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ロシアの料理
特徴
全般に寒い地域で、ペチカ(暖炉)で煮込む料理が多く、脂肪分が多くこってりしたものが多いです。
ロシア正教では、精進(野菜、穀物、きのこ、魚)の週が、非精進(牛乳、卵、肉)の週より多く設定されていて、料理の傾向も質素なものが多くなっています。
一方で、西欧の影響を受けた贅沢三昧の貴族の料理もあります。
一般に西洋料理の「フルコース」といわれる、オードブル、スープ、魚料理、肉料理、・・・と順番に出てくる配膳方式は、もともとロシアの宮廷発祥のスタイルで、ありとあらゆる多数の料理を一挙にテーブルに並べたという西洋本来のスタイルは、逆輸出の形でこのロシア方式に変貌したといわれています。
ロシアの名物料理
- ボルシチ (Борщ) = ロシアを代表する濃厚なスープです。
肉や野菜を長時間煮込み、ビーツ(サトウダイコン)を入れ、サワークリームで仕上げるのが特徴です。
ハムやソーセージを入れる「モスクワ風」、スパイスを利かせる「ウクライナ風」、野菜は細かくしない「シベリア風」といったバラエティがあります。
- ピロシキ (Пирожки) = ロシア風の肉饅頭です。
小麦粉で作った皮の中に、ひき肉やタマネギなどを炒めた具を詰めてオーブンで焼いたものです。
具もジャムやマッシュポテトなどバラエティがあります。
日本では揚げパンのイメージがありますが、ロシアの家庭ではペチカで焼いたものが伝統です。
- ビーフ・ストロガノフ (бефстроганов) = 薄切り牛肉、タマネギ、マッシュルームを煮込み、仕上げにサワークリームを入れたシチューです。
19世紀後半にストロガノフ伯爵のために作ったのが由来です。
- ペリメニ (Пельмени) = ロシア風水餃子です。
ひき肉やタマネギのみじん切りを皮に包んで茹でたもので、サワークリームなどをつけて食べます。
ロシアの酒
- ウォッカ (Водка) = ロシアを代表する蒸留酒です。
大麦、ライ麦、トウモロコシ、ジャガイモなどに麦芽を加えて高濃度に蒸留し、水を加えたものです。
アルコール度は40〜60%で、多くの銘柄があります。
ロシア・旅の雑学
- クレムリン
- ロシア語の「城塞」の意味です。
ソ連時代にモスクワのクレムリンが国家権力の中枢となったため、その代名詞のようになってしまいましたが、意味が示すようにロシアの多くの町に城塞があって、それぞれが「クレムリン」と呼ばれています。
- マトリョーシカ (Матрёшка)
- ロシアの代表的な民芸品です。
庶民の娘をかたどったこけし風の木製人形で、中をあけると一回り小さい人形が出てくる「入れ子式」になっています。6重以上のものが多いようです。
歴史は浅く、1900年のパリ万博に出品された、日本は箱根の福禄寿の入れ子だるまをヒントに作られるようになったという定説がありますが、証明できるものはないようです。
"変わり"マトリョーシカとして、歴代大統領や皇帝の人形もあるそうです。
- シベリア鉄道
- モスクワとウラジオストクを結ぶ世界最長の鉄道です。
「ロシア号」はこの両駅間9288kmを走破する列車で、時差の関係でモスクワ行きが6泊7日、ウラジオストク行きが7泊8日になります。
運行は隔日で、シベリアの大地や、タイガの森の他、イルクーツク近くではバイカル湖の景色を見ることができます。
主要駅では10〜30分程度の停車をしますので、からだのリフレッシュや買い物ができます。
・シベリア鉄道の時刻表 ((有)ツーリストシアターさんのページ)
- キャビア (Икра / Caviar)
- 世界三大珍味のひとつで、チョウザメの卵です。
ロシア語で「イクラ」と言いますが、魚卵一般を意味するため特に区別する場合は「黒いイクラ (Чёрная Икра)」と言います。
世界でもロシアは主要な産出国で、カスピ海やアムール川が特に有名です。
粒の大きさでランクがあり、大きい順に「ベルーガ (белуга)」、「セブリューガ (севрюга)」、「オセトラ (осетр)」と呼ばれます。
もともと乱獲で希少価値だったものが、ソ連崩壊後に密漁で輪をかけ、2006年にワシントン条約事務局がロシア産キャビアの取引を当面禁止としました。
しかし養殖キャビアの生産にめどがつき、2011年に養殖物に限っての禁輸が解除されています。
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