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イギリスの料理
特徴
「イギリス料理にうまいものなし」と酷評されますが、名物料理はいくつかあります。
基本的には、シンプルな味ながら量が多いというものです。
同じような味で、似たようなメニューを延々と食べ続けてきたイギリス国民ですが、むしろ家族のきずなを支えてきた伝統的な食事スタイルが、ある意味では特徴といえます。
「イングリッシュ・ブレックファスト(英国式朝食)」は、ベーコン、ハム、卵料理、トーストにジャムやマーマレード、プディング、ゼリー、ジュースなどボリューム満点の内容で、ゆったりとした朝食を取ります。
「アフタヌーン・ティー」は、19世紀頃から上流階級の女性たちから始まったもので、今では遅い夕食までの間の午後3〜5時頃に家族や友人を招いて紅茶とちょっとした食べ物を食べるスタイルが定着しています。
紅茶のお供に、スコーンやクッキーに手作りジャム、タルトなどが登場します。
イギリスの名物料理
- フィッシュ・アンド・チップス (Fish and Chips) = タラなどの白身魚に衣をつけて揚げたものに、大量のポテトフライを添えた代表的なファースト・フードで、新聞紙などに包んでくれます。
モルトビネガーやケチャップなどをつけて食べます。
- ローストビーフ (Roast Beef) = 牛肉の塊をオーブンでじっくりと焼き、肉汁で作ったグレービー・ソースをかけて食べます。
シュークリームの皮のようなヨークシャー・プディングやホースラディッシュソース、ジャガイモなどを添えて食べます。
- ステーキ & キドニー・パイ (Steak and Kidney Pie) = 細切りにした牛肉と牛の腎臓をグレービー・ソースで煮込みパイ包みにしたものです。
イギリスの酒
- ビール (Beer) = 「エール (Ale)」という常温による上面発酵の醸造法によるビールがイギリスでは主流です。
酵母が熟成中に樽の中で炭酸ガスを発生するので、外部から炭酸ガスを注入しません。複雑な香りと、深いコクが特徴です。
ホップを利かせて苦味の強い「ビター (Bitter)」、ホップ控えめの「マイルド (Mild)」、焙煎麦芽による黒ビール「スタウト (Stout)」といった種類があります。
- スコッチ・ウィスキー (Scotch Whisky) = 名前通りスコットランド産のウィスキーです。スコットランドの法律で、1)穀類を大麦麦芽の酵素で糖化し、2)スコットランドで蒸留し、3)樽で3年以上熟成させたもの、だけを「スコッチ・ウィスキー」と呼ぶ、と決められています。
単一の蒸留所のモルト原酒から作られる「シングルモルト」、複数のモルトをブレンドした「ブレンデッド」の2種類があります。
なお、ウィスキーの発祥はアイルランドで、15世紀にスコットランドに製法が伝わったといわれています。
- サイダー (Cider) = イギリスではポピュラーな、リンゴ果汁を発酵させて作った酒です。口当たりがいいですが、アルコール度数は 5〜8% とビールよりやや高いです。
日本でいうサイダーに相当するのは「レモネード」ですので、勘違いして子供に飲ませないようにしましょう。
- ロンドン・ジン (London Gin) = 17世紀にオランダのライデン大学で作った薬用酒が始まりです。
ライ麦の蒸留酒に「ネズ」の実を漬けて風味をつけたもので、17世紀後半に伝わったロンドンで爆発的人気を呼び、オランダと並ぶ生産地になりました。
イギリス独自の製法を開発し、イギリス産は「ドライ・ジン」とも呼ばれます。
イギリス・旅の雑学
- ハイランド (Highland)
- スコットランドの中で、エジンバラ北方の町パースを境として北部全体をいう地方名です。
スコットランド南部に比べ氷河に削られた丘陵や湖、険しい山々、フィヨルドなど北欧に近い地形を持ち、高い樹木はほとんどない荒涼とした地帯です。
南部は「ローランド (Lowland)」といいますが、ガイドブックなどでは「ハイランド」が特徴的な地域名としてよく登場します。
- ショートブレッド (Shortbread)
- イギリス土産の定番となっているお菓子です。スコットランド生まれで、小麦粉、バター、砂糖、塩だけで作るシンプルなクッキーです。さくさくとして、ポロポロ崩れる食感が特徴です。
- イギリスの磁器
- ヨーロッパではドイツやオランダに比べ、イギリスは磁器の生産は遅く18世紀でした。しかし地質に恵まれない中で、陶土に牛や羊の骨を焼いた灰を混ぜて作る「ボーンチャイナ」を編み出しています。
「ウェッジウッド」、「ミントン」など多くの有名ブランドがあります。
- キルト (Kilt) と バグパイプ (Bagpipe)
- スコットランド・ハイランド地方の伝統的衣装と楽器のおなじみのコンビです。
キルトは、男性が身に付けるスカートのようなものですが、実際は数mの布を巻いた腰巻のようなものです。模様は「タータン・チェック」です。
バグパイプは、口にくわえたパイプで脇に抱えた袋 (bag) に息を吹き込み、袋から突き出た4本のパイプから空気を送り出して音を出します。4本のうち下に突き出た1本でメロディを奏でます。
袋いっぱいの空気を息で押して演奏するため、相当な体力が必要とのことです。
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