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インドの料理

特徴

全体的には多彩な香辛料を使うのが特徴です。地域が広大で、民族や宗教によって料理の種類も異なっています。

「インド料理=カレー」と理解しがちですが、実際はさまざまの香辛料を混合したものは「マサラ」と呼び、その調合が料理ごとに異なり、無数のバリエーションを作っています。
「カレー」の語源は南部インドのタミル語の「カリ」といわれ、「食事」という意味ですから、インドで「カレー」といってもほとんど通じません。

なお、ヒンズー教徒は「牛」を食べず、イスラム教徒は「豚」を食べず、ジャイナ教徒は肉食そのものをしません。
また、「左手は不浄」とされて使わず、「食材の感覚を楽しむため、右手の指先を使って食べる」のが伝統的な作法です。

北インド料理

イスラム文化の影響を受けて、羊や鶏肉の料理が主で、牛乳やヨーグルト、チーズ(バニール)、バター(ギー)といった乳製品も多く使います。
主食は、チャパティ、ナンといったパンの類になります。

南インド料理

ベジタリアンが多いため、野菜を中心とした料理が発達しています。また魚料理もいろいろあります。
味付けにはココナツミルクを多用します。
油も北インドで使うギーよりは、植物油を使って比較的さっぱりしています。

インドの名物料理

代表的な主食

  • チャパティ (Chapati) = 精製していない小麦粉「アタ」を練って、発酵させずに薄くのばして焼いたもので、クレープのような形態です。チャパティを油で揚げたものを「プーリ (Puri)」といいます。
  • ナン (Naan) = 精製した小麦粉を練って自然発酵させ、薄く延ばして土窯「タンドール」の内壁に貼り付けて焼いたものです。

北インド料理

  • タンドリー・チキン (Tandoori Chicken) = 香辛料にヨーグルトを混ぜたタレに漬けた鶏肉を串に刺し、土窯「タンドリー」で焼いたものです。表面が赤い色に焼きあがりますが、それほどの辛さはありません。
  • カバーブ (Kabaab) = 肉に香辛料をつけ、串に刺してあぶり焼きにしたものです。「串」の意味をつけて「シーク・カバーブ (Siikh Kabaab)」ともいいます。
  • コルマ (Korma) = 肉をヨーグルトに漬け込んだ後、香辛料をふんだんに使ったマサラのとろみのあるソースで煮込んだものです。ムガール風カレーともいわれ、比較的マイルドです。
  • コフタ (Kofta) = 香辛料を混ぜたミンチ・ボールを、ココナツミルクやトマトを加えたマサラの汁で煮込んだものです。
  • ビリヤーニ (Biryani) = 肉や野菜に香辛料と米で作る炊き込みご飯です。米よりも具が多いのが特徴です。
  • アル・マタル (Alu Mattar) = ジャガイモとグリーンピースのカレーで、野菜カレーの代表です。
  • サモサ (Samosa) = 香辛料を利かせたひき肉や野菜の詰め物を小麦粉の皮で包んで揚げた一種のミートパイです。三角形に包むのが特徴です。
  • パコラ (Pakora) = 香辛料で味付けした魚や野菜に、豆粉の衣をつけて揚げたインド風天ぷらです。

南インド料理

  • サンバル (Sambar) = 豆と野菜のカレーで、南インドの代表的なカレーです。
  • ラッサム (Rasam) = 酸味の利いた辛口のカレー・スープです。
  • イドゥリ (Idly) = 米をすりつぶしてこね、蒸して作る蒸しパンです。果物や野菜を煮て作る「チャトゥニー (Chutney)」を添えて食べます。
  • ドーサ (Dosa) = 米粉を水で溶いたものを鉄板で薄く焼いたクレープのようなものです。

インドの酒

インド発祥といわれ、東南アジアから中近東まで分布する「アラック (Arrack)」という蒸留酒があります。
その他、ホテルやレストランでは一般的な酒を飲むことができます。

インド・旅の雑学

サリー
ヒンズー教徒の女性が着る民族衣装です。幅1m強、長さ6mほどの布で、体に巻きつけて着用します。
バラナシやカンチープラムは高級シルクのサリーの産地として有名です。
紅茶
17世紀にイギリスで紅茶の消費が始まった時、紅茶の産地は中国でした。
その後19世紀に中国以外の土地での自給を目指し、プランテーションによる安定的な生産をできるようにしたのが植民地のインドでした。
その結果、現在の世界最大の紅茶生産国になっています。
主な産地は、「紅茶の王様」といわれるヒマラヤ山麓の「ダージリン」、その東のインド紅茶が最初に作らた地で、ミルクティ向きの味わいの「アッサム」、インド南端に近く、年間生産が可能な「ニルギリ」などです。
ベジタリアン
インドで「ベジタリアン」というと、肉、魚、卵まで食べない人のことです。
宗教上の殺生を動機としているもので、「ベジタリアン」と「ノンベジタリアン」の区別は厳格です。
一般に外国人は「ノンベジタリアン」と見られ、日本における中途半端な「ベジタリアン」を語ると誤解を受けます。
オート・リクシャ
市内の移動に便利な原動機付きの三輪車タクシーです。
インド各地の都市や観光地にいます。中には悪質な者もいるということで注意が必要です。
女性は注意
2012年にニューデリーで女子学生の集団レイプ殺害事件が発生し、インド政府はレイプ犯の厳罰化を行いましたが、以降も犯罪が後を絶たないようです。
当面は、女性のインド旅行は相当な注意を持っていくべきだと思います。

インド旅行情報サイト


インドの観光地

チャパティチャパティ
(Photo Chapati by sebadella)

焼きあがったナンを窯から取り出す焼きあがったナンを窯から取り出す
(Photo P3102076-001 by cumi&ciki)

コルマコルマ
(Photo chicken korma by spablab)

コフタコフタ
(Photo Malai Kofta by sebadella)

バザールでサモサを運ぶ人バザールでサモサを運ぶ人
(Photo Samosa man at Lad Bazaar by tabrez.syed)

サンバルサンバル
(Photo Sambar by Charles Haynes)


サリーを着た女性たちサリーを着た女性たち
(Photo Saris by colros)

ダージリンの茶摘みダージリンの茶摘み
(Photo We call it Darjeeling Tea by The Hidden Visions)

チェンナイのオート・リクシャチェンナイのオート・リクシャ
(Photo Madras auto-rickshaw by Prince Roy)

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