トルコ旅行のいろいろ情報
トルコの料理
特徴
中国、フランスと並ぶ世界三大料理の一つに数えられます。
トマトやオリーブ・オイルを使った南欧系に、香辛料の利いた中東系、米などの食材を使うアジア系など、東西文化の十字路らしいバラエティを持っています。
ただイスラム教の国なので、豚肉は使わず、羊肉や鶏肉が中心になります。
主食は薄い塩味の小麦粉のパン「エクメキ (Ekmek)」で、米はピラフのように調理して食べ、主食というよりも料理のひとつとみなされます。
食事のコースは、冷菜が中心で小皿に載せられたさまざまな料理を自由に取って食べる「メゼ (Meze)」と、通常の「温かい料理」を食べるの2つのスタイルがあり、両方とも、また一方だけでもコースとなりえます。
なお、町にあるレストランで、大衆食堂、定食屋的で、メゼ方式が主流のものを「ロカンタ (Lokanta)」と呼びます。
トルコの名物料理
- シシ・ケバブ (Sis Kebabi) = 羊肉の串焼きです。タレに漬け込んだ角切りの羊肉を串に刺して、炭火で焼いたものです。
「シシ」は串、「ケバブ」は焼肉の意です。
- ドネル・ケバブ (Döner Kebabi) = タレに漬け込んだ薄切り羊肉を、鉄の棒に何層にも重ねて巻いていき、高さ1m、直径30cmほどの円筒形になったら回転させながら火であぶります。食べる時は外側からナイフでそぎとって皿に盛ります。
- イスケンデル・ケバブ (Iskender Kebabi) = ドネル・ケバブをパンの上に載せてヨーグルトを添えたものです。
ブルサの名物料理で、「イスケンデル」はアレキサンダー大王のことです。
- アダナ・ケバブ (Adana Kebabi) = 赤唐辛子で味付けしたひき肉を串に巻きつけて焼いたものです。非常に辛いものです。
- キョフテ (Köfte) = 味付けした羊のひき肉をハンバーグ状に丸めて焼いたものです。
基本のキョフテをベースに食材や調理を加えた無数のバラエティがあります。
- ドルマ (Dolma) = 「詰め物」という料理一般で、ある食材に、米を中心にタマネギや香草を詰めて蒸したり、オーブン焼きしたもので、レモンをかけて食べるのが一般的です。
ピーマンのドルマ「ビベル・ドルマス (Biber Dolmasi)」、トマトのドルマ「ドマテス・ドルマス (Domates Dolmasi)」、ムール貝のドルマ「ミディエ・ドルマス (Midye Dolmasi)」、ブドウの葉に包んだドルマ「ヤプラック・ドルマス (Yaprak Dolmasi)」などが主なものです。
料理以外
- チャイ (Çay) = 紅茶です。食後に飲む他、日常的にもいろいろな場面で飲まれます。
茶葉を蒸しながら濃く煮出した茶を、湯で薄めていれる方法をとり、そのための専用ポットがあります。
トルコ人は甘党で、小さなカップに砂糖をたっぷり入れて飲みます。
- カフベ (Kahve) = コーヒーです。「トルコ・コーヒー」と区別される独特なもので、柄のついた専用の鍋にコーヒー粉末と砂糖を入れて煮出し、それを漉さずに飲みます。コーヒーのかすを含んでいるため上澄みをすする形になります。
飲み終わったカップの底の残渣の模様で運勢を見る「コーヒー占い」があるそうです。
- アイラン (Ayran) = トルコの国民的飲料で、ヨーグルトと水を混ぜて少し塩味をつけたヨーグルト・ドリンクです。
- ドンドゥルマ (Dondurma) = アイスクリームですが、「サレップ」という植物の球根からとった粉を混ぜるため、粘性が出てやわらかい餅のように非常によく伸びます。
トルコの酒
東南アジアから中近東まで分布するアラックという蒸留酒と同系統の蒸留酒「ラク (Raki)」があります。
ジャガイモや穀物を蒸留し、アニス(ウイキョウ)で風味をつけたものです。アルコール度40%ほどで、水割りにすると白濁し、これを「ライオンのミルク」と呼びます。
トルコ・旅の雑学
- トルコのイスラム度
- 国民のほとんどはイスラム教徒ですが、政教分離のため、宗教的な規律の実行は個人の自由が保障されています。したがって酒も市中に出回っていますし、豚肉も売られているということです。
- トルコのインフレ
- 1990年代からトルコは低調な経済と、政府の巨額の債務により、年間80%を超える急速なインフレが進行しました。
2001年にはトルコリラを固定相場制から変動相場制に移行し、2002年以降にようやくインフレ拡大は沈静化しています。
2005年にはデノミネーションを行い、金額表記のおしりについている0が6つとれるようになりました。
- 長距離バス
- トルコは鉄道路線が少ない代わりに中長距離バスの路線が発達していて、快適でお茶やコロンヤ (Kolonya / 香水)のサービスもあります。
バスのターミナルは「オトガル (Otogar)」といい、都市では郊外にあることが多いです。
市内のバス会社のオフィスや旅行代理店でチケットを買うと、オトガルまで送ってもらえます。
- ベリー・ダンス
- アラブ地域で踊られる女性の即興ソロダンスです。
腹部や腰をくねらせて踊ります。エジプトの古代壁画にも描かれているといわれ、出産、繁栄、豊穣を祈って女性のために踊られたのが起源といいます。
- ナザール・ボンジューウ (Nazar Boncugu)
- トルコ全土の土産物屋によく売られている青いガラス製の「目玉」です。
トルコ人の魔よけのお守りで、かつては玄関に吊るすのが習慣になっていたものです。
- トルコ風呂・ハマム (Hamam)
- かつて日本では風俗の名前に使われていましたが、トルコでは「ハマム」というスチーム・バスがあります。
裸に腰巻をつけて洗い場で湯を浴び、暖められた大理石の石盤の上に横になって体を温めるという仕組みが一般的です。
オプションであかすりやマッサージなどをやってもらえます。
基本的に公衆浴場の形態で、イスタンブールにも何件かあるようですが外国人観光客向けになっているのが多く、むしろサフランボルやエルズルムなどの地方都市のほうが地元に密着した本場の雰囲気を味わえるようです。
- トルコの親日度
- トルコ人は概して親日です。
その理由は、1890年にトルコの軍艦「エルトゥールル号」が和歌山県串本沖で台風で座礁して爆発、多くの死亡者を出しつつ、近隣の村民が危険な状況の中で生存者を献身的に救出し、明治政府を通じて無事に彼らを帰国させた、というエピソードがあったからといわれています。
実際、現地でも日本人には好意的で、特に1985年のイラン・イラク戦争の開戦で両国内に足止めされた日本人に対してトルコ政府がトルコ航空機を飛ばし、間一髪で脱出させたという事実もあります。
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