イギリスは、世界に先駆けて産業革命を起こし、かつては「大英帝国」といわれて七つの海を制覇した国です。
大国というイメージはなくなりましたが、それでも政治や金融においてヨーロッパの重要な位置を占めています。
古くはシェークスピア、近くはビートルズといった世界に影響を与える人物を輩出する国です。
グレートブリテン島が国土の大半を占めますが、かつては中南部は「イングランド」、南西部は「ウェールズ」、北部は「スコットランド」という3つの王国に分かれ、言語や風習にもその名残があります。
また西のアイルランド島も全体が領土でしたが、北東部以外は、1922年に「アイルランド」として独立しました。
近年、イングランド以外の旧3王国地域に議会が置かれ、北アイルランドは自治の紛争、スコットランドも独立運動が起きるなど、王国時代のきしみが起き始めています。
このような背景から、国の正式名称は「グレートブリテン及び北アイルランド連合王国」(The
United Kingdom of Great Britain and Northern Ireland)となっています。
長い名称のため、略称として「The United Kingdom」、あるいはその頭文字の「UK」が使われることがあります。
日本語の「イギリス」は、幕末期に「イングランド」のオランダ語やポルトガル語名称からの発音で生じたものですが、実態の4王国を表していないため、外務省など公式表記には「英国」という表現を使っています。
サッカーやラグビー発祥の国で、その配慮からワールドカップではこれら旧4王国が独立してチームを出しています。
このページでは首都ロンドンとその近郊を紹介します。
面積 : 24.4万ku(日本の2/3)
人口 : 6027万人(2006年)
人種 : アングロサクソン系
言語 : 英語。一部ウェールズ語、ゲール語
宗教 : 英国国教会(55%)、カトリック(13%)
《気候》
全般に夏は暑くなく、冬もそれほど寒くない穏やかな気候です。海流の影響で西部は温暖ですが、東部は北極からの冷たい風で気温は低めです。降水量は年間を通じて平均的にあります。1日の中で天気が変わりやすいのも特徴です。
《時差》
日本標準時 − 9時間です。
3月最終日曜日〜10月最終日曜日はサマータイムで 日本標準時 − 8時間 となります。
《アクセス》
ロンドンまで成田空港から12時間40分、関西空港から12時間45分です。
《ビザとパスポート》
ビザは観光で6ヶ月以内の滞在なら不要です。
パスポートは残存有効期間帰国時まであることが望ましいようです。
観光地ガイドのガイド
●自然物・景観・公園 ●人工庭園・公園 ●保養地 ●遊園地 ●遺跡 ●史跡 ●町・村・集落 ●繁華街・通り・広場
●寺院・教会 ●美術館・博物館 ●城・宮殿 ●その他建築物 ●有名人記念館 ●市場・商業施設 ●生産施設
★世界遺産
・ガイド中の距離記述は、管理人が地図から求めた直線距離です。
イギリス南東部にある人口700万を越える大都市で、イギリス及びイングランドの首都です。市内の西から東に蛇行しながらテムズ川(River Thames)が流れています。
1世紀にローマ人が町を創設したのがテムズ川北の現シティ地区(City)で、中世以降は南西2kmのウェストミンスター宮殿のある地区を中心に発展しました。
2012年の夏季オリンピック開催が決定しています。2005年7月に中心部で同時多発テロが発生しています。
ロンドン中心部の地図 : pdf形式のため、"Adobe Acrobat Reader"が必要です。
テムズ川西岸に建つゴシック建築の議事堂で、議会制度発祥の地イギリスの象徴です。
11世紀に「ウェストミンスター宮殿」として建てられ、1834年に焼失、1870年に再建されたものです。
南に上院、北に下院があり、南北の長さは265mあります。
北側には「ビッグ・ベン(Big Ben)」の愛称で親しまれる高さ98mの時計塔があり、13.5tの巨大な鐘は1859年以来時を告げ続けています。
週に数日ガイドツアーがあります
国会議事堂の西にあるゴシック様式の教会です。1065年にサクソンのエドワード王の寄進を受けた後、現在の建物が1245年に完成したものです。
内部には歴代王の墓や、文化人、政治家などの墓名碑があります。
歴代王や女王の戴冠式はここで行われ、1997年には不慮の事故で他界したダイアナ元皇太子妃の国民葬が行われました。
国会議事堂の東、テムズ川の対岸にある水族館です。旧ロンドン市議会の建物を改装したもので、ヨーロッパ最大の規模を誇ります。
1階から地下2階にまで達する巨大水槽が見所です。
ロンドン水族館の北、テムズ河畔にある1999年大晦日に開業した世界最大の観覧車です。
高さは135mあり、1つのカプセルに25人乗れるのも世界一で、1周約30分です。ロンドンでも人気の高いスポットです。
国会議事堂の南1kmにある、ヨーロッパの近代、現代の絵画を収集した美術館です。
1897年にヘンリー・テート卿の寄付金で、ナショナル・ギャラリーの別館として開館、1955年に独立したものです。7千点以上を収蔵しています。
国会議事堂の西1.5kmにある、エリザベス女王が住む宮殿です。
18世紀初めに建てられたバッキンガム公爵の私邸を改築して、1837年からイギリス王室の宮殿となっています。
夏の間だけ一部が一般公開されます。
宮殿前広場には高さ25mの「ビクトリア記念塔(Queen Victoria Memorial)」が立ち、午前11時30分頃に衛兵交代式が行われます。(4〜7月頃は毎日、それ以外は隔日)
バッキンガム宮殿の東に広がる公園です。
16世紀に沼地を干拓して造成された公園で、ロンドン最古の公園です。
公園の北西側をバッキンガム宮殿の衛兵の行進が通り、またロンドン・マラソンのゴールにもなる通り「ザ・モール(The Mall)」が走っています。
バッキンガム宮殿の北東にある、重厚なレンガ造りの宮殿です。
1532年にヘンリー8世が建造したもので、1837年にエリザベス女王がバッキンガム宮殿に居を移すまでの宮殿でした。
現在も王室の住居となっています。
バッキンガム宮殿前から北東に延びる「ザ・モール」の1km先にある門で、1911年にビクトリア女王を記念して造られたものです。
「ザ・モール」をふさぐように建物が建ち、中央に女王専用の門、その両側に一般用の門が開いています。
アドミラルティ・アーチの北にある広場です。
ナポレオン率いるフランス・スペイン艦隊を相手にトラファルガー沖海戦で勝利した記念に造られ、そのときの総督ネルソンの像が立っています。
トラファルガー広場の北側に建つロンドンを代表する美術館です。1824年の創設で、建物は1838年に完成しました。
13〜20世紀のヨーロッパ絵画のみを2千点ほど収蔵しています。
ゴッホの「ひまわり」やモネの「睡蓮」をはじめ、ダ・ビンチ、セザンヌなど巨匠の大作が多く見られます。
ナショナル・ギャラリーの北隣にある、肖像画だけを収集した美術館です。
1856年の開館で、イギリスの歴史に名を残した人物の肖像画や自筆の文書、彫刻など1万点を収蔵しています。
トラファルガー広場北西にある広場で、ロンドンの繁華街の中心地となっています。
中心に通称「エロスの像(Eros)」が立っており、主要な通りがここから放射状に延びています。
西へは優雅に道路がカーブを描いて老舗の名店街が並ぶ「リージェント・ストリート(Regent St.)」が出ています。
ここから東は映画館や劇場の集まる「ウェスト・エンド(West End)地区」、北は酒場や世界各国のレストランが集まる歓楽街「ソーホー(Soho)地区」となっています。
バッキンガム宮殿の西1kmから西へ広がる1.5kuの広大な公園です。
かつては王室の狩猟場だったところで、17世紀に市民に開放されています。
北のはずれにある大理石の門「マーブル・アーチ」の近くに「スピーカーズ・コーナー」があり、1872年以来毎週日曜日の朝に開かれる弁論大会が名物です。
ハイド・パークの西に隣接する1.1kuの広大な庭園です。1689年にケンジントン宮殿の建設の際に造営されました。
「ケンジントン宮殿(Kensington Palace)」は敷地の西端にあり、チャールズ皇太子とダイアナ妃が住んでいたことで有名です。
敷地の中心に人造池「ラウンド・ポンド(Round Pond)」、北東に「ピーターパンの像(Peter Pan Statue)」、南端には「アルバート記念碑(Albert Memorial)」などがあります。
ケンジントン庭園の南、「アルバート記念碑」の向かいにあるレンガ造りの円形の建物で、ホールの天井は鉄骨にガラス張りのドームになっています。
1871年にビクトリア女王の夫君のアルバート公の追悼記念として造られたもので、外周は400mあり、8千人が収容できます。
現在はコンサート・ホールとして使われています。
ロイヤル・アルバート・ホールの南東にある工芸や装飾美術に関する世界最大の博物館です。
1852年に産業博物館として発足し、1899年にビクトリア女王が亡夫のアルバート公を記念して名前を変えたものです。
146の展示室に、あらゆる時代の世界の彫刻、陶磁器、織物、家具、室内装飾などを展示しています。
ビクトリア&アルバート博物館の東向かいにある博物館で、1880年に大英博物館の自然史部門を移転したものです。
恐竜をはじめ動植物や化石などを展示する「生命のギャラリー」と、地質や火山、地震などに関する「地球のギャラリー」で構成されます。
収蔵する資料は4億点といわれ、毎年30万点づつ標本が増えているといわれています。
ビクトリア&アルバート博物館の東1km、繁華街のナイツブリッジ(Knightsbridge)地区の中心にある、世界的に有名な高級百貨店です。
いつも多くの人で賑わっており、観光スポットにもなっています。
ピカデリー・サーカスの北東1.5kmにある世界最大の博物館の一つです。
1753年の設立、1759年に世界最初の博物館として開館し、現在の建物は1848年に完成したものです。
エジプト美術、ギリシャ・ローマ美術、古代の中近東美術、東洋美術、中世ルネサンスなどの部門に分かれて700万点もの収蔵品があります。
5千年前の世界最古のミイラ、楔形文字解読の手がかりとなった「ロゼッタ・ストーン」、アテネのパルテノン神殿の彫刻など、見逃せない展示品が多く、ゆっくり見るには数日かかるほどの規模です。
大英博物館の北西2kmにある、面積1.9kuのロンドン最大の公園です。かつてはヘンリー8世の狩猟場で、1835年に庭園に改造されました。
国内最大のバラ園「クイーン・メアリーズ・ローズ・ガーデン(Queen Mary's Rose Garden)」が有名です。
リージェンツ・パークの南にある人気のロウ人形館です。
1835年にパリでロウ人形製作を学んだタッソー夫人が開いたもので、精巧なロウ人形が多数展示され、英国の歴代王の他、世界の政治家、文化人、スポーツ選手、映画俳優などの人形があります。日本人では、吉田茂首相や横綱千代の富士が有名です。
地下には残酷な処刑場面や犯罪場面を再現した「恐怖の部屋」があります。
マダム・タッソー館の北西、コナン・ドイルの小説に登場する名探偵シャーロック・ホームズに関する博物館です。
所在地も小説でホームズが住んでいたという番地にあります。ホームズやワトソン博士の書斎や寝室などが再現されています。
国会議事堂の北東2.5km、テムズ川北のシティ地区の西部にある教会です。
35年の歳月をかけて1710年に完成したゴシック様式とルネサンス様式が融合した建物です。幅74m、奥行き158m、ドームの高さ111mという世界最大級の規模で、ドームの頂上に螺旋階段で登ることができます。
チャールズ皇太子とダイアナ元皇太子妃が結婚式を挙げたことで有名です。
セント・ポール大聖堂の東0.7kmにあるイギリスの中央銀行です。
1694年に世界最初の銀行として開業しています。博物館が併設されており見学ができます。
イングランド銀行の南東1km、テムズ川北岸にある建物です。
1078年に征服王ウィリアム1世が城塞として建造したもので、500年にわたって歴代王の居城でしたが、中世以後は国事犯の牢獄、処刑場として使われました。
中心の「ホワイト・タワー」は武器や処刑道具などを展示する博物館となっており、王族が処刑された「ブラディ・タワー」や、王室伝承の王冠をはじめ宝物を展示する「ジュエル・ハウス」などがあります。
ロンドン塔のそばのテムズ川に架かる全長270mの橋です。
1894年の建造で、ゴシック様式の2つの塔の間を跳ね橋とその上方の高さ43mの位置をガラス張りの歩道橋がつないでいます。
歩道橋にはエレベーターで登れます。
タワー・ブリッジの西のテムズ川に係留、展示されているイギリス軍艦です。
1938年に就航し、第二次世界大戦でノルマンジー作戦に参加、朝鮮戦争でも活躍し、1965年に退役しました。内部の見学ができます。
セント・ポール大聖堂の南、2000年に開通したテムズ川にかかる橋です。
歩行者、自転車専用の320mの吊橋で、南岸に開館した「テート・モダン」などの再開発地区へのアクセスとして2000年のミレニアム事業の一環で造られました。
開通直後に横揺れ問題が発生し、2002年に再開通しました。
ミレニアム・ブリッジの南にある、旧火力発電所の建物を利用して2000年に開館した美術館です。
ピカソ、マチス、ダリをはじめアンディ・ウォーホルなど20世紀以後のアートを展示しており、近代、現代の美術館としては世界最大級です。
テート・モダンの東にある、400年前のシェイクスピアの芝居小屋を再現して造られた劇場です。
木造で円形をしており、半円の舞台や屋根のない観客席などが特徴です。
夏の間はシェイクスピア劇が上演されます。資料の展示館も併設しています。
ロンドン中心部の東南東10km、大ロンドン(Greater London)内にあるテムズ川南岸の河港町で、地球の子午線の起点となる地として有名です。歴史的建造物が多く、古きロンドンの風情が残る美しい街で、町全体が世界遺産に登録されています。
ロンドンから鉄道で行けますが、国会議事堂近くからテムズ川を下る遊覧船もあります。
町の南の小高い丘の上にある天文台跡です。
1675年に設置、1884年に国際天文学会議で子午線0度の地点として決定され、以後世界の標準時の中心となりました。1998年に天文台としての役目を終了し、現在は博物館となっています。
0度の子午線をまたいでの記念撮影が人気です。
なお現在のグリニッジ標準時は、1986年に原子時計の耐用年数終了の交換時にイギリスが財政難で、フランスが肩代わりしたために、パリに設置されています。
旧王立天文台の北西にある1937年開館の博物館です。
17世紀にジェームズ1世が王妃のために造った宮殿「クイーンズ・ハウス(Queen's House)を中心に、18世紀に両翼に建物を追加した構造をしています。
イギリス海軍の歴史や遺物を中心に展示されています。江戸時代に伊能忠敬が作成した地図も収蔵されているということです。
テムズ川河畔にある建物です。
15世紀に王室の宮殿として建てられ、19世紀に海軍病院、1873年から1998年まで王立海軍大学として使われ、現在はグリニッジ大学が入っています。
王宮時代のきらびやかな「ペインテッド・ホール(Painted Hall)」や「チャペル(chapell)」が見学できます。
旧王立海軍大学の西に展示されている帆船です。
1869年に登場した高速帆船で、中国やインドから紅茶の運搬に活躍し、その後はオーストラリアからの羊毛運搬を行いました。
1954年に修復して展示、公開されています。
修復作業中の2007年5月21日未明、出火してほぼ全焼しました。被害は深刻だということです。
ロンドン中心部の西15km、テムズ川河畔にある王立植物園です。
1759年開設の世界最古の植物園で、4万種以上の世界の植物と700万点もの植物標本を所蔵します。
大温室の「パーム・ハウス」や、バラ、ライラックなどのテーマ・ガーデンなど見所がたくさんあります。
ロンドン中心部の南西20kmにある宮殿です。
1514年にウォルジー卿が建て、後にヘンリー8世の王宮となって、以後200年間王室の離宮となりました。
チューダー様式のレンガ造りで、ステンドグラスやタペストリーなどの装飾、美しい庭園などが見所です。
ロンドン中心部の西30km、テムズ川を見下ろす高台にある王室の居城です。
1066年にウィリアム征服王が砦を築き、歴代王が改築し、19世紀にジョージ4世が現在の宮殿としました。
現在もエリザベス女王がよく週末を過ごされ、衛兵の交代式も見られます。内部は儀式用の広間や礼拝堂などの見学ができます。
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