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ノルウェーの国旗 ノルウェー各地(ノルウェーの観光地 2)

ノルウェー南部

ハダンゲルフィヨルド (Hardangerfjord)
ベルゲンの南70kmから北東に向かって182km入り込むフィヨルドで、規模としては国内2番目です。
周辺は比較的なだらかな山に囲まれ、他のフィヨルドに比べて穏やかな印象を持っています。
リンゴやアンズ、サクランボなどの果樹栽培が盛んで、5〜6月に一斉に花をつける時期は絶景です。
ベルゲンからはバスでほぼ中間部にあるノールハイムスン (Norheimsund) へ、オスロからは鉄道でベルゲン東北東60kmの町ヴォス (Voss) からバスでフィヨルド北部に入れます。
沿岸のリゾート地としてウトネ (Utne) やロフトフース (Lofthus) などがあり、これらの各地を結んで遊覧船が運行されています。
スタバンゲル (Stavanger)
ベルゲンの南180km、ノルウェー海に面する人口11万人の港町で、北海油田に関連する石油産業や、魚の缶詰工業が盛んです。
12世紀に司教座が置かれた古い歴史を持ち、旧市街には大聖堂があります。
リーセフィヨルドの観光拠点です。
リーセフィヨルド (Lysefjord)
スタバンゲルの東25kmから、東へ42km入り込むフィヨルドです。
切り立ったがけに囲まれたフィヨルドで、特にフィヨルドの出口近くにある高さ600mの垂直に切り立った断崖「プレーケストーレン (Prekestolen)」が随一のスポットです。
スタバンゲルから対岸の町タウ (Tau) へ船で渡り、バスで登山口へ、そして2時間ほどの登山で断崖の頂上に立つことができます。
はるか直下にフィヨルドの海面が見えます。
ソグネフィヨルド (Sognefjord)
ベルゲンの北80kmの海岸から東へ204km入り込む世界最大のフィヨルドです。
平均幅は5km、水深は1300mに及び、両岸には1000mを超える山々が直接海に落ち込んでいます。
観光船でその雄大な景色を堪能することができます。
最も一般的な観光ルートは、南東部のフロム (Flåm) からその西のグドバンゲン (Gudvangen) まで約40kmの観光船です。
フロムへは、オスロとベルゲンを結ぶ国鉄の途中駅ミュールダール (Myrdal) から、絶景の中を標高差800m余をわずか20kmで結ぶ「フロム鉄道」が通じ、これも大きな観光ポイントです。
途中駅の正面に豪快な飛沫をみせる「ヒョースの滝 (Kjosfossen)」が有名です。
グドバンゲンからは、南西40kmの国鉄駅ヴォスへバスが通じています。
ガイランゲルフィヨルド (Geirangerfjord)【世界遺産】
ベルゲンの北北東220km、ストルフフィヨルド (Storffjord) の南奥から東へさらに枝分かれした長さ約16kmのフィヨルドです。
幅が1kmに満たない狭いフィヨルドですが、国内屈指の景勝フィヨルドで、世界遺産にも登録されています。
標高1500mの山々が間近に迫り、「7人の姉妹」や「花嫁のベール」などと名づけられた大小無数の滝が白糸のように流れ落ちます。
拠点は東奥の町ガイランゲル (Geiranger) で、観光船が出ています。
ガイランゲルへは北西60kmのストルフフィヨルドの出口の町オーレスン (Ålesund) からバスで入ることができます。
この周辺をめぐる景観の美しい道路は「ゴールデン・ルート (Golden Route)」と呼ばれています。
ブリクスダール氷河 (Briksdalsbreen)
ガイランゲルの南南西60km、ヨーロッパ最大のヨステダール氷河 (Jostedalbreen) から支流のように西の谷に押し出された「懸垂氷河」といわれる氷河です。
長さ約5km、面積で480kuあり、最も深いところで氷の厚さは400mに達します。
麓から氷河先端まで近づくことができ、山登り用の馬車が名物です。氷河のトレッキングツアーもあります。
ロム (Lom)
ガイランゲルの東南東90kmにある大自然に囲まれた小さな町です。
13世紀に多く作られ、現在は国内に28しか残っていない木造の「スターブ教会」の一つがあることで知られています。
木組みに一切金属を使わず、バイキングの名残の竜の装飾が独特のスタイルをしています。1240年創建で、現在も現役という国内でも数少ないものです。

トロンハイム周辺

トロンハイム (Trondheim) は、オスロの北350km、ノルウェー中南部のトロンハイム・フィヨルドに臨む人口15万人ほどの都市です。
997年にバイキング王オーラフ1世が、ノルウェー初の首都を置いた地で、当時は「ニダロス」と呼びました。
現在は1760年創設のトロンハイム大学を中心とする学術の中心地になっています。
2005年に天皇皇后両陛下がご訪問され、2006年年始の歌会始で天皇陛下がその思い出を歌に詠まれたことが当地でも話題となりました。

ニダロス大聖堂 (Nidarosdomen)
市街の中心部にある、ゴシック様式で国内最大の石造りの大聖堂です。
1070年に着工し、13世紀半ば頃に完成したもので、現存の最も古い部分は12世紀半ばのものです。
王であり、殉教して聖人とされたオーラフ2世を祀り、中世は北欧最大の巡礼地でした。近代でも王の戴冠式はここで行われました。
西側正面の彫刻や内部のステンドグラスをはじめ多くの見所があります。
跳ね橋 (Gamle Bybro)
ニダロス大聖堂の北東、ニデルバ川 (Nidelva) に架かる橋で「旧市街橋」ともいいます。
クリスチャン要塞の一部として1681年に造られたもので、現在のものは1861年に再建されたものです。
渡ると幸せになるという言い伝えがあります。
クリスチャン要塞 (Kristiansten Festning)
跳ね橋の東の丘にある要塞です。
1676年から1682年にかけて町の防衛拠点として造られたもので、要塞から市街やフィヨルドまで見渡せる展望台で、市民も多く訪れます。
第二次大戦中のドイツ占領時代に、抵抗運動をしたノルウェー人がドイツ軍に処刑された場所でもあります。
ローロス (Røros)【世界遺産】
トロンハイムの南東120kmの山間にある小さな町で、1644年に銅山が開かれて鉱山の町として栄え、1977年まで操業が続きました。
古くからの木造の町並みが残り、全体が世界遺産となっています。
町には1650年建造の「ローロス教会」があり、銅の精錬所跡は「ローロス博物館」として保存され、当時の精錬の様子を展示しています。

トロムソ

トロムソ (Tromsø) は、ノルウェー北部にある人口6万人の町です。
アラスカとほぼ同じ北緯69度の北極圏にあり、普通に人が活動する都市の中でオーロラが観賞できるのはここだけです。
オーロラ研究で世界をリードするトロムソ大学がある世界最北の学園都市でもあります。
オーロラは9〜3月が最適な季節、また5月中旬から7月にかけては白夜になります。郊外でのオーロラ鑑賞ツアーや犬ぞり体験ツアーなどもあります。
町は幅1km足らずの海峡をはさんで東側のトロムソイヤ島 (Tromsoya) と、本土側のトロムスダーレン (Tromsdalen) 地区に分かれ、トロムソ橋 (Tromsobrua) が両者を結んでいます。

北極教会 (Ishavskatedralen)
トロムスダーレン地区のトロムソ橋近くにある教会で、正式には「トロムスダーレン教会 (Tromsdalen Kirke)」です。
1965年完成の新しい教会で、氷山をイメージしたといわれる三角形の現代的な建物で、内部にある高さ12mの美しいステンドグラスが見所です。
ストールシュタイネン山 (Storsteinen)
トロムスダーレン地区の南東にある標高420mの山です。
ロープウェーで山頂に登れ、市街や周辺の地区が一望できます。山頂にはレストランなどがあります。
北極博物館 (Polarmuseet)
トロムソイヤ島のトロムソ橋近くにある小さな博物館です。
1830年代に建てられた木造の建物に、探検家アムンゼン関連の展示や、北極圏での猟に関する展示があります。
ポラリア (Polaria)
北極博物館の南西1kmにある1998年開館の水族館です。
一般の水族館の範囲にとどまらず、北極圏の動植物全般にわたり、パノラマビジョンという映像設備での展示も行っています。
トロムソ博物館 (Tromsø Museum)
北極博物館の南西3km、トロムソイヤ島の南端近くにあるトロムソ大学の付属博物館です。
動植物や地理、考古学など幅広い分野の展示があり、北欧の先住民族であるサーメ人に関する展示もあります。

ノルウェー北部各地

イーブマルオクタ (Jiebmaluokta)【世界遺産】
トロムソの東190kmの町アルタ (Alta) にある、1万年前の石器時代にこの地域で栄えたコムサ文化の遺跡の一つです。
1973年に偶然発見されたもので、フィヨルドの岩場に3千に及ぶ壁画が残っており、高さ8mから26mの位置まで7段階に描かれています。その年代は推定で6200年前〜2500年前とされています。
「アルタ博物館」の敷地の中で見ることができます。
ノールカップ (Nordkapp)
トロムソ北東340km、北緯71度10分21秒にあるヨーロッパ最北端の岬です。
北極海に臨み、ここから北2000kmに北極点があります。
ただし最北といっても実際は大きな島の北の岬で、本土と島は海底トンネルで道路がつながっています。
岬は高さ300mの絶壁になっており、岬の突端付近には鉄製の地球儀や記念碑があります。5月中旬から7月いっぱいは太陽が沈みません。
岬近くのホテル「ノールカップ・ホール」にはレストランや郵便局があり、「ノールカップ到達証明書」も発行してくれます。
観光は南25kmにある町ホニングスボーグ (Honningsvåg) が拠点になり、ホテルやレストランがあります。ノールカップまでバスで45分です。
なお位置的には北極圏ですが、真冬の平均気温でも氷点下5度程度で、札幌あたりの寒さと大差ありません。真夏は平均気温は10度くらいです。


ノルウェーの観光地

ノルウェー南部の地図

ハダンゲルフィヨルドハダンゲルフィヨルド
(Photo Hardangerfjord by Victor Velez)

プレーケストーレンプレーケストーレン
(Photo Prekestolen by sigkyrre)

ソグネフィヨルドの奥、グドバンゲンの風景ソグネフィヨルドの奥、グドバンゲンの風景
(Photo Gudvangen Fjord by vladislav.bezrukov)

ガイランゲルフィヨルドガイランゲルフィヨルド
(Photo Geirangerfjord by Martijn.Munneke)

トロンハイム、ニダロス大聖堂トロンハイム、ニダロス大聖堂
(Photo Nidarosdomen og Erkebispegården by Trondheim Havn)

ローロスの町ローロスの町
(Photo Turistbilde by sigurdga)

ノルウェー北部の地図

トロムソの町の上に現れたオーロラトロムソの町の上に現れたオーロラ
(Photo Northern Lights over Tromsø by Claudia Regina CC)

イーブマルオクタの壁画イーブマルオクタの壁画
(Photo crv2 by chrn)

ノールカップの展望台ノールカップの展望台
(Photo A view to the globe by fiorellomannaia)

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