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イタリアの国旗 アルプス南麓とリビエラ(イタリアの観光地 3)

アルプス南麓

コモ湖 (Lago di Como)
ミラノの北30kmからスイス国境付近まで続く湖です。
南北約50kmの細長い氷河湖で、ヨーロッパで最も深い410mという水深があります。
古代ローマ時代からの保養地で、湖畔には別荘地が点在します。
南端の町コモ (Como) は高級シルクの産地として有名で、中世の旧市街があり、湖上遊覧船が発着する観光拠点です。
町の東にそびえるブルナーテ山 (Brunate) へのケーブルカーも出ています。
マッジョーレ湖 (Lago Maggiore)
コモ湖の西40kmにある氷河湖です。
南北65kmの細長い湖で、北部は国境を越えてスイスに入っています。
アルプスに囲まれた美しい景観から古くから王侯貴族の別荘地でした。
観光拠点は西岸のストレーザ (Stresa) で、遊覧船が出ています。
北西2kmにあるベッラ島 (Isola Bella) には、1632年にボロメオ伯爵が建てた「ボロメオ宮殿」があります。
トリノ (Torino)
ミラノ西南西150kmにある人口90万人の都市です。
自動車メーカーのフィアットがある工業都市で、町は碁盤目状に区画整理された近代的な姿をしています。
2006年の冬季オリンピック開催地です。
18〜19世紀にはサルディーニャ王国の首都、1861年のイタリア王国統一後も4年間首都となって、当時の建築物が残っています。
世界遺産の「王宮」や、キリストの遺体を包み、キリストの顔が転写されているという「聖骸布」がある「ドゥオーモ(Duomo)」、1862年創建で高さ167m、内部に映画博物館を併設する「モーレ・アントネッリアーナの塔(Mole Antonelliana)」などが主な見所です。
王宮 (Piazzetta Reale)【世界遺産】
トリノ中心部にある宮殿です。
アルプス地方を中心にフランスから当地付近まで勢力のあったサボイア家が1660年に建てたものです。
正面の「カステッロ広場 (Piazza Castello)」には、かつて要塞としても使われた「マダーマ宮殿 (Palazzo Madama)」があります。
近くにはダ・ビンチの自画像スケッチを所蔵する「王宮付属図書館 (Biblioteca Reale)」や「武器博物館 (Armeria Reale)」があり、一帯が世界遺産になっています。
アオスタ (Aosta)
トリノの北北西90kmにある町です。
北西にモンブラン、北東にマッターホルンというアルプスの名山を望む山間の谷(アオスタ谷 (Valle d'Aosta))にあり、スキー場もある冬のリゾート地です。
またローマ時代にアルプス地帯攻略の拠点として築かれたため、町には城壁や凱旋門、ローマ劇場跡などが残っています。
クールマイヨール (Courmayeur)
アオスタの西30kmにある町で、フランス側から全長12kmのモンブラン・トンネルの出口にあります。
アルプス屈指のスキー・リゾートで、ミネラル・ウォーターでも有名です。
近くのラ・パルード (La Palud) から3本ロープウェイを乗り継いでイタリア側の標高3462m最高地点に登れ、正面にモンブラン(標高4810m)の姿を見ることができます。
なお「モンブラン (Mont Blanc)」はフランス語で、イタリア語では「モンテ・ビアンコ (Monte Bianco)」になります。

リビエラ

リビエラ (Riviera) は、フランスのコート・ダジュールから続く、青い海と太陽に恵まれたビーチ・リゾートが点在する海岸地域です。
ジェノバ (Genova) を中心に、西はフランス国境近くのベンティミリア (Ventimiglia)、東はラ・スペーツィア (La Spezia) まで約250kmあり、ジェノバの西側を「西リビエラ (Riviera di Ponente)」、東側を「東リビエラ (Riviera di Levante)」として地域を分けています。

面する海は基本的に地中海ですが、コルシカ島が南方にあって境界を作っているため、リビエラ沖の海は、正式にはリグリア海 (Ligurian Sea)と呼びます。
なお「リビエラ」自体、イタリア語の「海岸」の意味ですので、「リビエラ海岸」という表現は重複になります。

ジェノバ (Genova)
リグリア海の一番奥にある人口60万人のリビエラの中心都市です。
古くから地中海貿易の港湾都市として栄え、コロンブスの出身地としても有名です。現在もイタリア最大の港となっています。
「旧港 (Porto Antico)」は1992年の国際博覧会を機に水族館や博物館が造られ、人気のスポットになっています。
市内には、19世紀にサボイア家が所有した「王宮 (Palazzo Reale)」、かつてのジェノバ共和国総督の公邸だった「ドゥカーレ宮殿 (Palazzo Ducale)」、16世紀に貴族たちがアメリカ大陸からの富で建てた宮殿がいくつも並ぶ「ガリバルディ通り (Via Garibaldi)」なども主な観光スポットとなっています。
サンタ・マルゲリータ・リグレ (Santa Margherita Ligure)
ジェノバの東南東30kmにあるリゾート地です。
小さなポルトフィール半島の東側にあり、海岸沿いに落ち着いた雰囲気のホテルが建ち並んでいます。
港からポルトフィーノへの船が出ます。
ポルトフィーノ (Portofino)
サンタ・マルゲリータ・リグレ南5km、ポルトフィール半島の南端の入り江にある漁村です。
入り江に沿って落ち着いたオレンジ色の家々が並ぶ美しい景観が見られます。
町にはホテルやレストランがあり、近くの山の上にある「サン・ジョルジョ教会 (Chiesa di San Giorgio)」から入り江全体が眺められます。
チンクエ・テッレ (Cinque Terre)【世界遺産】
ジェノバの南東80km、「5つの土地」の意そのままで、険しい崖が続く海岸に5つの小さな村がへばりつくように点在します。
かつて海からしか交通手段がなかった時代のたたずまいをそれぞれの村が今でも残しています。
西から順に、モンテロッソ (Monterosso)、ベルナッツァ (Vernazza)、コルニーリア (Corniglia)、マナローラ (Manarola)、リオマッジョーレ (Riomaggiore)で、東西約10kmの範囲にあります。
一般には最東端のリオマッジョーレから隣のマナローラまで海岸沿いに整備された約2kmの遊歩道「愛の小道 (Via dell'Amore)」を歩きます。
マナローラから先は起伏の多い山道が続いています。
ポルトベーネレ (Portovenere)【世界遺産】
チンクエ・テッレの南東10kmにある港町です。
港沿いにカラフルな建物がずらりと並び、かつては村を防衛する要塞の役割を担っていました。
保存状態が良く、世界遺産になっています。チンクエ・テッレへの遊覧船も発着します。
サン・レモ (San Remo)
ジェノバの南西120km、西リビエラの端近くにあるリゾート地です。
高級ホテルやレストラン、カジノなどがあります。花の栽培が盛んで、毎朝花市場が開きます。
毎年2月のサン・レモ音楽祭が有名です。


イタリアの観光地

イタリア北西部の地図

コモ湖コモ湖
(Photo Lago Como by Annabelle Orozco)

トリノ、王宮トリノ、王宮
(Photo Palazzo Reale, Torino by Galli Luca)

クールマイヨールクールマイヨール
(Photo Courmayeur by raffaelesergi1977)

ジェノバ、旧港ジェノバ、旧港
(Photo Genova - Porto Antico by Cebete)

ポルトフィーノポルトフィーノ
(Photo Portofino by leoplus)

チンクエテッレチンクエテッレ
(Photo Cinque Terre by rkelland)

ポルトベーネレポルトベーネレ
(Photo Portovenere by spaceodissey)

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