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ハンガリーの国旗 ハンガリー各地(ハンガリーの観光地 2)

ドナウベント

ハンガリーとスロバキア国境を東へ向いて流れてきたドナウ川は、突然南に方向を変え、約30km下ってブダペスト市内を流れます。
この流域はハンガリーでも景観に優れた地域で、歴史ある小さな町が点在します。
日本では「ドナウの曲がり角」を英語訳した「ドナウベント (Danube Bend)」と呼んでいますが、現地語は「ドゥナカニャル (Dunakanyar)」と言います。
(英語では「bend」は「ベンド」ですが、なぜか「ドナウベンド」よりも「ドナウベント」と言うほうが多いようです。)

センテンドレ (Szentendre)
ブダペストの北20km、南下するドナウ川の西岸にある町です。
14〜17世紀にセルビア人がオスマントルコの支配を避けて定住した町で、旧市街には当時に建造された4つのセルビア教会が残っています。
文化財に指定された建物も多く残り、美術館やギャラリーも点在します。
ブダペストからも近い人気の町です。
ビシェグラード (Visegrad)
センテンドレの北西20km、東へ流れるドナウ川の南側にある小さな町です。
高さ315mの丘の上に13世紀に築かれた要塞が残り、ここから風光明媚なドナウ川の景色が眺められます。
また麓には、14世紀に置かれ、オスマントルコの侵攻や独立戦争で完全に破壊され、「華麗だった」と伝えられる王宮の遺跡があり、現在も発掘調査が続けられています。
エステルゴム (Esztergom)
ビシェグラードの西20km、ドナウ川南岸でスロバキアとの国境にある町で、初代国王イシュトバーンの生誕地です。
町の丘の上には、11世紀にイシュトバーンが創建し、19世紀に再建された国内最大規模の「大聖堂」があります。
高さ100mのドームを持ち、宝物館や礼拝堂など多くの見所があります。
町自体も中世の雰囲気を色濃く残しています。

ハンガリー東部

ホッロークー (Holloko)【世界遺産】
ブダペストの北東60km、山間部にある小さな村です。
19世紀の家屋が多く保存され、少数民族の伝統文化が守られて民族衣装を着た村民も見ることができます。
丘の上には13世紀にモンゴル軍の来襲に備えて築かれた要塞も残っています。
村としては初めて世界遺産に登録され、現在はかなり観光地化が進んでいるということです。
エゲル (Eger)
ブダペスト北東120km、高原にある美しい古都です。
13世紀後半に建設された「エゲル城」は、1552年に4万ものトルコ軍にわずか2千人の兵士で守ったという要塞で、時の城主ドボー・イシュトバーンは国民的な英雄となっています。
市内には国内第2の規模を誇る「大聖堂」をはじめとする教会が多くあり、博物館などもあります。
オスマン・トルコ時代の高さ40mの塔「ミナレット」もスポットです。
ワインの産地でもあり、「雄牛の血」という赤ワインが名物です。
トカイ (Tokaj)【世界遺産】
エゲルの東90km、高原にあるワイン産地です。
千年以上もワイン作りが続いており、ブドウ畑やワイナリーが点在する景観は世界遺産に登録されています。
フランス王ルイ14世が絶賛したという貴腐ワインを産する名産地です。
アグテレック鍾乳洞 (Aggtelek)【世界遺産】
エゲルの北50km、スロバキア国境にあるヨーロッパ最大の鍾乳洞です。
周辺はカルスト地帯で、最大洞のバラドラ洞 (Baradla) は総延長25kmあり、スロバキアまで続いています。
約1km程度をガイドツアーで見学することができます。
ホルトバージ (Hortobagy)【世界遺産】
ブダペストの東150km、「プスタ (Puszta)」と呼ばれるヨーロッパ最大の平原にある国立公園です。見渡す限りの大地に荒地や草原が広がり、沼地や湖も点在します。
多くの生物が生息し、当地原産の「灰色牛」やらせん状の角を持つ羊「ラツカ」などを見ることができます。
中心部にある町ホルトバージにインフォーメーション・センターがあり、幌馬車に乗って野生動物を見るツアーが出ています。

ハンガリー西部

パンノンハルマ修道院 (Pannonhalmi Foapatsag)【世界遺産】
ブダペストの西100km、小さな町パンノンハルマ (Pannonhalma) の東の丘にある修道院です。
10世紀に建造され、現在も修道士たちが共同生活をしており、ハンガリーのべネディクト派の総本山になっています。
多くの時代の建物が混在し、華麗なフレスコ画も見ることができます。特にヨーロッパでも有数の35万冊を収蔵する図書館が見所となっています。
1996年には当時のローマ法王ヨハネ・パウロ2世が訪れています。
観光は北10kmの町・ジュール (Gyor) からになります。
ペーチ (Pecs)
ブダペスト南南西160km、人口17万人のハンガリー南部の古都です。
紀元前2世紀にローマ帝国によって拓かれ、16世紀以後オスマン・トルコ支配となったため、アラブの雰囲気を色濃く残す町です。
中心の「セーチェニイ広場 (Szechenyi Ter)」のそばに、丸いドームの「旧ガージ・カシム・バシャ・モスク」が建ち、他にも教会やモスク、ユダヤ教会なども点在します。
「大聖堂」のそばからは、4世紀の「初期キリスト教の礼拝堂(世界遺産)」が発掘され、これが世界遺産になっています。


ハンガリーの観光地

ハンガリー各地の地図

センテンドレの町の教会センテンドレの町の教会
(Photo Szentendre - Blagovestenska Church by roger4336)

ビシェグラードの要塞から見るドナウ川ビシェグラードの要塞から見るドナウ川
(Photo Danube from Visegrad Castle by David Spender)

エゲルエゲル
(Photo Eger panorama by access.denied)

トカイのブドウ畑トカイのブドウ畑
(Photo Tokaj vineyards by access.denied)

パンノンハルマ修道院の図書館パンノンハルマ修道院の図書館
(Photo Pannonhalma by jns001)

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