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アラブ首長国連邦の国旗 ドバイ、アブダビなどUAE各地

ドバイ

ドバイ (Dubai) は、アラブ首長国連邦北東部のペルシャ湾岸にある首長国の一つで、人口220万人はUAEの7首長国の中で最大です。
住人の9割が外国人で、その半分以上がインド人だということです。

もともとは漁業や真珠採りが主な産業の小さな村でしたが、20世紀には中継貿易港として発展、1980年代以降は経済特区となって外国資本や企業が急激に集中して、摩天楼が林立する近代的な都市国家となりました。
富の集中の一方で、2009年の政府系金融機関の債務不履行による「ドバイ・ショック」がありましたが、中東の金融センターの地位は揺らいでいません。
市街を流れるドバイ川 (Dubai Creek) の周辺に旧市街のバスタキヤ地区 (Al Bastakiya) があり、空港もこの近くです。
ここから南西の海岸沿いに、大規模な人工リゾート・スポットが点在します。
全般に大規模なホテルやショッピングモールが多く、滞在しやすい観光都市となっています。
なお、2009年から日本企業が中心に建設した中東初の地下鉄(ドバイ・メトロ)が市街の主要部を走っていて、移動も便利です。

バスタキヤ地区 (Al Bastakiya Historical Area)
ドバイ川の河口近く、南岸にあるドバイの古い街並みを残す歴史的保存地区です。
20世紀後半の石油産業の発展で町はどんどん近代化する一方で、この地域は廃墟のように取り残されましたが、1996年から保存のための再開発が行われました。
19世紀ごろ建てられた民家が多く残っていて、建物の上に涼しい外気を室内に取り入れるための「ウィンド・タワー(風の塔/Wind Tower)」がつけられているのも特徴です。
カフェやギャラリーなどもあります。
ドバイ博物館 (Dubai Museum)
バスタキヤ地区の西にあるドバイの歴史を紹介する博物館です。
18世紀の砦を改装した建物で、1971年に開館、かつてのドバイの漁村や真珠採りの様子、生活の道具などが実物や模型、ビデオで見ることができます。
オールド・スーク (Old Souk)
ドバイ博物館の北西、ドバイ川のそばにあるマーケットです。
別名は「テキスタイル・スーク」(Textile Souk) で、文字通りカラフルな布地を扱う店が軒を連ねています。
アラブというより、インド、パキスタン、イランなど中東から南アジア方面の商品が多くあります。
衣類や履物関連の土産物屋もあります。
スパイス・スーク (Spice Souk)
バスタキヤ地区からドバイ川をはさんだ対岸にある、香辛料を主に扱うマーケットです。正式には「デイラ・オールド・スーク」(Deira Old Souk) という名前です。
古い建物の街並みに数十軒の店がひしめき、コショウやカレーに使うスパイス、シナモンや高価なサフランなど、アラブ料理やインド料理に欠かせないさまざまなスパイスが手に入ります。
ゴールド・スーク (Gold Souk)
スパイス・スークの北0.3kmにある貴金属を扱うマーケットです。
300以上の貴金属を扱う店が集まり、金銀などの貴金属や宝石、真珠や時計なども販売しています。
特に主力である金製品については、重さで値段が決められるため、「世界一安い」というキャッチフレーズになっています。
シェイク・サイード・ハウス (Sheikh Saeed Al Maktoum House)
バスタキヤ地区の西1kmにある、1896年に造られた現首長の祖父シェイク・サイード氏の住居です。
湾岸地区の伝統的な建物で、4つのウィンド・タワーと広い中庭があり、数少ない歴史的建造物の一つとなっています。
内部は当家の博物館となっています。
ジュメイラ・モスク (Jumeirah Mosque)
旧市街の南西4km、ペルシャ湾沿いにあるドバイで最も美しいといわれるモスクです。
ドバイでは唯一イスラム教徒以外の観光客を受け入れていて、日、火、木、土曜の朝10時から見学ツアーがあります。
ブルジュ・ハリーファ (Burj Khalifa)
ジュメイラ・モスクの南4kmにある、高さ828mの世界一高いビルで、ビル本体部分は高さ636m、それから上は尖塔になっています。
(但し、中東地域では高さ1000mをはるかに超えるビルの建設計画がいくつもあり、そう遠くないうちに世界一でなくなる可能性が高いです。)
2010年の完成で、160階建て、下層にホテル、中層に住居、上層にオフィスを配置しています。
124階の高さ452mのところに屋外展望台「At the Top」があります。
映画「ミッション:インポッシブル ゴーストプロトコル」でトム・クルーズがこのビルの外壁でスタント・シーンを行ったのは有名です。
ザ・ワールド (The World)
ジュメイラ・モスクのあるジュメイラ海岸の西方沖約5〜10kmに造成された、海洋リゾートです。
東西南北とも6kmほどの範囲に、およそ300ほどの人工島を、上空から見た時に世界地図になるようにちりばめています。
2003年から開発が続き、個々の島が売りに出されて、オイルマネーで儲かった富豪やリゾート・ディベロッパーだけを相手にしています。
造成は砂を積み上げて島を作るという単純な方法のため、すでに波や潮流の影響で、世界地図の形も変形しているということです。
現在は飛行機で空から眺めるしかありません。
パーム・アイランド (Palm islands)
ジュメイラ海岸の南西方の海岸に突き出すように造成された人工島のリゾート群です。
現在は、旧市街の南西25kmに「パーム・ジュメイラ」(Palm Jumeirah)、南西45kmに「パーム・ジェベル・アリ」(Palm Jebel Ali) があります。
いずれも海岸から沖に向かって細長い半島を造り、その先に「ヤシの葉」が茂るように10数本の枝分かれを造って、そこにリゾートホテルを立地しています。
このヤシの葉のエリアの外側には円形の堤で外海と仕切られています。この直径は5〜7kmと、並外れた規模を誇ります。

アブダビ

アブダビ (Abu Dhabi) は、アラブ首長国連邦の国土の大半を占める首長国です。
首都がおかれているアブダビ市は湾岸のほぼ中央部にあり、ドバイの中心部からは南西130kmに位置します。
市域は人口約200万人で、水路で区切られた平坦な島々が多く集まる海岸部の一つの島に町があります。

もともと小さな漁村でしたが、20世紀後半の石油産業の急速な発展で、一気に近代的な町に膨張しました。
石油を産出する首長国でもあり、政府もここに置かれています。
ただドバイに比べて観光スポットは乏しく、ビジネスの町といった色合いが強い町です。
国際空港は、町の中心部から東約30kmにあります。

コーニッシュ (Corniche)
アブダビ市街のある島のペルシャ湾に面する北西岸のエリアです。
長さ8kmにわたって「コーニッシュ・ビーチ」(Corniche Beach)とよばれる海水浴もできる海岸が続き、それに沿って「コーニッシュ・ロード」(Corniche Road)という主要道が走っています。
コーニッシュ・ビーチから約500mの対岸には、ペルシャ湾との防波堤もかねて造成された人工島「ルル島」(Lulu Island) があり、波静かな海岸となっています。
内陸側には公園や林立する近代的なビルが立ち並び、アブダビ随一の景観のウォーターフロント地区となっています。ホテルも多くあります。
エミレーツ・パレス・ホテル (Hotel Emirates Palace)
コーニッシュ・ロードの西端にあるアブダビを誇る超高級ホテルで、「7つ星」ランクが冠されていて、国内外の要人が利用すます。
敷地は東西、南北とも1kmほどあり、アラブの宮殿風の建物には394の客室があります。
ドバイから半日観光ツアーのコースにも入っていて、高級レストランやカフェもあり、これらで最低100UAEディルハム(3千円程度)使えば、宿泊者でなくてもホテルの内部を散策することも可能です。
内部には、アブダビ皇太子の希望で作られたという日本の茶室もあります。
ヘリテージ・ビレッジ (Heritage Village)
エミレーツ・パレス・ホテルの北東1.5km、マリーナのある島の一角にあるアブダビの昔の姿を伝える博物館です。
石油が出る前の貧しい時代の生活用品の展示や民芸品の製作工房などがあり、ラクダに乗る体験もできます。
ここから海をはさんでコーニッシュ地区の景観を楽しむこともできます。
シェイク・サイード・グランド・モスク (Sheikh Zayed Grand Mosque)
コーニッシュ地区の南東15kmにある、世界でも屈指の規模を持つイスラムモスクです。
完成は2007年と非常に新しいですが、本堂に7000人、全体の収容人員は4万人という規模です。
本堂内部には直径10m、高さ15m、重さ9トンのシャンデリアが下がり、床には1200人以上の職人で作られた世界最大のカーペット (5627平方メートル)が敷かれています。
このモスクは、イスラム教徒以外も無料の観光ツアーで内部見学ができます。(毎日数回ツアー時間が設定されています。)

アル・アイン

アル・アイン (Al Ain) は、ドバイの南130km、アブダビの東150km、オマーン国境にある砂漠の中のオアシス都市です。
人口は50万人ほどあるアブダビ首長国第2の都市で、緑が多くガーデン・シティと呼ばれます。
紀元前2500年以降の町の遺構が点在し、青銅器時代から鉄器時代のこの地域の文化を今に伝える遺跡として、これらが世界遺産に登録されています。

ヒリ・ガーデン (Hili Archaeological Garden)【世界遺産】
市中心部から北5kmにある、紀元前2500年ごろの集落跡がある遺跡公園です。
それよりも古い時代の遺構も出土しており、世界遺産のスポットとしては学術的にも重要なところです。
樹木の多い公園として整備されています。
アル・アイン博物館 (Al Ain Museum)
アル・アインの町の東部、かつての城塞の敷地内にある博物館です。
1910年の開館でアル・アインの歴史や生活に関する展示を行っています。世界遺産の遺跡からの出土品も多く展示しています。
この西側には「アル・アイン・オアシス」という広いオアシスの林があり、ナツメヤシの収穫を見学することができます。
アル・アイン・パレス (Al Ain Palace)
アル・アイン博物館の西1km、アル・アイン・オアシスの西側にある宮殿です。
アラブ首長国連邦の創立者シェイク・ザイード首長が暮らしていた宮殿で、1910年に建てられ、1998年から博物館になっています。
かつての首長の豪奢な暮らしぶりを見ることができます。
ラクダ市 (Camel Market)
砂漠に囲まれたこの地域に欠かせない家畜としてラクダを取引する市場が、アル・アイン市内にいくつかあります。
そのうち、市内中心部の南東10kmにある大規模な商業施設「バワディ・モール」のすぐ隣にあるラクダ市場がよく知られています。
たくさんのラクダを見ることができ、ヤギなどその他の家畜も取引がされています。
ハフィート山 (Jebel Hafeet)
バワディ・モールの南15km、アル・アインの南郊に位置するオマーンとの国境にある山です。
標高1180mで、頂上の展望台まで車で登れます。
北側はアル・アインのオアシスの眺め、南側はオマーンの砂漠の広大な景色を眺めることができます。
ブライミ (Buraymi)
アル・アインの町の東側から食い込むように入り込んだオマーンの町です。
アル・アインのオアシスの一部なので、町としてはつながっています。
アルカンダク (Al Khandaq) とアルヒラー (Al Hillah) という2つの隣接する要塞と、イスラムの市場であるスークが主なスポットです。
アル・アインからはこのエリアの北側からしか入国できず、もちろんパスポートのチェックがあり、再びアル・アインに戻る際には60kmほど離れた事務所で出国スタンプが必要になるので、手続きについての方法は事前に確認しておく必要があります。


アラブ首長国連邦の観光地

ドバイの地図


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ドバイ、バスタキヤ地区ドバイ、バスタキヤ地区
(Photo Bastakiya, Old Dubai by travelourplanet.com)

ゴールド・スークの入り口ゴールド・スークの入り口
(Photo The Dubai gold market by Joi)

ブルジュ・ハリーファと高層ビル群ブルジュ・ハリーファと高層ビル群
(Photo Burj Dubai by Leandro's World Tour)

パーム・アイランドパーム・アイランド
(Photo Palm Islands - Dubai, UAE by JustinPoulsen)


アブダビ、コーニッシュ地区の地図


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アブダビ、コーニッシュ・ビーチアブダビ、コーニッシュ・ビーチ
(Photo The Beach, Corniche, Abu Dhabi by Achilli Family | Journeys)

ヘリテージ・ビレッジの昔の民家ヘリテージ・ビレッジの昔の民家
(Photo Heritage Village - Abu Dhabi by miss_rogue)

シェイク・サイード・グランド・モスクシェイク・サイード・グランド・モスク
(Photo Sheikh Zayed grand mosque by arripay)

アル・アイン・パレスアル・アイン・パレス
(Photo Vance and Bobbi by mikecogh)

ラクダ市ラクダ市
(Photo Camel Market by denn)

ハフィート山ハフィート山
(Photo Jebel Hafeet by Pricey)

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