アイルランド旅行のいろいろ情報
アイルランドの料理
特徴
冷涼な国ですが、農業は盛んで、寒さに強いタマネギやジャガイモ、キャベツなどが使われます。
また酪農による乳製品や、豚肉をメインに、羊肉や牛肉など、畜産物も豊富です。
海に囲まれているので魚介類も食材として登場します。
これらの食材を使った料理は、農家の料理と言われるような素朴なもので、イギリスの行理と似たようなところもあります。
アイルランドの名物料理
- アイリッシュ・シチュー (Irish stew) = 羊肉(主にマトン)、ジャガイモ、タマネギを煮込んだシチューです。
香りづけはタイムやパセリ、味付けは塩コショウだけというシンプルなものですが、家庭によってさまざまなバリエーションがあります。
- ギネス・シチュー (Beef and Guinness stew) = 牛肉と野菜を、水の代わりにギネスの黒ビールで煮込んで作るビーフ・シチューです。
- コルカノン (Colcannon) = キャベツやケールを混ぜたマッシュポテトです。ハローウィンの時によく食べられます。
- ブラック・プディング (Black pudding) = 豚の血が混ぜられた穀物(オートミール)入りのソーセージで、黒い色をしています。
豚の血を入れない「ホワイト・プディング」(White pudding) というのもあります。
- フィッシュ・アンド・チップス (Fish and Chips) = タラなどの魚の切り身の揚げ物とポテトフライを盛りつけたもので、イギリスにもあります。
- ソーダ・ブレッド (Soda bread) = イースト菌の代わりに重曹を使って作るパンで、アイルランドはこれが主流です。
特に全粒粉で作ったものは「ブラウン・ブレッド」(Brown bread) ともいいます。
アイルランドの酒
- ギネス (Guinness) = 独特のモルトの味、きめ細かい泡が特徴の黒ビール「スタウト」で有名なアイルランドを代表するビールです。
1759年にアーサー・ギネス氏がロンドンで人気の黒ビール「ポーター」をアレンジして製造し、イギリスに輸出したのが始まりです。
なお「ギネス・ブック」は1955年にロンドンの出版社社員が、当時販売促進策を検討していたギネス社に提案して採用されたもので、ギネスのロゴが入った「世界一」集の宣伝本です。
- アイリッシュ・ウィスキー (Irish whisky) = スコッチ・ウィスキーは大麦をビートでいぶして2回蒸留するのに対して、アイリッシュ・ウィスキーは麦芽と大麦を密閉炉で乾燥し3回蒸留するものです。
歴史的にはスコッチより古く、ウィスキーの元祖とされます。
アイルランド・旅の雑学
- 聖パトリックの日
- アイルランドにキリスト教を広めた聖パトリックの命日である3月17日は、アイルランド人にとっての最大の祝日になります。
アイルランド本国だけでなく、世界に散らばるアイルランド系の住民たちはそれぞれの国で盛大なお祝いをします。
シャムロック (Shamrock) と呼ばれる三つ葉のクローバーがアイルランドの国花となっており、聖パトリックの日にはシャムロックを胸に飾るか、緑色のものを身に付けて祝うのが習わしになっています。
- ウォーターフォード・クリスタル
- 18世紀にイギリス政府がガラス産業に多額の税金をかけるようになったため、イギリスから海外流出する職人をアイルランド南部のウォーターフォードに迎えて作り始めたのが始まりといわれます。
鉛の含有率をかなり高くして、透明感の強い輝きと、ずっしりした重みを生み出しています。
深いカッティングと、美しい幾何学模様も特徴となっています。
- アラン・セーター
- アラン諸島がルーツのセーターです。
漁夫の安全を祈って島の女たちが編み上げたセーターで、別名フィッシャーマン・セーターともいいます。
縄目模様のステッチパターンが特徴で、もともとは編み方が家ごとに異なっていて、漁で遭難死した場合の個人特定の役割も担っていたという説もあります。
- オガム・ストーン
- アイルランド南西部のディングル半島に点在する、古代文字が刻まれた石碑です。
4〜7世紀ごろに造られたもので、古アイルランド語を今に伝えるものとして貴重な歴史遺産です。
文字といっても、長い縦線から短い横線や斜線を左右に順に刻んでいくものが基本で、1〜5本の線のまとまりごとで文字を区別していきます。
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