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イギリスの国旗 イングランド南部(イギリスの観光地 2)

グリニッジ

グリニッジ (Greenwich) は、ロンドン中心部の東南東10km、大ロンドン (Greater London) エリア内にあるテムズ川南岸の河港町で、地球の子午線の起点となる地として有名です。
歴史的建造物が多く、古きロンドンの風情が残る美しい街で、町全体が世界遺産に登録されています。
ロンドンから鉄道で行けますが、国会議事堂近くからテムズ川を下る遊覧船もあります。

旧王立天文台 (Old Royal Observatory)【世界遺産】
町の南の小高い丘の上にある天文台跡です。
1675年に設置、1884年に国際天文学会議で子午線0度の地点として決定され、以後世界の標準時の中心となりました。1998年に天文台としての役目を終了し、現在は博物館となっています。
0度の子午線をまたいでの記念撮影が人気です。
なお現在のグリニッジ標準時は、1986年に原子時計の耐用年数終了の交換時にイギリスが財政難で、フランスが肩代わりしたために、パリに設置されています。
海事博物館 (National Maritime Museum)【世界遺産】
旧王立天文台の北西にある1937年開館の博物館です。
17世紀にジェームズ1世が王妃のために造った宮殿「クイーンズ・ハウス (Queen's House)」を中心に、18世紀に両翼に建物を追加した構造をしています。
イギリス海軍の歴史や遺物を中心に展示されています。江戸時代に伊能忠敬が作成した地図も収蔵されているということです。
旧王立海軍大学 (Old Royal Navel College)【世界遺産】
テムズ川河畔にある建物です。
15世紀に王室の宮殿として建てられ、19世紀に海軍病院、1873年から1998年まで王立海軍大学として使われ、現在はグリニッジ大学が入っています。
王宮時代のきらびやかな「ペインテッド・ホール (Painted Hall)」や「チャペル (Chapell)」が見学できます。
カティ・サーク号 (Clipper Ship Cutty Sark)【世界遺産】
旧王立海軍大学の西に展示されている帆船です。
1869年に登場した高速帆船で、中国やインドから紅茶の運搬に活躍し、その後はオーストラリアからの羊毛運搬を行いました。
1954年に修復して展示、公開されていましたが、修復作業中の2007年5月21日未明、出火してほぼ全焼しました。
その後再建され、2012年春から公開となっています。

ロンドン近郊

キュー・ガーデンズ (Royal Botanic Gardens, Kew)【世界遺産】
ロンドン中心部の西15km、テムズ川河畔にある王立植物園です。
1759年開設の世界最古の植物園で、4万種以上の世界の植物と700万点もの植物標本を所蔵します。
大温室の「パーム・ハウス」や、バラ、ライラックなどのテーマ・ガーデンなど見所がたくさんあります。
ハンプトン・コート宮殿 (Hampton Court Palace)
ロンドン中心部の南西20kmにある宮殿です。
1514年にウォルジー卿が建て、後にヘンリー8世の王宮となって、以後200年間王室の離宮となりました。
チューダー様式のレンガ造りで、ステンドグラスやタペストリーなどの装飾、美しい庭園などが見所です。
ウィンザー城 (Windsor Castle)
ロンドン中心部の西30km、テムズ川を見下ろす高台にある王室の居城です。
1066年にウィリアム征服王が砦を築き、歴代王が改築し、19世紀にジョージ4世が現在の宮殿としました。
現在もエリザベス女王がよく週末を過ごされ、衛兵の交代式も見られます。内部は儀式用の広間や礼拝堂などの見学ができます。

イングランド南東部

リーズ城 (Leeds Castle)
ロンドンの南東60km、のどかな丘陵地にある12世紀に建てられた城塞です。
当初は貴族の館でしたが、13世紀以後はイングランド王家が所有し、6人の王妃が住んだため「貴婦人の館」といわれます。
湖の島に建つ姿は、イギリスで最も美しい城といわれています。
カンタベリー大聖堂 (Canterbury Cathedral)【世界遺産】
ロンドンの東南東100kmの町、カンタベリーにある英国国教会の総本山です。
6世紀にローマからキリスト教布教のため派遣されたアウグスティヌスが修道院を建てたのが始まりで、11世紀に現在の建物の原形が建設され、さらに改築されて1503年に現在のものになりました。
12世紀に王と対立して暗殺された大司教トマス・ベケットを、ローマ法王が殉死と認めたため、聖地として多くの巡礼者が訪れるようになったといわれています。
カンタベリーの町は直径1.5kmほどの円形の城壁に囲まれた町で、大聖堂はその中心から東寄りにあり、市街は大聖堂の門前町のような感じです。
ドーバー (Dover)
カンタベリーの南東20km、ヨーロッパ大陸への玄関となるドーバー海峡 (Strait of Dover) に臨む町です。
フランスのカレー (Calais) へフェリーが発着し、町の西15kmのフォークストン (Folkestone) からは日本の青函トンネルに次ぐ長さの全長50kmの鉄道海底トンネル「ユーロトンネル (Eurotunnel)」が大陸に向けてもぐっています。
ホワイト・クリフ (White Cliff)
ドーバーの港の東側から、高さ100mほどの白い花崗岩の崖が数kmにわたって続く海岸で、大陸から船で海峡を渡って最初に見るイギリスの景色として有名です。
崖の上からは対岸のフランスを望むことができます。
町の北のクリフの上に、12世紀に造られた要塞「ドーバー城 (Dover Castle)」があり、その地下には第二次大戦中にイギリス軍の軍事戦略の拠点となったトンネルや地下室が復元されています。
ライ (Rye)
ドーバーの南西40kmにある、13世紀に拓かれた小さな町です。
当時は港に面していましたが、海が後退して、現在は4kmほど内陸の丘の上に町があります。
石畳の街路に古い街並みが残り、ギャラリーやアンティーク・ショップが並んでいます。
15世紀の創業で、当時は海賊も入り浸ったという民宿「マーメイド・イン (Mermaid Inn)」はレストランもあって人気のスポットです。
イーストボーン (Eastbourn)
ライの西南西40kmにあるドーバー海峡に臨む港町です。
比較的雨が少なく、晴天の日が多い地域で古くからの保養地となっています。ホテルやレストランも多く集まっています。
セブン・シスターズ (Seven Sisters)
イーストボーン西10kmの海岸にある白亜の断崖です。
高さ100m以上の崖が約5kmに渡って続き、沖から見ると7つの峰が見えることからこの名がついています。白い色は石灰質の岩で、かつてはチョークの原料にもされました。
遊歩道で崖下へ降りることができ、海岸から眺めることができます。
ブライトン (Brighton)
イーストボーンの西30km、ロンドンの南70kmにあるイギリス海峡 (English Channel) に臨む町です。
1784年にジョージ4世が、外観がインド風、内部が中国風という風変わりな離宮「ロイヤル・パビリオン (Royal Pavillion)」を建てて以来、上流階級のリゾート地として発展しました。
砂利のビーチには、500mほどの長さで遊園地がある桟橋「ブライトン・ピア(Brighton Pier)」(旧称:パレス・ピア (Palace Pier))が突き出しています。
古い街並みにアンティーク・ショップが並ぶ地区「ザ・レーンズ (The Lanes)」や「ノース・レーン (North Laine)」も人気スポットです。
オックスフォード (Oxford)
ロンドン西北西80kmにある人口13万人ほどの伝統的な学園都市です。
12世紀から続くオックスフォード大学をはじめ、30を超える大学(カレッジ)があります。
16世紀の創建で大学の礼拝堂も兼ねる「クライスト・チャーチ大聖堂 (Christ Church Cathedral)」や旧セント・マーチン教会の西塔で町の全景が眺められる「カーファックス・タワー (Carfax Tower)」、大英博物館にも匹敵するという「アシュモレアン博物館 (Ashmolean Museum)」など多くのスポットが点在します。
ケンブリッジ (Cambridge)
ロンドンの北80kmにある人口11万人ほどの学園都市です。
1209年にオックスフォード大学から分かれたケンブリッジ大学があります。
町をカム川 (Cam River) が流れ、緑の多い街並みに31のケンブリッジ大学を構成するカレッジが点在します。

イングランド南西部

ストーンヘンジ (Stonehenge)【世界遺産】
ロンドンの西南西130kmにある古代の巨石遺跡です。
平原の中に高さ4mほどの石柱が30本、直径100mほどの円周上に立てられており、石の上を連結するように横長の石が載っています。
紀元前3000〜1500年の間に造られたと言われ、円の内部に置かれた石の配置と夏至の太陽の位置関係の精密さや、350kmも離れたウェールズで採取した石の運搬方法など多くの謎があり、世界七不思議の一つとなっています。
2014年には、最新の地下探査技術によって、周辺の数キロの範囲の地下に、17の建造物をはじめ、多くの遺構があったことが明らかになっています。
なお見学は、かなり離れて張られている柵の外から遠巻きに眺める形になっています。
南15kmの町ソールズベリ (Salisbury) が観光拠点になります。
バース (Bath)【世界遺産】
イギリス南西部の中心都市ブリストル (Bristol) の南東20kmにある町です。
1世紀に侵入したローマ人が温泉を発見し、地名がそのまま英語の”風呂”の意味になっています。
市の中心に「ローマ浴場跡 (Roman Baths)」は当時建設された浴場遺跡で現在も温泉が湧出し、18世紀に上流階級の社交場として再活用されました。
またそばには1499年創建の「バース寺院 (Bath Abbey)」があります。
その他さまざまな博物館や歴史的建造物が市内に点在します。
チェルトナム (Cheltenham)
ブリストルの北東70kmの町です。18世紀に温泉が発見され、1788年にジョージ3世が湯治してから保養地として有名になりました。
19世紀に造られた古代ローマ浴場スタイルの温泉付き社交ホール「ピットビル・パンプルーム (Pittville Pumproom)」では温泉水を飲むことができます。
ショッピング・エリアやレストランなども集まり、コッツウォルズ観光の拠点でもあります。
コッツウォルズ (Cotswolds)
南はバース、西にチェルトナム、北はストラトフォード・アポン・エイボンの位置に広がる南北約160kmにわたる広大でなだらかな丘陵地域です。
丘陵そのものは「コッツウォルド丘陵 (Cotswold Hills)」といいます。
牛や羊が放牧されるのどかな田園風景に、この地方で採れる石「ライムストーン」で造られた「蜂蜜色」の民家が点在する昔ながらのイングランドの風景があります。
広大な地域に小さな村が点在するため、観光はレンタカーでスポットを巡るか、ツアーで周るかになります。
ごく代表的なスポットは、「イギリスで最も古い村」カッスル・クーム (Castle Combe)、「イギリスで最も美しい村」バイブリー (Bibury)、「コッツウォルズのベニス」ボートン・オン・ザ・ウォーター (Bourton-on-the-Water)などです。
ストラトフォード・アポン・エイボン (Stratford upon Avon)
ロンドンの北西140kmにある町で、市内をエイボン川(River Avon)が流れています。
16世紀の偉大な劇作家シェークスピアの生誕地で、彼ゆかりのスポットがいくつもあります。
町の中心近くに「シェークスピアの生家 (Shakespear's Birthplace)」、町の西には妻が結婚前に住んでいた「アン・ハサウェイの家 (Anne Hathaway's Cottage)」があります。
またエイボン川河畔にはシェークスピア劇専門の大劇場「ロイヤル・シェークスピア劇場 (Royal Shakespear Theatre)」があります。


イギリスの観光地

イングランド南部の地図

グリニッジ天文台グリニッジ天文台

カティ・サーク号カティ・サーク号
(Photo Cutty Sark - Greenwich by ell brown)

キュー・ガーデンズ、パーム・ハウスキュー・ガーデンズ、パーム・ハウス

リーズ城リーズ城
(Photo Leeds Castle 22-04-2012 by Karen Roe)

カンタベリー大聖堂カンタベリー大聖堂
(Photo Canterbury Cathedral by izzie_whizzie)

ホワイト・クリフと英仏間のフェリーホワイト・クリフと英仏間のフェリー
(Photo Dover_2010 08 14_0106 by HBarrison)

ライの街並みライの街並み
(Photo The View From St. Mary's Church Tower, Rye, East Sussex - Looking North. by Jim Linwood)

ブライトン・ピアブライトン・ピア
(Photo Brighton 21-09-2012 by Karen Roe)

ストーンヘンジストーンヘンジ

バース、ローマ浴場跡バース、ローマ浴場跡
(Photo Roman Baths - Bath, Somerset, England, UK by David Berkowitz)

コッツウォルズの風景コッツウォルズの風景
(Photo Looking towards the Cotswolds by Fearless Fred)

ストラトフォード・アポン・エイボン、シェークスピアの生家ストラトフォード・アポン・エイボン、シェークスピアの生家
(Photo Stratford upon Avon, England by Nigel's Europe)

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