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海外へのお金の持ち出し

海外旅行ではお金を使います。もちろん海外では日本のお金は使えません。
所持金を現地通貨に換えて使い、残ったお金を帰国する時にまた日本のお金に戻すという手続きをしなくてはなりません。

いくら持っていけばいいのか

というタイトルで項目を設けましたが、まず行く国により、期間により、旅行の目的により違います。

個人で手配する旅行ならば、すべての交通費や宿泊費、食事代、その他発生する諸々の費用をまかなうだけのお金をもっていかねばなりません。

一方、パッケージツアーなどでは旅行本体の費用はすでに支払い済みですから、集合地までの往復の交通費、お土産代、フリータイムに使う交通費や観光地の入場料、飲食代を中心に考えればいいことになります。

もちろん万が一ということもあり、現地で医者にかかるようなことがあれば、現金が必要になりますから、日本円で数万円程度の余裕は持っておきたいところです。

一応、下記のような項目で自分なりに試算してみたらいかがでしょうか?
(パッケージ・ツアーを想定していますので、自由旅行やバックパッカーの方は自分なりの項目を追加してください。)

1)行きの自宅から空港まで

  • 交通費(国内航空、鉄道、バス、タクシーの料金。マイカーなら高速料金とガソリン代、駐車料金。)
  • 飲食費(家を出てから出国までの食事代、お菓子やジュース、タバコ代も入ります。)
  • 旅客施設使用料(空港の使用料金で空港ごとに違います。旅行会社に事前に支払ってない場合。)

2)現地での費用

  • ツアー料金以外の交通費(現地での鉄道、バス、タクシーなどの料金。)
  • ツアー料金以外の観光施設入場料
  • ツアー料金以外の飲食費(自分で食事をする場合の費用、お菓子、ジュース、タバコ代も入ります。)
  • 現地調達物品の費用(現地で買って消費するもの。日用品類、衣類など。)
  • お土産代
  • 通信費(電話代、切手・ハガキ代、小包の輸送費。)
  • 旅客施設使用料(空港の使用料金で空港ごとに違います。旅行会社に事前に支払ってない場合。)

3)帰りの空港から自宅まで

  • 交通費(国内航空、鉄道、バス、タクシーの料金。マイカーなら高速料金とガソリン代。)
  • 飲食費(空港から家へ帰るまでの食事代、お菓子やジュース、タバコ代です。)

4)予備費

  • 万が一医者にかかったときの費用、その他予備のお金

1)、3) はある程度高い確度で算出ができるでしょう。

問題は 2) ですが、調べられるに越したことはないのですが、面倒ならば 「1日○千円 × 日数 + お土産代」的な計算法でもいいでしょう。○の金額が多ければゆとりがあるし、少なければ現地でサイフのヒモをゆるめなければいいです。
現地での金銭管理は大事ですから、自分で設定したこの目安は自己コントロールにもつながると思います。

4) も幅をみればきりがありませんが、「旅行日数 × 1万円 で、10万円以内」というような目安でどうでしょうか。

なお、現地のさまざまな品物の価格や料金については、世界の中でも物価が高い日本から行くわけですから、日本での価格をベースに考えておけばまず大丈夫だと思います。

お土産については、高額と思われる宝石類や工芸品などを目当てに行くような場合は、事前にインターネットなどで輸入品の価格を調べておいて目安をつけるといいかもしれません。

とにかく、何に使うかわからないからといって、あまり大金を持っていくのは危険です。
盗難に遭遇する確率がどの国に行っても日本より高いのは確かですから、所持金はほどほどにしましょう。

なお、出国する時に現金やトラベラーズ・チェックの合計額が100万円を越える場合は、税関で申告書を提出しないといけません。
もし出国前に外貨に両替していても、日本円換算で計算します。

お金は、「現金」、「トラベラーズ・チェック」、「クレジット・カード」の3種類を組み合わせて準備するのが基本になります。

両替

日本の通貨と外国の通貨と交換するのが「両替」です。
銀行だけでなく、空港にも両替窓口があり、ホテルでもやってくれます。現地には両替を商売でやっている店もあります。

両替ですからその日の為替レートに従って計算し、お金を交換してくれるのですが、その時に為替レートに加味する形で手数料が取られます。

ところがこれがきちんとした取り決めがなくてまちまちです。
しかも1米ドルあたり3円とか、1ユーロあたり6円とか、率にすると3〜10%というかなり高い手数料になっていて、一般にはホテルが一番高くて損、次に空港の窓口、銀行、両替商の順番に安くなると言われています。
また最近は、FX(外国為替証拠金取引)会社での両替が、手数料が格段に安いということも知られています。
損をしないためには事前に調べておくことが必要です。

ただあまりこれにこだわり過ぎて、両替タイミングを逃してしまい、予定していた買い物や見物ができなくなったりしては意味がありません。
また逆に、あまりに大きな金額を両替してしまって多く余らせてしまうと、日本に帰った時の両替手数料が高くつくという、往復の二重損になってしまいます。
常に先々の行動を考えながらマネープランを考えてください。

トラベラーズ・チェック (略号:T/C)

トラベラーズ・チェックは旅行者用の「小切手」で、銀行や郵便局、旅行代理店などで発行してくれます。
様々な金種を取り混ぜて一冊にして渡されます。

使い方は現地でお札と同様に使えます。ただ小切手なのでサインが必要です。

一枚ごとに裏に2ヶ所のサインの欄があり、発行時に一方にサインをしておいて、使うときに店員の目の前でサインをして本人であることを証明します。
このときにパスポートの提示を求められ、そのサインと一致するか確認されることがあります。
お釣りは現金でもらうことができます。

トラベラーズ・チェックを銀行で購入する時や、帰国後に現金に交換する際にはやはり手数料がとられます。
しかし、現金の両替よりもレートはよいので、ある程度まとまったお金はこちらのほうがお勧めです。
もちろん本人確認があるということで安全性も高いです。
紛失した場合も再発行が可能です。

大都市の大きな店などはでそのまま使えますが、小さな商店や露店、市場などでは扱ってもらえないケースもあります。
そのため、まとまったお金はトラベラーズ・チェックにしておいて、入国後に必要な分を現地通貨に「両替」するという手があります。

最近は次項のクレジット・カードの利用が増えて、トラベラーズ・チェックの利用度は落ちているようですが、安全性や換金性の高さから、現金扱いには有効な手段です。

トラベラーズ・チェックについては、次のサイトで詳しい説明があります。

クレジット・カード

すでに日常でもよく使われているクレジット・カードですが、現金を持ち歩かなくても済むというという点ではこれが一番でしょう。
出国の際に申告が必要な100万円という現金枠にも入りませんから面倒もありません。

現金やトラベラーズ・チェックなどをできるだけ万が一の予備費に取っておいて、カードが使えるところは徹底的にカードでの支払いにするということも作戦としては有効です。

店によっては例えばVISAしか使えないなどの制約がありますから、2種類くらいのカード会社のものを持っていったほうが便利です。

もちろんカード支払いを取り扱っている店でしか使用ができませんから、旅行先の状況を見て、現金やトラベラーズ・チェックの併用を考えればいいでしょう。

発展途上国や、先進国でも都市部を離れたりすると、カードが使えるところも少なくなるので、旅行の行程によっては現金やトラベラーズ・チェックとの併用は不可欠です。

なお、為替レートはカードを使った時点ではなくて、カード会社で決済処理に入った時点のものが使われ、さらに1.6%程度の手数料が上乗せされて引き落とされるので、購入金額から割高になるということは頭に置いておきましょう。

また旅行保険が付いたカードもあります。これだけで旅行保険は加入しなくていいかというと、一概にそうともいえません。(旅行保険 も見てください。)

クレジット・カードについての詳細でわかりやすい知識を説明したサイトがありますので参考にしてください。

国際キャッシュカード

外国のATMで預金が引き出せるというサービスで、大手都市銀行などで取り扱っています。

利便性では最も使いやすそうなものですが、カードを作るのに費用がかかり、使用手数料が日本側で必ず付き、さらに使うATMによっては手数料がかかり、交換レートも良くないという代物です。

一般の短期の旅行ならばあえてこれを使う必要はないと思います。


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