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クロアチアの料理

特徴

歴史的に周辺の大国に侵略、支配されてきた関係で、独自の伝統料理というよりも、多くの国の影響を受けた料理が存在します。

地理的な条件から言えば、ザグレブなど内陸部では、オーストリアやハンガリーなどの中欧やトルコなど中近東から影響を受けた肉料理が中心です。
一方でアドリア海の沿岸部では、シーフードが豊富なイタリア風料理が多くなります。

クロアチアの名物料理

  • シュトルクリ (Strukli) = 小麦の生地をローラーでのばしてその上にカッテージチーズや卵、クリームなどを載せてロール状に巻き、オーブンで焼いたものです。
    焼く代わりに、ゆでる調理法もあります。
    ザグレブなど北部の名物料理で、ユネスコの無形世界遺産にも登録されているクロアチアを代表する料理です。
  • ペカ (Peka) = 「ペカ」という鉄鍋に肉や魚、野菜などの食材を入れて、炭火の上に直接置き、また鍋の上にも炭火をかぶせて全体の熱で蒸し焼きにする料理です。
  • サルマ (Sarma) = 発酵したキャベツ(ザウアークラウト)で米やひき肉を包んで煮込んだ、クロアチア風のロールキャベツです。
  • ザグレバチュキ・オドレザク (Zagrebacki Odrezak) = 訳語は「ザグレブ風カツレツ」。豚肉にハムやチーズをはさんだカツで、オーストリアのウィンナー・シュニッツェルの影響を受けています。
  • ブロデット (Brodet) = 魚介類に野菜とハーブを加え、トマトベースのスープで煮込んだもので、沿岸部の料理です。
  • ブザラ (Buzara) = 手長エビや貝類を中心に、ニンニクやハーブ、オリーブ油を加えた白ワインで煮込んだものです。

クロアチアの酒

クロアチアではビールやワインを醸造していますが、他のヨーロッパ主要部に比べて影が薄いです。
ただバルカン半島の中でもおいしいものを生産しているという定評はあります。

また、スモモやブドウなどさまざまな果実を原料に「ラキヤ」(Rakija) という蒸留酒がよく飲まれています。

クロアチア・旅の雑学

フヴァル島のラベンダー
フヴァル島はラベンダー栽培が盛んな島で、クロアチア名物の一つとなっています。
最盛期は6〜7月。ラベンダーのアロマオイルを作る農家もたくさんあります。
このアロマオイルの他、ポプリや石鹸、ラベンダー・ティーなど、旅行のお土産品には事欠きません。
ドゥブロブニクの危機遺産からの復興
ドゥブロブニクは1979年に世界遺産に登録されましたが、1991年のクロアチア独立の際にユーゴスラビア軍に包囲されて連日の砲撃を受けました。
歴史的な建物は多くが損傷し、1994年には危機遺産リストに登録されました。
「自由はお金では買えない」という言葉が旧市街の入り口にあるように、古くからの自治意識のある市民が復興に立ち上がり、1995年から修復作業にかかりました。
がれきは一つ一つ大切に保管し、時間をかけて丁寧に修復を行いました。
作業は町の専門家の他に多くの市民ボランティアが参加し、海外からも参加者がありました。
その結果、美しい町の姿を取り戻し、1998年には危機遺産を脱出しました。
現在も町のあちこちには、修復前後の姿の写真や修復状況を説明したパネルが掲げられています。

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クロアチアの観光地

シュトルクリシュトルクリ
(Photo Strukli by Marcelix)

ペカペカ
(Photo Peka by ghnetwork)


クロアチアのラベンダークロアチアのラベンダー
(Photo Lavender by ahenobarbus)

ドゥブロブニクの砲撃状況を示すパネルドゥブロブニクの砲撃状況を示すパネル
(Photo Map of the Damage by on of Groucho)

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