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イギリスの国旗 イングランド中北部(イギリスの観光地 3)

ヨーク

ヨーク (York) は、イギリス中部、ロンドンの北280kmにある人口16万人ほどの古都です。
1世紀にローマ帝国が要塞を築いたのが始まりで、5世紀にアングロサクソン、9世紀にデンマークのバイキング、11世紀にノルマンと占領の歴史があり、市内には中世以来の街並みが残ります。
主要な観光スポットは比較的近接しています。

城壁 (City Wall)
市街地を囲むように造られた壁です。
ローマ帝国が築いたのが始まりで、破壊と再建の繰り返しの後、現在のものは12〜14世紀に造られたものです。
全長5kmほどあり、「バー (Bar)」と呼ばれる城門から登って城壁の上を散策ができます。
ヨーク・ミンスター (York Minster)
市街の中心部にある国内最大のゴシック様式の大寺院です。創建は7世紀で、火災や破壊の後に約250年をかけて1472年に再建されました。
高さ71mの2つの塔は市のランドマークになっています。
1250年頃造られた高さ16mの5つの窓が並ぶステンドグラスは見所です。
ヨービック・バイキング・センター (Jorvik Viking Centre)
ヨーク・ミンスターの南にある、バイキングが住んでいた当時の様子を考古学調査の上で再現したテーマパークです。
集落の様子を視覚、音、匂いまでも再現しています。
クリフォーズ・タワー (Clifford's Tower)
ヨービック・バイキング・センターの南の丘の上に建つ城塞です。
1068年に征服王のウィリアム王が城を築いた場所に、1270年にヘンリー3世が建てた石造りの建物です。
ウィリアム王が建てた城では1190年に反ユダヤ人の暴動の際に、150人のユダヤ人が「死」か「改宗」かの選択を迫られ、全員死を選んで殺害されたという歴史があります。
カッスル博物館 (Castle Museum)
クリフォーズ・タワーのそばにある博物館です。
かつて裁判所と刑務所があった跡地に1938年に建てられたもので、ヨークシャー州の民族や文化の歴史を展示しています。
日常生活の道具や機械、家庭の再現、街並みのジオラマなどが展示されています。
国立鉄道博物館 (National Railway Museum)
市街の西にある鉄道技術を展示する博物館です。当地は180年余の歴史を持つ世界の鉄道発祥の地です。
50台ものイギリスを走った名機関車が並び、時速126マイル (200km/h) を出した蒸気機関車マラード号や、国王、女王が乗ったロイヤル・トレイン、オリエント急行の豪華車両などが見られます。
特別展示で、日本の新幹線0系も並んでいます。

イングランド中北部各地

リバプール (Liverpool)【世界遺産】
ロンドンの北西300km、イギリス中部の西海岸にある人口50万人ほどの港町です。
産業革命後に大都市に成長しましたが、近年人口流出が激しく、周辺地域も過疎化が問題になっています。
何といっても「ビートルズ」を生んだ町として有名で、市内至る所にビートルズ関連のスポットがあり、それらを巡る「マジカル・ミステリー・ツアー (Magical Mystery Tour)」が毎日出ています。
ビートルズの生い立ちを知る博物館「ビートルズ・ストーリー (The Beatles Story)」も見どころの一つです。
その他には「リバプール大聖堂 (Liverpool Cathedral)」や「メトロポリタン大聖堂 (Metroplitan Cathedral)」などの見所があります。
世界遺産として登録されているのは、"海商都市"としてで、19世紀以降の港湾関連の地域で、「ピア・ヘッド」、「アルバート・ドック」など6つの地区が指定されています。
チェスター (Chester)
リバプールの南南東30kmにある町です。1世紀にローマ帝国がウェールズ支配のために城塞を建設したのが始まりです。
町を囲む全長3kmの城壁が残り、その上は遊歩道になっています。
町の中心には16世紀創建の「チェスター大聖堂 (Chester Cathedral)」があり、周辺にはチューダー様式の建物が多く残っています。
市街の南寄りにローマ時代の「円形競技場跡」があり、その他いくつもスポットがあります。

湖水地方

湖水地方 (Lake District) は、イングランド北西部、カンブリア (Cumbria) 地方一帯の丘陵地で、東西40km、南北50kmの地域に細長い17の氷河湖や500を越える沼沢が点在するイギリス屈指の景勝地で、国立公園となっています。
19世紀の詩人ワーズワースや、「ピーター・ラビット」の作者ビアトリクス・ポターの故郷で、それぞれゆかりのスポットがあります。
アクセスは、バスやレンタカー、鉄道になりますが、鉄道は南部のウィンダミアまで来ており、ここを拠点に各方面へのバスが発着します。

ウィンダミア (Windermere)
湖水地方中南部の中心地で、リバプールの北100kmに位置します。
西に南北17km、東西2kmで湖水地方最大の「ウィンダミア湖 (Windermere)」があります。
鉄道駅のある所から南西2kmにある湖畔の「ボウネス (Bowness)」地区が観光地の中心です。ホテルが集まり、湖上遊覧船やフェリーが発着します。
ピーター・ラビットの世界を再現した展示館「ビアトリクス・ポターの世界 (The World of Beatrix Potter Attraction)」があります。
ヒル・トップ (Hill Top)
ボウネスからウィンダミア湖の対岸に渡り、2kmほど西の丘の上のニア・ソーリー (Near Sawrey) 村にあるビアトリクス・ポターが住んでいた家です。
17世紀建造の建物で、彼女の多くの作品がここで生まれています。使われていた家具や陶磁器がそのまま残されています。
ビアトリクス・ポター・ギャラリー (Beatrix Potter Gallery)
ニア・ソーリーの北北西3kmにある町ホークスヘッド (Hawkshead) にあるビアトリクス・ポターの作品を展示したギャラリーです。
絵本の原画や水彩画を見ることができます。
アンブルサイド (Ambleside)
ウィンダミアの北北西8km、ウィンダミア湖の北にある落ち着いた保養地で宿泊施設が多くあります。
町を流れる小川をまたがるように建てられた17世紀の民家「ブリッジ・ハウス (Bridge House)」があります。
また北2kmには詩人ワーズワースが1813年から晩年の1850年まで過ごした家「ライダル・マウント (Rydal Mount)」があります。
グラスミア (Grasmere)
アンブルサイドの北西5km、グラスミア湖 (Grasmere) の北にある村です。
湖水地方で最も美しいといわれる村で、静かな古い石造りの家並みがあり、周辺は緑の木立に囲まれています。
自然保護のため車の乗り入れはできないようになっています。
ダブ・コテージ&ワーズワース博物館 (Dove Cottage & Wordsworth Museum)
グラスミアの南東のはずれにある、詩人ワーズワースが1799〜1808年に過ごした家です。
彼の主要作品が生み出された場所で、博物館が併設されています。
アルズウォーター (Ullswater)
ウィンダミアの北20kmにある、長さ12kmほどの細長い湖です。
イギリスで最も美しい湖といわれ、伝統的な蒸気船によるクルーズができます。
ケズウィック (Keswick)
ウィンダミアの北北西35km、南にダーベント湖 (Dervent Water) が広がる湖水地方北部の中心地です。
アンティーク・ショップや土産物店、レストランやパブが並んでいます。
中心部には1813年に建てられた集会所「ムート・ホール (Moot Hall)」があり、観光案内所として使われています。
また町の東1kmには紀元前1500年頃の巨大な岩石を並べた遺跡「キャッスリグ・ストーン・サークル (Castlerigg Stone Circle)」があります。


イギリスの観光地

イングランド中北部の地図

ヨーク・ミンスターヨーク・ミンスター
(Photo York Minster York North Yorkshire England by jack_spellingbacon)

クリフォーズ・タワークリフォーズ・タワー

リバプール、ビートルズ・ストーリーリバプール、ビートルズ・ストーリー
(Photo Beatles Story, Liverpool by Karen V Bryan)

チェスターの市街チェスターの市街
(Photo Chester Cross by pandrcutts)

ウィンダミア湖ウィンダミア湖
(Photo Windermere by brianac37)

アンブルサイドのブリッジ・ハウスアンブルサイドのブリッジ・ハウス
(Photo House on a Bridge by Smabs Sputzer)

グラスミア村グラスミア村
(Photo Grasmere and Village by Andy Hawkins)

アルズウォーターアルズウォーター
(Photo View Down Ullswater by andrew_j_w)

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