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オランダの料理
特徴
基本的には「農民の家庭料理」というのがベースになっています。
北海で採れるニシンやウナギ、ムール貝、さまざまな野菜、酪農によるチーズやハムといった素材を使って料理するものです。
料理も手の込んだものではなく、簡単にできるものが多いようです。
そもそも南のベルギーやフランスのようなグルメ志向とは反対の、「食事は楽しむものではなく、空腹を満たすもの」という考え方で食事が組み立てられています。
オランダの名物料理
- エルテンスープ (Erwtensoep) = 青豆を煮込み、野菜やソーセージなどを加えたとろとろの濃厚なスープです。
冬の代表料理で、「スープは食べるもの」という意味がわかります。
- ヒュッツポット (Hutspot) = 牛肉とジャガイモ、ニンジン、タマネギを柔らかく煮て潰したもので、コロッケの中身のような感じです。
- スタムポット (Stampot) = マッシュポテトに茹でたキャベツや豆、ソーセージなどを混ぜたものです。
ジャガイモを茹でて潰すところはヒュッツポットと似ています。
- モッセレン (Mosselen) = ムール貝の白ワイン蒸しです。ベルギー料理で有名ですが、ムール貝自体はオランダからの輸出物がほとんどだということで、オランダでも山盛りのムール貝が食べられます。
- ハーシェ (Hachee) = 牛肉とタマネギのビーフシチューです。ジャガイモやキャベツなどの野菜を別に茹でておき、食べる時に混ぜ込んで食べます。
- ブローチェ (Broodje) = フランスパンやロールパンに、ハムやチーズ、ハリング、野菜などありあわせの具をはさんだサンドイッチです。
オランダの朝昼食の定番です。
- アウツマイター (Uitsmijter) = オランダ風オープンサンドイッチで、トーストの上にハムやチーズ野菜などを載せ、さらに目玉焼きを載せたものです。
- ハリング (Haring) = 塩漬け生ニシンの塩抜きをしたものです。
オランダで食べる唯一の生魚で、刻みタマネギをまぶし、シッポをつまみあげて下からかぶりつくのが食べ方のスタイルです。
オランダの酒
- イェネーフェル (Jenever) = ジンのことです。
1660年にライデン大学医学部シルビウス博士が造った薬酒が最初です。
ライ麦やトウモロコシなどを原料に発酵させ、ネズの実などの香料植物を加えて蒸留したものです。
17世紀末にはイギリスに伝わって「ドライ・ジン」となりました。
オランダのものは「ドライ・ジン」と蒸留方法が異なるため、香りが強くてヘビーで、カクテルには向かずにストレートで飲むことが多いようです。
- ビール (Bier) = オランダはビール大国で、一人当たりの消費量は日本の1.5倍といわれます。
日本で最初に飲まれたビールは江戸時代のオランダ商館を通じて献上されたオランダ産といわれます。
ハイネケン (Heineken)、グロルシュ (Grolsch) といったところが大手銘柄です。
オランダ・旅の雑学
- デルフト焼き
- 17世紀頃からデルフト周辺で造られている陶器です。
東インド会社によってもたらされた、中国の景徳鎮や日本の伊万里焼の方法を模倣し、フランドル絵画などの様式をミックスしたものです。
白地にコバルトブルーで描かれた「ロイヤル・ブルー」といわれるものが有名です。
- 風車
- オランダの風景の象徴ですが、13世紀頃から粉挽き用に造られ、15世紀からは水害防止の排水用や干拓用に利用されました。
19世紀には国内で9千基ほどまで増えましたが、現在は1千基あまりで、文化財として保存されています。
- 木靴
- 湿地のような土地が多いオランダで、14〜5世紀から使われ始めた靴です。
主に農作業で使われ、日本で長靴を履くような場面で使われています。
現在はカナディアンポプラを主な材料として、木1本から70足分ほどが採れ、年間300万足を生産しているそうです。
断熱効果で冬でも暖かい履物だということです。
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