ベルギー旅行のいろいろ情報
ベルギーの料理
特徴
フランス料理をベースに、ベルギー郷土の味が加わったものがベルギー料理で、フランス料理のような美しさを持ちながら、もう少しカジュアルにした感覚といわれます。
フランスではあまり見かけない食材として、コイやウナギのような淡水魚や、ワロン地方では秋から冬に、野ウサギなどの「ジビエ」と呼ばれる鳥獣を使った料理もあります。
「食通の国」といわれ、料理の質は高く、ボリュームが多いのも特徴です。
なお国民一人当たりのレストランの数は世界一です。
ルクセンブルクも同じように考えていいです。
ベルギーの名物料理
- ムール・オ・ヴァン・ブラン (Moule au Vin Blanc) = ムール貝をセロリやタマネギなどと白ワインで煮たもので、フランドル地方の郷土料理の筆頭です。
鍋に山盛りで供され、フライド・ポテトとともに食べるのが慣わしです。
「船乗り風」の意をこめた「ムール・ア・ラ・マリニエール (Moule à la marinière)」という呼び方もします。
- カルボナード・フラマンド (Carbonnades Flamandes) = 牛肉の黒ビール煮です。
名称は「フラマン風焼肉」ですが内容はシチューです。
- ワーテルゾーイ (Waterzooi) = ベルギー風のクリームシチューです。
一般にはウナギ、ザリガニ、コイといった魚介類を使いますが、ゲント地方では鶏肉を使います。
- シコン・オ・ジャンボン (Chicon au Jambon) = シコン(アンディーブともいうほろ苦い野菜)とハムのグラタンです。
- アンギーユ・オ・ベール (Anguilles au Vert) = ウナギをパセリ、ホウレンソウなどの緑色野菜やハーブをベースとした緑色のソースで煮込んだものです。
脂っこく、クセのあるアントワープの郷土料理です。
- コネン・メッツ・プラウマン (Konijn met Pruimen) = 酢に1晩漬け込んだ野ウサギの肉を炒め、野菜とレーズン、干しプラムと煮込んだものです。
アルデンヌ地方の郷土料理のジビエの一つです。
ベルギーの酒
- ビール (Beer) = フランスの隣国ながらブドウ栽培ができないため、ベルギーの酒といえばビールになります。
約120のメーカーがあり、銘柄は800にもなります。7割が大量生産の下面発酵ビールで淡色の「ピルスナー」タイプです。
地方の修道院が独自に醸造した地ビールは「トラピストビール (Trappistenbier)」と呼ばれ、現在5銘柄があります。
- ランビック (Lambic) = ブリュッセル近郊だけに生息する野生の酵母を使い、木の樽で1年以上自然発酵させて作るベルギー独特のビールです。発泡性はなく、酸味が強いのが特徴です。
新旧のランビックをブレンドして樽で1年、ビンで1年熟成させた「グーズ (Gueuze)」や、ランビックにサクランボを漬け込んで熟成させた「クリーク (Kriek)」などのバラエティがあります。
ベルギー・旅の雑学
- 小便少女
- ブリュッセルの「小便小僧」は有名ですが、グラン・ブラスの北200mの路地には「小便少女」の像もあります。
こちらのほうは知られてないせいか、ひっそりしています。鉄格子の奥に安置されており、そのしゃがんだかっこうは実にリアリティがあります。
制作されたのは1985年、落成が1987年で、比較的新しいものです。
- アントワープのダイヤモンド
- アントワープは世界一のダイヤモンドの街で、世界の7割以上がここで研磨、加工されています。
中央駅の周辺に「ダイヤモンド博物館」をはじめ貴金属の店が集まっています。
- ベギン会
- 中世にベルギーで発生した敬虔な女性だけの共同体です。
町の中に塀に囲まれた小さな地域を作り、貞潔を守り、神への愛で生きました。修道女とは異なり、俗世と交流を持ち、労働収入は財産として認められ、脱会して結婚することもできたということです。
フランドル地方の各地の都市に修道院として存在しており、世界遺産に登録されています。
現在はこのような生活を続けている人は、全国で数名だけになったということです。
- チョコレート
- ベルギーで有名なものの一つで、中にナッツやクリーム、リキュールなどが入った詰め物チョコ「プラリネ」が主流です。
店には数十種類のプラリネが並んでいます。多くの名店がありますが、「御三家」といわれるのは、「ゴディバ (Godiva)」、「ノイハウス (Neuhaus)」、「レオニダス (Leonidas)」とされています。
- ワッフル
- ベルギーで有名なもののもう一つです。フランス語では「ゴーフル」です。
発祥地は東部ワロン地方のリエージュで、「リエージュ・ワッフル」と「ブリュッセル・ワッフル」の2タイプがあります。
前者は日本でもおなじみの丸いもちもちタイプ、後者は長方形でかりっとしたタイプです。
- ベルギー・レース
- ブルージュを中心にフランドル地方で作られるボビン・レースです。
中世に始まり、フランドル地方で産する良質な麻糸と技術の向上で発展し、王族や貴族を飾る高価な商品となりました。
手間がかかる手編みだったものが、現在は機械編みがほとんどになっていますが、繊細な編み目や多様なデザインでコースターやハンカチなどを土産品として求めることができます。
- フランダースの犬
- 日本ではかつて小学校の国語の教科書にも載り、最近はアニメにもなって子供から大人まで知る有名な物語ですが、アントワープを舞台にしたこの作品はイギリス人のウィーダ女史が書いたもので、当のベルギーではほとんど知られていませんでした。
あまりに日本人観光客に尋ねられるため、ベルギーでも逆輸入したようですが、フランダースの大人たちが冷たく描かれているという理由で不評だったようです。
また、ウィーダ女史が取材のため住んだアントワープ近くのホーボーケンの観光局は、これにちなんで2003年に少年ネロと犬のパトラッシュの銅像を造っています。
ベルギー旅行情報サイト
ベルギーの観光地