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荷物のまとめ方

海外旅行の場合は、一般には国際線に搭乗するために、機内へ持込める制限が守れるような荷物のまとめかたが必要になります。

基本的には、機内ですぐ取り出して使うものや貴重品などを入れたカバンと、外国での滞在やレジャーに使うものを一切合切入れた大型のカバン(キャリーバッグ、スーツケースなど)の2個にまとめることが原則です。

前者が客室に手で持って持ち込む「機内持ち込み品」、後者はチェックイン後に航空会社に預け、飛行機の貨物室に入れて運ばれる「受託手荷物」になります。

機内持ち込み品

機内持ち込み品」は、機内持ち込み用のカバン1個と、「身の回り品」として決められた、搭乗時に身につけたり手で持って入ることが許されるものです。

以下に基本を述べますが、細かい規定は航空会社によって異なりますので、不明なものは航空会社に確認してください。

身の回り品

「身の回り品」というのは、パスポート・財布・女性用ハンドバック・帽子・コート・傘・ステッキなど、個人が身に付けたり身体を動かすのに必須な所持品、その他にはカメラ、ビデオカメラ、双眼鏡、読み物、携帯オーディオ、幼児が食べる食べ物、パソコンなど機内で使うものが品目として決められています。

これらは無条件の「機内持ち込み品」となっていて、そのままむきだしで持って乗り込んでもよい品物です。
ただ、航空会社によってはその数が制限される場合があります。

機内持ち込みのカバン、ケース

もうひとつ、縦・横と高さの合計が115cmまでのカバン1個が持ち込めます。
「身の回り品」以外のものはこのカバンに入れて機内に持ち込みます。
もちろん「身の回り品」を入れることは自由です。

壊れ易い品物や精密機器、貴重品は、破損や万一の盗難から守るため、機内持ち込みにするよう航空会社も勧めていますので、持ち込みカバンに収納するようにしましょう。(破損、盗難は航空会社は免責事項にしています。)

なお当然のことですが、ナイフなどハイジャックに使われそうな危険品はカバンの中であっても不可です。

あのアメリカの9.11テロ以来、チェックの厳しさが増し、液体の持込も制限されるなど、欧米を中心に持ち込み禁止品が増えています。
日本でも2007年3月から、100ミリリットルを越える容器の飲料水や化粧品、スプレーなどは機内持ち込みができなくなりました。(それ以下のものも、透明な袋一つにまとめて入れることが義務付けられています。医薬品と乳児用のミルクについては原則として持ち込みは許されます。)

この制限は、世界の多くの国で同様に実施されていますので、海外旅行中はどこの国際空港でも搭乗前にチェックされると思ってください。

ナイフにしても、100ミリリットル以上の飲料水にしても、旅先で使うのであれば、これらは受託手荷物の中に入れておきましょう。

搭乗前のセキュリティチェックでは、機内持ち込みカバンはX線で透視検査をします。
もしうっかりでも検査の際に発見されたら、没収されたり罰金が科せられたりすることがありますので注意しましょう。

またこれらの他には特別に、赤ちゃんの携帯用ゆりかごはそのまま、犬猫などのペットは所定の容器に入れて持込みができます。

幼児同伴の場合、幼児の乗るベビーカーは持込み可能かどうかは航空会社でまちまちなので、カウンターで尋ねたほうがいいでしょう。
持込み可能でも、機内では折りたたんで収納し、使うことはできません。

これら「機内持ち込み品」は、一般には全体をあわせて重量制限を航空会社では規定しています。(JAL、ANAでは10kgまでです。)

機内持ち込み品は座席頭上の棚か、前の座席の下などに収納します。足元や空いた座席の上には置けません。

受託手荷物

機内持ち込み品以外の荷物は、すべて航空会社に預ける「受託手荷物」となります。
これについても制限があります。

基本は、個数にかかわりなく合計重量が乗客1人あたりエコノミークラスの乗客で20kg以内、ビジネスクラスの乗客で30kg以内となっています。

ただし、太平洋を横断するアメリカ(グアム、ハワイを含む)、カナダ、メキシコ、ブラジルへの便(「太平洋線」といいます)では、縦・横・高さの合計が158cm以内で、重さ32kg以内の荷物が2個まで、さらにエコノミークラスの乗客は、2個の荷物の縦・横・高さの総合計が273cm以内という条件が加わるという細かい規定になっています。

これを超えると、超えた分に超過料金がかかります。

一般には、1kgあたりエコノミークラス片道料金の最高額の1.5%、太平洋線では目的地に応じて1個あたりの超過料金が定められており、非常に高額の料金設定になっています。

たとえば東京→ロンドンで、エコノミークラスの片道料金が458,500円ならば、1kgあたり6,900円にもなります。
これは自分が格安航空券で搭乗していたとしても、それとは無関係にその航空会社の同路線におけるエコノミークラスの最高運賃ベースで計算されますので、こんな料金になります。

太平洋線の場合は、1個あたり、グアム 8,300円、ハワイ16,200円、アメリカ西海岸19,800円、東海岸 22,000円などとなっています。(JAL,ANAの規定)

こんな金額を見ると、荷造りも「できるだけ少なく」という原則ははずせなくなりますね。

特に、スキー、ゴルフセット、サーフィンボードといった大型のレジャー用品を持参する場合は、スーツケースに入れることができず、どうしても独立した1個の荷物になりますので要注意です。

また帰国時には、行く時よりもお土産などで荷物が増えているでしょうから、その分も重量の余裕を見ておきましょう。

なお重複説明になりますが、機内持ち込みが制限されている液体や、ナイフなどは、受託手荷物の中に入れることはOKです。


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