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アイスランドの国旗 アイスランド各地(アイスランドの観光地 2)

アイスランド北西部

アイスランド西海岸の北部は、西にまっすぐ伸びる「スナイフェルス半島」(Snæfellsnes) と、その北に大きく手のひらを広げたように伸びる「西部フィヨルド」(Vestfirðir) が特徴的な地形を作っています。
文字通り多くのフィヨルドがあって、複雑な海岸線を形成しています。
地質的にもアイスランドの中では古い時代の部分が多く、活火山はあまりありません。
人が住んでいる地域も限られ、手つかずの自然を多く見ることができます。

スティッキスホールムル (Stykkishólmur)
スナイフェルス半島の北岸中央部に突き出た岬の突端にある町で、人口は1000人ほどですがこの半島の中心地です。
直線距離で、レイキャビクの北120km、陸路では約170kmの距離にあります。
町の北側は、無数の小島が浮かぶブレイザフィヨルズル湾 (Breiðafjörður) に面し、このような自然条件から海鳥やアザラシが多く生息しています。
湾内のクルージング船や、対岸へのフェリーが運航されています。
スナイフェルスヨークトル (Snæfellsjökull)
スティッキスホールムルの西南西70km、スナイフェルス半島の西端にある美しい氷河です。
標高1446mの成層火山(円錐状の火山)の頂上から氷河が形成されていて、頂上部は角を出したような形状です。最後の噴火が2世紀ごろと推定され、そのためそれ以来氷河は保たれています。
バイキング時代から霊が宿る場所と伝えられ、ジュール・ヴェルヌの小説「地底探検」の入り口として登場することで知られています。
また1993年の「UFO国際会議」では研究者が多くここを訪れています。
晴れていれば遠くレイキャビクからも見えるということです。
アルトナルスターピ (Arnarstapi)
スナイフェルスヨークトルの南東麓で、半島の南岸にある村です。
ごく小さな漁村ですが、周辺は奇岩が続く海岸線を形づくっていて、多くの海鳥も生息しています。
イーサフィヨルズル (Ísafjörður)
レイキャビクの北270km、西部フィヨルド地方の枝分かれした小さなフィヨルドの中にあり、この地域の中心地です。人口は4000人ほどです。
9世紀からの歴史があり、16世紀には貿易の基地となり、地理的に孤立した場所にありながら、病院や音楽学校を備えるなど、小さな都市の風情となっています。
西部フィヨルド観光の拠点でもあり、周辺ではスキーやキャンプ、ハイキング、ゴルフなどのアウトドアレジャーが楽しめます。
湾の対岸に空港があり、レイキャビクからの国内線が入ります。
また陸路では、レイキャビクから450kmほどの道のりになります。
ヴィーグル島 (Vígur)
イーサフィヨルズルの東10km、フィヨルドの中に浮かぶ小島です。
かつては漁業基地があった島で、現在は数軒が農業や狩猟で生活しているだけです。
パフィン、ケワタガモといったここならではの鳥類の営巣地があり、アザラシも見ることができます。
イーサフィヨルズルから夏季のみボートツアーがあります。
ラゥトラビヤルグ (Látrabjarg)
イーサフィヨルズルの南西100km、西部フィヨルドの最西端にある岬で、高さが最大440mの垂直に落ちこんだ断崖が14kmにわたって続いています。
北大西洋最大の海鳥の生息地で、初夏には断崖が100万馬におよぶ鳥で埋め尽くされます。
岬の先へは道路が通じていて、車で訪れることができます。

アイスランド北部

アークレイリ (Akureyri)
レイキャビクの北東250km、アイスランド北岸ほぼ中央部にある人口17000人余のアイスランド第2の都市です。
北から60kmほど入り込むフィヨルド「エイヤフィヨルズル」(Eyjafjörður) の一番奥に位置し、町のすぐ南に国際線も入る空港があります。
9世紀にバイキングが町を作り、18世紀にデンマークの商人が港を作って貿易で発展しました。
夏はほとんど日が沈まない白夜ゾーンに入っています。そのためゴルフ場では、24時間プレイが可能です。
ゴーザフォスの滝 (Goðafoss)
アークレイリの東25kmにある滝です。
溶岩台地を流れた大量の水が、大地の大きな割れ目に落ちる大瀑布で、水煙が遠方からも見えるほどの激しさです。
11世紀に国としてキリスト教への改宗を決議し、判事がそれまでのバイキング多神教の偶像をここに投げ込んだため「神々の滝」と呼ばれています。
ミーヴァトン湖 (Mývatn)
アークレイリの東50kmにある湖です。
火山の溶岩による堰止湖で、地熱の影響で冬も完全凍結しません。
周辺はアイスランドで最も火山活動が活発な地域で、火口跡、溶岩原、地面の裂け目などが点在します。
1999年には北海道の阿寒湖を上回るマリモの大群生が発見されています。
アイスランド語で「蚊の湖」を意味する通り、ユスリカの幼虫が生息していて、夏には竜巻のように大群で舞うユスリカの蚊柱が見られます。
デティフォスの滝 (Dettifoss)
ミーヴァトン湖の北東40kmにあるヨーロッパ最大の滝です。
幅100m、落差44mあり、毎秒200トンの水が流れ落ちています。
時の経過とともに、強烈な水の勢いで、渓谷も岩壁が崩壊したりして、少しづつ姿を変えているということです。
アゥスビルギ (Ásbyrgi)
デティフォスの滝の北40km、川の下流に位置する渓谷です。
高さ100mに及ぶ絶壁が馬蹄形のように立ちはだかり、その内側には直径3.5kmほどの平地が広がっています。馬蹄形の開いた部分は幅約1kmほどです。
高い岩壁に囲まれているため風が遮られ、アイスランドでは珍しく灌木が茂っています。一番奥には小さな池があります。
フーサヴィーク (Húsavík)
アゥスビルギの西40km、アークレイリの北東60kmにある人口2300人余の港町です。
ホエールウォッチングの基地として知られ、観光客も増えています。
町には、鯨の生態を紹介するクジラ博物館もあります。
グリームスエイ島 (Grímsey)
アークレイリの北110km、アイスランド本島から60kmの沖に浮かぶ最北端の有人島です。
南北6km、東西2kmの小さな島で100人ほどしか住んでいません。
島の中央を北極圏のライン(北緯66度33分)が横切っていて、北側が夏は完全な白夜になります。
また島の東側は高さ100mほどの断崖絶壁海になっていて、海鳥の営巣地がたくさんあり、野鳥観察もこの島の見どころになります。
島の西側に空港があり、夏だけアークレイリから小型飛行機の定期便が飛びます。(45分)
またアークレイリからは年間を通じてフェリーが出ていますが4時間かかります。

アイスランド南部

スコゥガル (Skógar)
レイキャビクの南東150km、アイスランド南部にあるリゾート地です。
ごく小さな集落ですが、アイスランドの文化遺物や昔の住居を展示する民族博物館があり、また近くには、落差60mの滝「スコウガフォス」(Skkógafoss) があります。
セリャランスフォス (Seljalandsfoss)
スコゥガルの西北西25km、レイキャビクから125kmほどにある、高さ60mほどの美しい滝です。
滝壺の周囲の岩壁がえぐれたようになっていて、容易に滝の裏側に入ることができます。
流れ落ちる滝の水を、海岸の風景と空をバックに見ることができ、国道からも近くて人気のスポットです。
ディルホゥラエイ (Dyrhólaey)
スコゥガルの南東25km、海に向かって突き出す小さな半島で、アイスランド島の南端にあたります。
高さ120mの断崖で囲まれ、下部には「ブローホール」と名付けられた海食による大きなトンネルがあります。
多くの海鳥の生息地でもあります。
なお、東5kmには南部地方で唯一の村、ヴィーク (Vík) があります。
ミールダルスヨークトル氷河 (Mýrdalsjökull)
スコゥガルの北東方、ヴィークの北方に広がる氷河です。
標高1493mのカトラ火山 (Katla) の頂上から低地まで、595平方kmにわたって覆っています。
活火山のためまた噴火の可能性が高く、直近の1918年の噴火では、南側の氷河湖を決壊させて海岸部まで押し寄せる大規模な土石流を発生させています。
ランドマンナロイガル (Landmannalaugar)
レイキャビクの東150km、ヴィークの北70kmにある山中にある自然保護区です。
活発な地熱地帯で、含有する鉱物で黄金色などさまざまな色の岩肌を見ることができます。
キャンプやトレッキングができ、温泉が川に流れ込んで丁度よい温度の露天風呂も楽しめます。
ヴァトナヨークトル氷河 (Vatnajökull)
アイスランドの南東部、レイキャビクの東200km付近から、東西150km、南北100kmほどの範囲で広がる広大な氷河です。
8100平方キロの広さは、ノルウェーのスバールバル諸島にあるものに次ぐヨーロッパ第2位ですが、氷の厚さの平均は約400m、最深部では1000mあって、氷の全体積ではヨーロッパの第1位です。
氷の下にはいくつも活火山があり、噴火のたびに氷が解かされて洪水を引き起こしています。
ヨークルスアゥルロゥン (Jökulsárlón)
レイキャビクの東300km、ヴァトナヨークトル氷河の南東にある氷河湖です。
もともとは氷河が覆っていましたが、氷河の後退とともに100年ほどかけて徐々に湖が拡大形成されたものです。現在も年に数十mずつ拡大しています。
氷河の先端から氷塊が崩落し続けていて、崩れた氷塊が湖を漂っています。
夏の間は遊覧ボートが出ていて、氷河が崩れる瞬間を見るチャンスもあります。


アイスランドの観光地

アイスランド北部の地図

スナイフェルスヨークトルスナイフェルスヨークトル
(Photo Snæfellsjökull by bonus1up)

ラゥトラビヤルグに生息するパフィンラゥトラビヤルグに生息するパフィン
(Photo Puffin in Látrabjarg by MrHicks46)

ゴーザフォスの滝ゴーザフォスの滝
(Photo Goðafoss by ciamabue)

ミーヴァトン湖ミーヴァトン湖
(Photo Myvatn by Maedi.)

アゥスビルギアゥスビルギ
(Photo Ásbyrgi by Pavel Karafiát)

アイスランド南部の地図

セリャランスフォスセリャランスフォス
(Photo Seljalandsfoss by johan wieland)

ディルホゥラエイディルホゥラエイ
(Photo Dyrholaey by currystrumpet)

ランドマンナロイガルランドマンナロイガル
(Photo Landmannalaugar by bonus1up)

ヨークルスアゥルロゥンヨークルスアゥルロゥン
(Photo Jokulsarlon, Iceland by nicksarebi)

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