドの恋人を渡らせるために造った道だという伝説が残っています。
ダンルース城 (Dunluce Castle)
ジャイアンツ・コーズウェイの南西5kmある城です。
周囲が海に直接落ちる断崖に囲まれ、陸とは1本の橋でつながっているだけです。
14世紀に要塞として建てられ、17世紀にスコットランド貴族の居城となったものです。当時の様子を再現した部屋もあります。
城の周囲の崖は常に荒波にさらされ、波による浸食が進んでいるとのことです。
ロンドンデリー (Londonderry)
ジャイアンツ・コーズウェイの南西70kmにある古い町です。
6世紀にプロテスタントは入植したのが始まりで、17世紀には城壁で囲った要塞都市になりました。
7つの門がある「城壁 (City Wall)」は1周1.5kmほどで、その内部の旧市街に17世紀前半創建のゴシック様式のプロテスタント教会「聖コラムズ教会 (St.Columb's Cathedral)」があります。
また城壁の北東外側に、市役所として使われているゴシック様式の「ギルド・ホール (Guildhall)」があります。

ウェールズ

カーディフ (Cardiff)
ブリストルの西50km、ブリストル海峡 (Bristol Channel) に面する人口30万人弱のウェールズの首都です。
古代ローマ時代からの歴史があり、11世紀にノルマン人の征服、17世紀にイングランドと統合しています。19世紀の産業革命期に発展、20世紀に産業の衰退から治安が悪化しましたが、近年ウォーターフロントなどの再開発が進んでいます。
市の中心には、ローマが築いた砦に11世紀にノルマン人が本丸を建てた「カーディフ城 (Cardiff Castle)」、郊外にはウェールズ人の民家や生活の紹介をする野外博物館「ウェールズ民族博物館 (Museum of Welsh Life)」が主なスポットです。
カナーボン城 (Caernarfon Castle)【世界遺産】
ウェールズ北西部、アングルシー島 (Anglesey) を隔てる狭い水道の南出口近くにある町カナーボンにある城です。
1283年にエドワード1世が建てたもので、当時ウェールズ併合のために各地10ヶ所に建てた城の中で最大規模です。
当時から王位を継承すべき最年長の皇太子を「プリンス・オブ・ウェールズ (Prince of Wales)」と呼び、この地でその称号を授ける習慣があり、現在はチャールズ皇太子がその称号を授かっています。
スノードン山 (Mt.Snowdon)
カナーボンの南東20kmにそびえる標高1085mのウェールズの最高峰です。
中腹のスランベリス (Llanberis) から頂上付近までアプト式鉄道「スノードン・マウンテン鉄道 (Snowdon Mountain Railway)」が走っています。
周辺は岩山や湿原、川、湖などが点在する自然豊かな国立公園になっています。

チャネル諸島

チャネル諸島 (Channel Islands) は、イギリス本土の南150km、フランス北西部のサン・マロ湾 (Golfe de St-Malo) にある島々で、地理的にはフランスに近い地です。
1066年に現フランス北西部を統治していたノルマンジー公ウィリアムがイングランド王になり、そのままイングランド王の領地となりました。
そのため現在もエリザベス女王の個人領地の扱いで、イギリス本国には属していません。
島の住民はノルマン系フランス人で、フランス語系の言葉を話します。
EUの対象外で独自の税制を持ち、「タックス・ヘイブン」によるペーパー・カンパニーの誘致で島の経済の一助としています。
温暖で、手付かずの自然が多く本土からの観光客が多く訪れています。ロンドンから国内便で入れます。

ジャージー島 (Jersey)
チャネル諸島最大の島で、フランス本土へはわずか20kmです。
島の各所にビーチがあり、ホテルや民宿もあちこちにあります。
エコ・アイランドとしても有名で、絶滅の危機に瀕している動物を保護する「ジャージー動物園 (Jersey Zoo)」があります。
服の「ジャージ」、乳牛の「ジャージー種」の語源でもあります。
ガーンジー島 (Guernsey)
ジャージー島の北西にある島です。
ヨーロッパのリゾート・タウンとして発展してきた町セント・ピーター・ポート (St.Peter Port) が中心で、文豪ビクトル・ユゴーが住んだ家や、陶磁器でできた世界一小さな教会などのスポットがあります。


イギリスの観光地

スコットランド、北アイルランドの地図

エジンバラ城エジンバラ城
(Photo Edinburgh Castle by icelight)

ホリールードハウス宮殿ホリールードハウス宮殿
(Photo Holyroodhouse from Arthur's Seat by andybullock77)

エジンバラ、ロイヤル・マイルエジンバラ、ロイヤル・マイル
(Photo On the Royal Mile by Bernt Rostad)

バロッホからローモンド湖バロッホからローモンド湖
(Photo Loch Lomond by alexliivet)

アーカート城とネス湖アーカート城とネス湖
(Photo Urquhart Castle near Loch Ness Scotland by Seanbmurphy)

ジャイアンツ・コーズウェイジャイアンツ・コーズウェイ
(Photo The Giants Causeway by Effervescing Elephant)

ダンルース城ダンルース城
(Photo Dunluce Castle by robertpaulyoung)

ウェールズ、チャネル諸島の地図

カナーボン城カナーボン城
(Photo Caernarfon-And-Castle-33 by SteveGriff.com)

スノードン・マウンテン鉄道スノードン・マウンテン鉄道
(Photo DSCN0351 by The Ancient Brit.)

ガーンジー島、セント・ピーター・ポートガーンジー島、セント・ピーター・ポート
(Photo St Peter Port by lostajy)

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