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カサブランカ (Casablanca) は、モロッコ大西洋岸の中北部にある人口350万人のモロッコ最大の都市で、商業・金融の中心地です。
12世紀には貿易港として栄えましたが、15世紀にここを拠点とする海賊の襲撃に業を煮やしたポルトガルが町を破壊しました。
その後の再建によって町の名はポルトガル語で「白い家」を意味する「カサブランカ」になりました。
映画「カサブランカ」の舞台で、今は近代的な街となっています。
ラバト (Rabat) は、カサブランカ北東90km、大西洋に臨むモロッコの首都です。北側のサレ地区を含めて、都市圏では180万人の人口を擁しています。
12世紀に都が置かれましたが衰退し、時代が下って1912年に首都に返り咲きました。
白壁の建物やヤシの並木、緑の公園が点在する落ち着いた町です。ブー・レグレグ川 (Oued Bou Regreg) が市街を流れ、河口の南側に旧市街(メディナ)があり、中心部はさらにその南側に広がっています。
じゅうたんの製造地のひとつとして知られています。
2012年に町全体が、「近代的首都と歴史的都市をあわせもつ遺産ラバト」として世界遺産に登録されました。
メクネス (Meknes) は、ラバトの東120kmにある人口50万人余の都市です。
10世紀頃にベルベル系のメクネッサ族によって建設された町で、17世紀にはアラウィー朝の都が置かれました。
城壁に囲まれた町全体が世界遺産になっています。
フェズ (Fès) は、メクネスの東北東60kmにある、人口80万人弱の都市です。
808年、北アフリカで最初のイスラムの都として、ベルベル人のムーレイ・イドリス2世が建設した町です。
当時からの「旧市街(フェズ・エル・バリ, Fès el Bali)」と、その南西に13世紀から15世紀にかけてマリーン朝の都が置かれた「新市街(フェズ・エル・ジェディド, Fès el Jédid)」から成っており、旧市街が世界遺産となっています。
旧市街は道が狭くて現在も車が入れず、ロバや馬が行き交い、過去にタイムスリップしたような錯覚になります。
タンジェ (Tangier) は、ラバトの北北東220km、モロッコの最北端に位置する人口70万人弱の都市です。
ジブラルタル海峡 (Strait of Gibraltal) の西側にある港町で、古代フェニキアの交易都市から発展した歴史があります。
30km北の対岸はスペインで、北東50kmにあるアルヘシラス (Algeciras) へフェリーが出ている海の玄関です。
なお名称は日本では英語やドイツ語読みの「タンジール」とも読みますが、フランス語読みの「タンジェ」のほうが一般的のようです。
モロッコ北部の地図
カサブランカ、メディナ
(Photo Ancienne Medina by Dragunsk)
カサブランカ、ハッサン2世モスク
(Photo P1010156 by mustapha_ennaimi)
ラバト、ハッサンの塔
(Photo Tour Hassan by kathrin_gaisser)
ラバト、ウダイヤのカスバ
(Photo Kasbah des Oudaias by Jorge Lascar)
ラバトからのサレ地区の風景
(Photo Sale' from the Plateforme du Se'maphore (Kasbah des Oudais) by Jorge Lascar)
メクネス、マンスール門
(Photo Bab Mansour, Meknes, Morocco-4 by Chrismartin76)
ムーレイ・イスマイル廟
(Photo Mausoleum of Moulay Ismail by icelight)
メクネス、風の道
(Photo Casbah Walls in Meknes by fredsharples)
フェズ、旧市街
(Photo Fes El Bali by Hunda)
フェズのスーク
(Photo Souk by }{enry)
アッタリーン神学校の中庭
(Photo Courtyard of the Medersa Attarine, Fez by kenfeisel)
タンジェのメディナ
(Photo The old medina, Tangier, Morocco by Y.Fujii)
アシラのメディナ
(Photo Assilah by Lapatia)
テトゥアン
(Photo Tetouan, Morocco by yeowatzup)
シャウエンの通り
(Photo Chefchaouen Street by Mark Fischer)