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メキシコの国旗 メキシコ中央部(メキシコの観光地 1)

メキシコ・シティ

メキシコ・シティ (Ciudad de México / Mexico city) は、メキシコ中央部、標高2240mの高原にある首都です。
14世紀からアステカ王国の首都テノチティトラン (Tenochtitlan) として栄えましたが、16世紀にスペインが征服、破壊し、その跡に現在の町が造られました。
この中心部の歴史地区が世界遺産に登録されています。
世界最大の2千万人超という人口は、過度の一極集中という社会問題や排気ガスによる環境問題をかかえています。

ソカロ広場 (Zócalo)【世界遺産】
市の中心部にある、250m四方の石畳の広場です。正式名は「憲法広場 (Plaza de Constitucion)」で、旧都テノチティトランの中央神殿があった場所です。
現在も政治、宗教の中心地で、重要な国家行事はここで行われます。四方を歴史的建造物が取り囲んでいます。
カテドラル (Catedral)【世界遺産】
ソカロ広場の北側にあるメキシコの全教会を統括する総本山です。
1544年に建造が開始され、1813年に完成しました。長い期間の建設のために、バロック、ゴシック、ルネサンスなどいくつもの様式が混在しています。
14の礼拝堂や高さ67mの鐘楼などがあります。
国立宮殿 (Palacio Nacional)【世界遺産】
ソカロ広場の東側にある壮麗な宮殿です。かつてアステカ王の宮殿があったところに、スペインの征服者エルナン・コルテスが自分の邸宅として建てたものです。
1、2階は1693年建造で、3階は1928年に増築されたもので、現在は大統領執務室と大蔵省になっています。
入り口にある「独立の鐘」は1810年の独立宣言で打ち鳴らされたもので、入り口の奥にはディエゴ・リベラ作の大壁画などの見所があります。
テンプロ・マヨール (Templo Mayor)【世界遺産】
ソカロ広場の北東にあるアステカ遺跡です。
1913年の工事中に発見されて一旦放置されましたが、1978年に重さ8tもある「月の神の石版」が見つかったため本格的な発掘が行われました。
テノチティトラン大神殿の基底部の他、多くの石像も発見されています。敷地には出土品を展示するため、1987年に開設された博物館があります。
三文化広場 (La Plaza de Tres Culturas)
ソカロ広場の北2kmにある広場です。
アステカの神殿跡、植民地時代の「サンチアゴ教会」、現代建築の外務省や巨大団地群という、3つの時代の建造物が周囲を囲んでいます。
1968年のオリンピック開催の年に学生暴動があった地としても知られます。
独立記念碑 (Monumento a los Heroes de la Independencia)
ソカロ広場の西4km、東西に走るメインストリート「レフォルマ通り (Paseó Reforma)」中央のロータリーにある塔です。
1910年に独立100周年の記念で建てられたもので、高さ36mのコリント様式です。
周辺はオフィスやホテルが集まる新市街「ソナ・ロサ (Zona Rosa)地区」となっています。
チャプルテペック公園 (Bosque de Chapultepec)
ソカロ広場の西5km、ソナ・ロサ地区の西側に広がる広大な公園です。緑が豊かで面積は40kuもあり、かつてはアステカ王の保養地だったところです。
園内には多くの博物館や美術館、植物園や動物園といった文化施設があります。
国立人類学博物館 (Museo Nacional de Antropología)
チャプルテペック公園内のソナ・ロサ地区近くにある博物館です。
1865年創設で、メキシコにおけるマヤやアステカ文明の古代遺産を集約して展示する世界的にも価値の高い博物館です。
暦を刻んだ巨大な石版「太陽の石」、オルメカ文化の象徴「巨石人頭像」、バカル王の「ヒスイの仮面」など多くの見所があります。
近代美術館 (Museo de Arte Moderno)
国立人類学博物館の東にある1964年に開館した美術館です。
ガラス張りの半円筒形の建物で、メキシコの現代作家の絵画や彫刻、写真などを展示しています。
国立歴史博物館 (Museo Nacional de Historia)
国立人類学博物館の南東にある博物館です。18世紀に建造され、大統領官邸として使われた「チャプルテペック城 (Castillo de Chapultepec)」を1944年から博物館としたものです。
メキシコの植民地時代から現代に至る歴史遺物を展示しています。
グアダルーペ寺院 (Basilica de la Virgen de Guadalupe)【世界遺産】
ソカロ広場の北10kmにある寺院です。混血民族のシンボル「褐色の肌のマリア」が祀られてラテンアメリカ最大の巡礼地となっっており、毎年12月12日の大祭には国内外から数十万人の参拝者が訪れます。
1709年に建てられた「旧寺院」が地盤沈下で傾いて危険になったために現在修復中で、1976年にその隣に2万人収容の「新寺院」が建てられています。

メキシコシティ周辺

ソチミルコ (Xochimilco)【世界遺産】
メキシコ・シティの南25kmにあるメキシコでは珍しい水郷地帯です。
長さ3km、幅10mほどの運河に色とりどりの遊覧ボートが浮かび、花売りや飲み物を売るボートや、マリアッチの楽団を乗せたボートも行き交う市民の憩いの場です。
かつてテノチティトラン建設時に造られた水路で、メキシコ・シティの歴史地区と併せて世界遺産となっています。
テオティワカン遺跡 (Teotihuacan)【世界遺産】
メキシコ・シティの北東50kmの高原地帯にある遺跡です。
紀元前2世紀から紀元後7世紀にかけて栄えた古代都市テオティワカンの遺跡で、最盛期には20万人の人口を持つ世界最大の都市の一つだったといわれています。
ほぼ南北に幅40m、長さ4km続く大通り「死者の道」を中心に市街跡が広がり、北の端に高さ42m、一辺150mの「月のピラミッド」、東の端に高さ65m、一辺225mの「太陽のピラミッド」があります。
また南には「ケツァルコアトルの神殿」なども残っています。
トゥーラ遺跡 (Tula)
メキシコ・シティの北100kmにある、10〜12世紀に栄えたトルテカ帝国の都市遺跡です。
トルテカ帝国は軍事色が強い戦士集団で、また人をいけにえにする慣習もあり、それを賛美する殺伐としたモチーフの石像が多く残っています。
ピラミッドだけ原型をとどめており、頂上に高さ4.6mの戦士の彫像があります。
プエブラ (Puebla)【世界遺産】
メキシコ・シティの東南東120km、標高2100mにある人口100万人を超える大都市です。
アステカ帝国を滅ぼしたスペインの征服者コルテスが1531年に建設した都市で、人工的な碁盤目状の市街になっています。
17世紀には植民地の中の重要な役目を果たし、市街にはヨーロッパ風の古い町並みが残り、町全体が世界遺産になっています。
中心に「ソカロ広場 (Zócalo)」があり、周辺には「カテドラル (Catedral)」などのスポットがあります。
チョルーラ (Cholula)
プエブラの西10kmにある町です。
アステカ時代に人口10万人を超える大都市でしたが、コルテスに滅ぼされ、その際に6千人の虐殺があったといわれます。この後で建設されたのがプエブラでした。
紀元前2世紀頃からの都市国家で、5世紀頃に大ピラミッドが建設されましたが、コルテスは頂上の神殿を破壊してカトリック教会を建設しました。
ピラミッド跡は現在小山のようになり、教会の見学もできます。
タスコ (Taxco)
メキシコ・シティ南南西140km、標高1800mにある町です。
16世紀にコルテスが銀山を発見、18世紀には大鉱脈が発見されてシルバー・ラッシュに沸きました。
現在銀は採れませんが、銀細工は名物になっています。町は厳しい建築制限によって、昔ながらの街並みが保存されています。
モレリア (Morelia)【世界遺産】
メキシコ・シティの西220km、標高1900mにある町です。先住民族のタラスコ族文化に植民地文化が融合した町です。
当時の町並みが残され、17〜18世紀に建てられた「カテドラル」が町のシンボルになっています。
また、1540年にパツクアロで創建され、1580年に当地に移されたメキシコ最古の大学「サン・ニコラス大学」も見所です。
パツクアロ (Pátzcuaro)
モレリアの南西60km、標高2100mにある高原の保養地です。曲がりくねった狭い道に沿って民家や民芸品の店が並びます。
素朴で植民地時代の雰囲気の漂う町で、先住民の伝統工芸品が展示されている「民芸博物館 (Museo Regional de Artes Populares)」をはじめいくつかのスポットがあります。
また北4kmにはタラスコ族の住む島々が浮かぶ「パックアロ湖」があります。
ケレタロ (Querétaro)【世界遺産】
メキシコ・シティの北西200km、標高1850mにある町です。
16世紀に建設された町で、植民地時代にはメキシコシティやプエブラに次ぐ大都市でした。
当時の町並みが残り、バロック様式の教会や修道院が点在します。
郊外には、18世紀に建造のローマ建築に似た長さ1.3kmの水道橋があります。
サン・ミゲル・デ・アジェンデ (San Miguel de Allende)
ケレタロの北西60kmにある町です。坂の多い町に植民地時代の建造物が残っています。
中心部にある「サン・ミゲル教会」はメキシコでは珍しいゴシック様式です。
芸術学校や工房が多く「芸術の町」と呼ばれています。

グアナフアト

グアナフアト (Guanajuato) は、メキシコ・シティの北西350km、標高2050mにあるメキシコ中央部の町です。
植民地時代の名残があり、起伏のある石畳の街路に色とりどりの建物が建ち並び、メキシコで最も美しい町といわれます。
18世紀には世界の銀の3分の1の産出量を誇った鉱山の町でもあります。地下水路を利用した地下街路が多いのも特徴です。

フアレス劇場 (Teatro Juárez)【世界遺産】
町の中心にある「ラ・ウニオン広場 (Jardín de la Unión)」の前に建つ劇場です。
1903年の完成で、正面玄関は古代ギリシャ風の石柱が並び、屋根にはブロンズ像が並んでいます。内部は金をふんだんに使った豪華な装飾になっています。
10月に開催される演劇や音楽の祭典「国際セルバンテス祭」の会場となっています。
バシリカ (Basilica)【世界遺産】
フアレス劇場のの北にある町のシンボルの聖堂です。正面に2つの異なった塔が立ち、奥にドームがあります。
前には「ラ・パス広場 (Jardín de la Paz)」があります。
口づけの小道 (Callejón del Beso)【世界遺産】
カテドラルの西、町の中心を走るフアレス通り(Av.Juárez)から横に入った、家と家に挟まれた非常に狭い路地です。
昔、路地を向かい合う仲の悪い2軒の家の息子と娘が恋に落ち、夜毎に2階から身を乗り出して口づけをしていました。
これを知った娘の父親が激怒し、娘を殺して地下室の壁に遺体を埋め込んだという悲しい伝説があります。
多くの恋人たちが訪れるスポットです。
イダルゴ市場 (Mercado Hidalgo)【世界遺産】
バシリカの西0.5kmにある市場です。
劇場風の華麗な建物の中に食料品や日用品の店があって賑わう庶民の台所です。
2階には観光客向けの土産物の店が集まっています。
ピピラ記念像 (Monumento al Pípila)【世界遺産】
フアレス劇場の南西の丘に建つ、独立戦争の英雄の一人、ピピラを記念した像です。
像は高さ9mあり、丘の上からは市街が一望できる展望スポットです。
ミイラ博物館 (Museo de las Momias)【世界遺産】
市の西郊の丘の上にあるミイラの博物館です。
普通に埋葬された遺体が、当地の土壌と乾燥した気候が自然にミイラを作りあげたということで、約100体が展示されています。
日本人にとっては不気味な場所ですが、死生観の異なる陽気なメキシコ人には人気のあるスポットだそうです。

グアダラハラ

グアダラハラ (Guadalajara) は、メキシコ・シティの西北西500km、メキシコ中西部の標高1600mの盆地にある人口160万人を擁するメキシコ第2の都市です。
16世紀にスペインが拓いた町で、1810年の独立戦争中に指導者のミゲル・イダルゴが新政府を設置した歴史的な町でもあります。
マリアッチ音楽の発祥地で、テキーラの産地でもあります。

カテドラル (Catedral)
市の中心部にある2つの尖塔とドームを持つ大聖堂で、市のシンボル的な存在です。
1618年に創建され、1848年の大地震で被害を受けて修復されています。
自由の広場 (Plaza de la Liberacíon)
カテドラルの東にある広場です。広場の一角に、キリストの生誕の様子を実物大の人形で再現している場所があります。
南側の州庁舎の壁には、当地の画家クレメンテ・オロスコの壁画があります。
カパーニャス文化学院 (Instituto Cultural Cabañas)【世界遺産】
カテドラルの東1kmにある新古典様式の壮麗な建物です。
1801年に孤児院として建てられ、20世紀初頭に巨匠オロスコが現代社会への批判をこめて天井に描いた傑作「炎の人」が有名です。
1980年まで孤児院として使われましたが、その後は礼拝堂や、文化センターとして市民に使われています。
トラケパケ (Tlaquepaque)
カテドラルの南東5kmにある民芸品の町です。インデペンシア通 り(Indepencia) を中心に約200軒の民芸品店が集まっています。
赤いガラス細工と陶器が特産で、他にも金銀の宝飾や青銅板の工芸品なども有名です。
マリアッチの発祥地という説もあり、広場にはバンドも出て演奏しています。
トナラ (Tonalá)
カテドラルの南東12kmにある陶磁器の町です。工房の他に「セラミック博物館」があります。
週2回、先住民の市「ティアンギス」が開かれ、陶磁器の他に民芸品などの露店が出て賑わいます。
テキーラ (Tequila)【世界遺産】
グアダラハラの北西50kmの村です。メキシコを代表する酒のテキーラ発祥の地で、現在も生産の中心地です。
数件の工場があり、見学や試飲ができます。

オアハカ

オアハカ (Oaxaca) は、メキシコ・シティの南東450km、メキシコ南部の標高1500mにある町です。
古代文明のサポテカ族が栄えた地で、現在も先住民族の比率が多い地域です。
植民地時代の建造物が残る町並みは世界遺産に登録されています。

サント・ドミンゴ教会 (Iglesia de Santo Domingo)【世界遺産】
オアハカ市内にあるバロック様式の教会です。1575年から約100年かけて建造され、正面に美しい鐘楼が2本立っています。
内部には過剰ともいえる装飾が施されています。
モンテ・アルバン遺跡 (Monte Alban)【世界遺産】
オアハカの南西10kmの山の上にある、紀元前2世紀から紀元6世紀頃に栄えたサポテカ文明の遺跡です。
南北300m、東西200mの広い広場を囲んで、ピラミッド状の建物が取り囲んでいます。
踊っているような人物像が刻まれた140にも及ぶ石碑群「ダンサンテ」も見所です。
ミトラ遺跡 (Mitla)
オアハカの南東50kmにある、サポテカ宗教都市遺跡です。モンテ・アルバンを放棄して建設された都市といわれ、9〜12世紀が最盛期といわれています。
切り石を組み上げて造った幾何学模様のモザイク壁を持つ5つの建造物が残っています。

アカプルコ

アカプルコ (Acapulco) は、メキシコシティの南300km、太平洋に臨む人口60万人ほどの港湾都市で、国際的なビーチ・リゾートです。
年間を通じて常夏の気候で、年間300万人の観光客が訪れます。
1614年に伊達政宗が送った、支倉常長をはじめとする遣欧使節が上陸した地でもあります。

アカプルコのビーチ
アカプルコは西に旧市街のある半島が南に突き出す湾になっており、湾岸一帯にビーチがあります。
波が荒く、遊泳よりも水上スキーやパラセーリングが盛んです。
ホテルや別荘が建ち並んでいますが、他のリゾートのようにアメリカナイズされていない雰囲気があります。
サンディエゴ要塞 (El Fuerte de San Diego)
アカプルコ湾西の旧市街の湾岸にある要塞跡です。
高台にあり、17世紀に海賊からスペインの貿易船を守るために造られたものです。
1776年の大地震で崩壊して、1784年に再建、現在は当時の貿易品などを展示する博物館になっています。
ラ・ケブラダ (La Quebrada)
旧市街の西、半島の西岸にある高さ45mの断崖です。
過去に死者も出たという、断崖の上から荒波の海に飛びこむ「クリフ・ダイビング・ショー」が名物のアトラクションになっています。


メキシコの観光地

メキシコシティ中心部の地図


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メキシコ・シティ、カテドラルとソカロ広場メキシコ・シティ、カテドラルとソカロ広場
(Photo Cathedral by jeffk)

テンプロ・マヨール、向こうはカテドラルテンプロ・マヨール、向こうはカテドラル
(Photo IMG_1430 by spotreporting)

グアダルーペ寺院グアダルーペ寺院
(Photo Antigua Basi'lica de Guadalupe by Arturo de Albornoz)

メキシコ中央部の地図

ソチミルコソチミルコ
(Photo Xochimilco by katiebordner)

テオティワカン遺跡テオティワカン遺跡
(Photo Teotihuacan by Sjors Provoost)

プエブラ、ソカロ広場プエブラ、ソカロ広場
(Photo Puebla by CarlosVanVegas)

モレリア、カテドラルモレリア、カテドラル
(Photo The Cathedral in Morelia by J. Chalupnik)

グアナフアト、フアレス劇場グアナフアト、フアレス劇場
(Photo Teatro Juárez by HeXeNeSi)

口づけの小道口づけの小道
(Photo Cellejon Del Beso by oxtopus)

ミイラ博物館ミイラ博物館
(Photo Las Momias by RussBowling)

グアダラハラ、カテドラルグアダラハラ、カテドラル
(Photo Catedral de Guadalajara by bryce_edwards)

カパーニャス文化学院カパーニャス文化学院
(Photo Fachada del "Hospicio Cabañas" by ArmandoH2O)

オアハカ、サント・ドミンゴ教会オアハカ、サント・ドミンゴ教会
(Photo Oaxaca - Church Santo Domingo by CarlosVanVegas)

ミトラ遺跡ミトラ遺跡
(Photo Mitla, Oaxaca by RussBowling)

アカプルコのビーチアカプルコのビーチ
(Photo IMG_0606.JPG by gabrielsaldana)

ラ・ケブラダ、クリフ・ダイビング・ショーラ・ケブラダ、クリフ・ダイビング・ショー
(Photo La Quebrada Cliff Diver Acapulco by Prayitno)

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