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トルコの国旗 トルコ東部(トルコの観光地 3)

トルコ東南部

ガジアンテップ (Gaziantep)
アンカラの南東500kmにある町です。
シリア国境に近いトルコ南部の町で、トルコの東南部観光の入り口となる町です。
ピスタチオの産地として有名です。
ネムルート山 (Nemrut Dagi)【世界遺産】
ガジアンテップの北東120km、アナトリア高原東南部にある標高2150mの山です。
山頂に紀元前1世紀に造られたコンマゲネ王国のアンティオコス1世の墳墓があります。
高さ50mほどに岩を積み上げて造られており、墳墓の東西にアンティオコスやゼウス、アポロンなどの像が5体づつ並んでいますが、地震で首が転げ落ちたままになっています。
観光拠点は南麓の町キャフタ (Kahta) で、一般には日の出、日の入り時の遺跡の景観を楽しむ登山ツアーがあります。
シャンル・ウルファ (Sanli Urfa)
キャフタの南70kmにある人口50万人の町です。
旧約聖書の預言者イブラヒムが生誕した地で、イスラム教の聖地となっています。
イスラム寺院(モスク)が多くあり、「イブラヒム生誕の洞窟」には多くの巡礼者が訪れます。
また「聖なる魚の棲む池」は、ネムルート王がイブラヒムを火あぶりの刑にした際に、火が水に、薪が魚に変わったという伝説があります。
ハラン遺跡 (Harran)
シャルン・ウルファの南東30km、シリア国境近くにある遺跡です。
紀元前5千年頃から人が住み始め、紀元前2千年頃にはアナトリア(トルコ)とメソポタミアを結ぶ交易路となっていました。
旧約聖書でイブラヒムがカナン(イスラエル)へ向かうために住んだ地ともいわれます。赤土の荒野の中に紀元前からの町の遺構が残っています。
また近くにこの地方伝統の日干しレンガ造りのとんがり屋根を載せた民家がいくつかあります。
ディヤルバクル (Diyarbakir)
キャフタの東140km、チグリス川に臨む町です。人口60万人ほどでクルド人が多く住む町です。
4世紀にローマ帝国のコンスティアヌス帝が建設した歴史のある町で、長さ5.5kmの市街を三重に囲むの黒い玄武岩の城壁が残っています。
11世紀に造られたイスラム寺院「ウル・ジャミイ (Ulu Camii)」が町のシンボルになっています。
マルディン (Mardin)
ディヤバクル南東80kmにある南に平野を見下ろす丘の斜面に造られた町です。
紀元前16世紀のミタンニ王国の時代から交通の要衝として重要な町でした。
市街の中心には城塞やグランド・モスク、神学校の集まる歴史地区があります。周囲を高い壁で囲ったり、通りをまたぐような造りをした独特の古い民家も残っています。
世界遺産登録の申請を予定しているそうです。

トルコ東部山岳地帯

ヴァン湖 (Van Gölü)
ディヤルバクルの東北東250km、トルコ東端近くにあるトルコ最大の湖です。
標高約1700mの高原にあり、琵琶湖の6倍の面積を持ち、透明度が高く美しい塩水湖です。
紀元前9〜6世紀頃にはすでに周辺にウラルトゥ王国がありました。
湖に浮かぶアクダマル島 (Akdamar Adasi) には、10世紀創建で外壁に聖書の説話のレリーフ、内部にはフレスコ画が残るアルメニア教会があります。
なお、古くから正体不明の巨大生物「ジャノ」が住んでいるといわれています。
ヴァン (Van)
ヴァン湖の南東岸にある、かつてのウラルトゥ王国の都だった町です。
湖畔の丘の上に紀元前855年に造られた「ヴァン城跡 (Van Kalesi)」があり、城跡や城門、城壁などが残っています。
また市内には紀元前のウラルトゥ王国の出土品などを展示している「ヴァン博物館 (Van Müzesi)」があります。
なお、ヴァンは、左右の目の色が異なり泳ぐことができる「ヴァン猫」がいる町として知られています。
2011年10月24日にこの周辺で大地震が発生し、大きな被害が出ています。旅行の際は最新情報をご確認ください。
ドウバヤズィット (Dogubeyazit)
ヴァンの北北東120km、イラン国境に近い町です。
北北東には「ノアの方舟」が漂着したという伝説があるトルコ最高峰で標高5165mの「アララト山 (Büyük Agri Dagi/Mt.Arrarat)」がそびえています。
町はイラン色が濃く、ペルシャ文字なども目立ちます。周辺は赤土の大地が広がり、羊の放牧が行われています。
近郊に、クルド人の将軍が3代にわたり99年かけて1784年に完成した宮殿「イサク・パシャ宮殿(Ishak Pasa Sarayi)」、山の中腹にある長さ165m、幅50mで舟の形をした岩の隆起で伝説の「ノアの方舟漂着の丘(Nuh Gemisi)」があります。
アニ遺跡 (Ani)
ドウバヤズィット北西170km、標高1700mの高原の町・カルス (Kars) から東へ50kmの、アルメニア国境にある遺跡です。
10世紀にアルメニア王国の都があった地で、シルクロードの中継地でもありました。
「大聖堂」やフレスコ画のある「グレゴリオ教会」などが遺構として残っています。
遺跡のそばを流れる川が国境になっており、入場の際にはパスポートを預け、アルメニアに向けての写真撮影は禁止という厳しい管理がされています。
エルズルム (Erzurum)
カルスの西南西200kmにある、人口30万人ほどの東トルコの中心都市です。標高1800mの高原にあり、冬はトルコで最も寒い地域です。
古い歴史を持ち、セルジュク朝の13〜14世紀頃に建てられた「チフテ・ミナール神学校 (Çifte Minare Medresesi)」、「ヤクティエ神学校 (Yakutiye Medresesi)」、13世紀に造られたセルジュク・トルコの3人の王の墓「ユチュ・キュンベットレル (Üç Kümbetler)」などがあります。

黒海沿岸

トラブゾン (Trabzon)
アンカラの東北東550km、トルコ北東部の黒海に面する町です。
ロシアに占領されていた時期があり、ロシア風の文化が強い町です。
13世紀に教会として建てられその後イスラム寺院となったビザンチン様式の「アヤ・ソフィア (Aya Sofya)」や、ビザンチン時代に造られた「城壁」など歴史的な建造物が残ります。
丘の上の公園「ポステペ (Bostepe)」から市内や黒海を眺めることができます。
スメラ僧院 (Sumela Manastiri) 
トラブゾンの南50kmの標高1200mの渓谷にある修道院です。
4世紀にギリシャの修道士によって谷底から300m上の切り立った岩壁にはり付くように造られ、規模を拡大して1340年に現在のものになりました。
6階建てで72の部屋があり、多くのフレスコ画が残っています 20世紀まで僧院として続いていたということです。


トルコの観光地

トルコ東部の地図

ネムルート山ネムルート山
(Photo Nemrut Dagi by reibai)

シャンル・ウルファ、聖なる魚が棲む池シャンル・ウルファ、聖なる魚が棲む池
(Photo Turkey 635 by sly06)

マルディンマルディン
(Photo Old town, Mardin, Turkey by Senol Demir)

ヴァン猫ヴァン猫
(Photo Van cat by sly06)

アニ遺跡アニ遺跡
(Photo Ani by Jean & Nathalie)

スメラ僧院スメラ僧院
(Photo Turkey 120 by sly06)

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