オーストリア旅行のいろいろ情報
オーストリアの料理
特徴
ドイツ語圏の国だけに、ドイツでお目にかかるソーセージやジャガイモを使ったものや、ザウアークラウトなどもあります。
一方で、中世には周辺のボヘミア、ハンガリー、バルカン半島などに支配を広げた歴史から、これらの国々の料理の影響を受けたものがたくさんあります。
一般にこれらの料理は「オーストリア料理」とは言わず、「ウィーン料理」と呼ばれています。
オーストリアの名物料理
- ウィンナー・シュニッツェル (Wiener Schnitzel) = ウィーン風カツレツです。
叩いて薄くのばした仔牛肉にパン粉をつけて焼いたもので、豚肉を使うこともあります。
ウィーン料理の代表格です。
- ターフェルシュピッツ (Tafelspitz) = 香辛料やレモンとともに茹でた牛肉で、リンゴとホースラッディシュのすりおろしをかけて食べます。
- グラーシュ (Gulasch) = 牛肉やタマネギにパプリカを加えて煮込んだハンガリー風シチューです。
- バックヘンドル (Backhendl) = ウィーン風フライドチキンで、14世紀には料理としてあったとされる伝統的な料理です。
- グリースノッカールズッペ (Grießnockerlsuppe) = 粗挽き小麦粉の団子が入ったコンソメスープです。
ウィーンのケーキ
17世紀のトルコ侵攻で伝えられたコーヒーをカフェハウス(Kaffeehaus /喫茶店)で飲ませるようになってから、ここがウィーンでは人々の交流の場となり、文化を育てました。
コーヒーとともに愉しむケーキは、ハプスブルク家の中心地として領土の各地からこの地に流入し、世界でもバラエティが豊富で、芸術の域に達しているといわれています。
- アプフェルシュトルーデル (Apfelstrudel) = アップルパイです。ごく薄いパイ皮で、中にたっぷりのリンゴとレーズンが入っています。
- トプフェンシュトルーデル (Topfenstrudel) = クリーム状のチーズを中身にしたパイです。
- ザッハートルテ (Sachertorte) = ホテル・ザッハーのカフェのオリジナルケーキで、チョコレートでコーティングしたケーキです。
1815年のウィーン会議の際に宰相メッテルニヒが作らせたのが最初といわれています。
- リンツァートルテ (Linzertorte) = 厚くジャムをはさんだバターケーキです。リンツが発祥でこう呼ばれます。
- グーゲルフップフ (Gugelhupf) = 真ん中に穴のあいた円形の鉢型で焼くケーキです。さまざまなバリエーションがあります。
マリー・アントワネットがこよなく愛したといわれるケーキです。
- パラチンケン (Palatschinken) = ウィーン風クレープです。マーマレードやチョコレートなどを入れますが、ハムやミートソースなどをはさむことがあります。
オーストリアの酒
- ビール (Bier) = ビール大国のドイツと、ピルスナーで有名なチェコに接し、国内には多くのメーカーが醸造しています。
- ワイン (Wein) = 気候の条件から、比較的温暖な東部に産地が集まっています。ドイツ同様に白ワインが多く作られています。
オーストリア・旅の雑学
- ドナウ川クルーズ
- オーストリア北部を西から東へ流れるドナウ川は、ヨハン・シュトラウスのワルツ「美しく青きドナウ」でウィーンとは切っても切れないものですが、ウィーン中心部は流れずに、市内へは支流のドナウ運河が流れています。
旧市街の北のシュベーデン広場 (Schwedenplatz) に市内クルーズの観光船の乗り場があります。
また、上流のバッハウ渓谷のドナウ川観光船も有名です。
- ウィーンのコーヒー
- 長い歴史のあるウィーンのカフェでは、有名なケーキとともにコーヒーが飲み物のメインです。
しかし、ウィーンには日本で言う「ウィンナ・コーヒー」という名のコーヒーはなく、またホイップ・クリームを厚く浮かべたコーヒーもありません。
主なメニューとしては、一般的なミルク入りの「ブラウナー (Brauner)」や濃いブラックの「モカ (Mocca)」、泡立てたミルクを加えたソフトな「メランジュ (Melange)」などがあります。
また冷たい「アイスカフェ (Eiskaffee)」は、グラスに入ったバニラアイスに冷たいモカを注いだもので、これも日本のメニューとは異なります。
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