ポルトガル旅行のいろいろ情報
ポルトガルの料理
特徴
スペイン料理に近く、基本的にオリーブ油とニンニクを使いますが、スペインほどは使う量が少なく、日本人の味覚に合うものが多いです。
また、比較的少ない調味料で素材の風味を生かして仕上げます。
ヨーロッパ各地同様に肉料理が中心ですが、大西洋の魚介類を使った料理も多く、イワシ、タラ、イカやタコなどが食材としてよく使われます。
ポルトガルの名物料理
- サルディーニャス・アッサーダス (Sardinhas Assadas) = イワシの炭火焼きです。
イワシに粗塩をふって焼いただけですが、海岸地方で食べられ、赤ワインとよく合います。
- カタプラーナ (Cataplana) = 独特の銅鍋で作る魚介類のワイン蒸し煮です。
- カルド・ベルデ (Caldo Verde) = すりつぶしたジャガイモにキャベツの千切りやソーセージを混ぜた薄緑色のスープです。
ピリッとした風味が特徴の北部地方の料理です。
- バカリャウ (Bacalhau) = 塩漬けの干しタラで、これを使ったさまざまな料理があります。
干しタラとタマネギを炒めて千切りポテトと合わせた「バカリャウ・ア・ブラス」、干しタラ、タマネギ、ジャガイモなどを鍋で煮込んだ「バカリャウ・ア・ゴメス・デ・サ」などが代表的な料理です。
- コシード・ア・ポルチュゲーザ (Cozido à Portugueza) = 「ポルトガル風煮込み」の意で、肉類、ソーセージ、野菜、豆を煮込んだものです。
ポルトガルの酒
- ワイン (Vinho) = ワイン生産に適した気候で、全国各地でワインが作られています。
特に北部地方で若いブドウで作る弱発泡性の「ビーニョ・ベルデ (Vinho Verde)」がポルトガル独特の逸品として知られています。
- ポート・ワイン (Vinho do Porto) = アルコール度は16.5%以上の強化ワインで、北部ドウロ川上流地域で作られ、ポルト市から出荷するものだけが「ポート・ワイン」と呼べるよう法律で決まっています。
発酵の途中で高アルコール度のブランデーを加えて発酵を止め、独特の甘味とコクを出します。
封を切っても風味が落ちない保存性のよさも特徴です。
- マデイラ・ワイン (Madeira) = マデイラ島で作られる強化ワインです。
発酵の途中でブランデーを加えることはポート・ワインと同じですが、その後に50〜60度の温度の部屋で3〜4ヶ月風味付けを行います。
酸化のために茶褐色に変色して独特の風味を持ちます。
かつて船で本土にワインを運ぶ際に、航海中に船倉の温度が上がってできたのが始まりといわれています。
ポルトガル・旅の雑学
- アズレージョ (Azulejo)
- 色彩豊かな「飾りタイル」です。
もともとはメソポタミア発祥で、アラブ世界に広まり、スペインのアンダルシア地方で発達して、16世紀にポルトガルに入ってきたものです。
当初はイスラムのモスクなどに見られるように青色が主流でしたが、17世紀以後はさまざまな色のタイルが出現しました。
模様も多岐にわたり、ポルトガル各地の建造物に多く使われています。
一般向けの室内装飾や道具にも使われていますので、お土産にも最適です。
- ファド (Fado)
- ポルトガルの伝統民族歌謡です。
12弦ギターで哀愁を帯びたメロディーに合わせて切々と歌います。薄暗い中で、黒いショールを肩にかけて歌うのが正装といわれます。
大航海時代に海へ出て帰らぬ人となった恋人や家族に対する思いを歌にしたものが今に伝わっているということです。
- ファティマの奇跡
- 1917年5月13日にファティマの羊番の3人の子供の前に聖母マリアが現れました。
この3人以外には見えないものの、以後5ヶ月間毎月13日に子供たちの前に現れ、噂を聞いた人々がどんどん膨れ上がり、最後となる10月13日には7万人となりました。
現れた時に土砂降りの雨が急にやみ、太陽が非常に明るく輝いたといわれます。
この時に聖母マリアは3つの予言をし、1)「死者の国への訪問」=3人の子供のうち2人が数年後に亡くなり、2)「第一次大戦の終結」=翌年実現しました。残る1つについては、存命した子供のルシアが口を閉ざしてしまいました。
封印によって第3の予言に無責任な俗説が飛び交い、ローマ法王庁は2000年に「1981年のローマ法王狙撃」だったと公表して終止符を打ちました。
ルシアはコインブラの修道院で余生を送り、2005年2月13日(これも13日!)、97歳で永眠しました。
- コルク
- ポルトガルは世界の7割のコルクの生産地です。
ブナ科の「コルク樫」から採れ、ポルトガル南部に多くあります。
- リスボンのケーブルカー
- 坂の多いリスボン市内には市電とケーブルカーが市民の足として活躍しています。
ケーブルカーはコマーシャルやポスターなどによく登場する白と黄のツートンカラーの車体で、市内3ヶ所のそれぞれ数百mほどの路線があります。
観光客にも人気で結構込み合うということです。
ポルトガル旅行情報サイト
ポルトガルの観光地